ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

使ってはまずい用語

2008年11月05日 | TV番組関連
日本シリーズの第3戦、3発のホームランを放ったジャイアンツが「4-6」でライオンズを下した。昨年迄は「足が速いものの、ポカの多い選手。」というイメージしかなかった鈴木尚広選手だが、走・攻・守に素晴らしい働きを見せた今季のレギュラー・シーズンと同様、昨日も大活躍。貴重な追加点となるソロホームランを放ったアレックス・ラミレス小笠原道大両選手も良くやってくれた。

先発の内海哲也投手は5回迄好投していたが、「好投していても、突然崩れる。」という何時もの悪い癖が6回に顔を出し、降板する事になったのは残念。5回迄の投球は評価するものの、同じ失敗を何度も繰り返している様では、「エース」とは言えない。後を継いだ西村健太朗投手と越智大祐投手は、ハッキリ言って調子が良くなかった。越智投手は調子が悪いなりに何とか凌ぎ切ったが、西村投手は逆球を中村剛也選手に3ラン。常に好調をキープというのは無理な話なので、明日以降切り替えて頑張って欲しい。9回に抑えで登場したマーク・クルーン投手は、2点リードという状況も在り、比較的落ち着いて投げていたと思う。問題は、1点リードで同様の投球が出来るかどうかだろう。

ライオンズ側で言えば、“眠れる主砲”だった中村選手に一発が出たのが大きな収穫だろう。「今季、ホームラン王のタイトルを手にした彼だけに、このまま眠り続けている訳は無い。」と思っていたが、ジャイアンツとしては厄介な選手を目覚めさせてしまった。

9回裏のライオンズの攻撃、1死から打席に入った佐藤友亮選手。彼の打球がキャッチャーゴロと判定され、渡辺久信監督が猛抗議するも、判定は覆らなかった。映像を見ると明らかにキャッチャーミットに打球が当たり、それからフェアグラウンドに戻っていた。あれはファウルだったと思うし、重要な試合だからこそ審判はしっかり判定して貰いたい。勝負に「たられば」は無いが、きちんとファウルの判定を下していたならば、試合展開は大きく変わっていたと思うし、その意味でライオンズには気の毒な“ミス・ジャッジ”だった。

さて、これでジャイアンツは2勝1敗。未だ未だ気の抜けない状況だが、今の所は采配に大きなミスが無いのは安心材料。昨日の試合も継投した西村投手が一発を食らったものの、内海投手のこれ迄を考えれば、あの場面での降板&継投は間違いで無い。明日以降も、大胆且つ細心な采配を期待したい。

閑話休題

放送作家の鈴木おさむ氏がAERAに連載しているコラム「ザ・視聴率」。10月20日号は「スポンサー」というタイトルで、テレビ番組の裏側を語っていた。テレビ番組を見ていると、置かれている飲料水等にボカシが入っていたり、貼られているのパッケージが剥がされていたりという不自然な場面に遭遇する事が在る。その番組のスポンサーとはライバル企業の商品が置かれている場合、そういった“処置”が為されているというのは皆さん理解しておられる事だろう。普通はスポンサー企業の商品を置くのだが、旅番組等ではロケ先でライバル企業の商品が映り込んでしまう事が在り、その場合には不自然なボカシが入れられる訳だ。

仮にその番組に飲料水のスポンサーが入っていなかったとしても、出演しているタレントが飲料水のCMに出ている場合、他社の飲料水を番組内で飲ませない様にするといった配慮が為される。又、慣れている芸人だと、ドッキリ番組の為に楽屋等を隠し撮りしていても、その部屋にパッケージが剥がされている飲料水が置かれているのを見て、「あ!この部屋、今、こっそりと撮影しているな。」と気付いてしまう事も在るとか。

番組内で「使ってはまずい用語」というのも在る。放送禁止用語とは又違うのだが、例えば写メ」や「着メロ」、「デコメなんて用語が該当。これは特定の携帯会社が作った、或る意味1社限定の用語だからとか。他の携帯会社がスポンサーの番組には、これ等の用語使用は御法度という事になる。昔、NHKの歌番組に出演した山口百恵さんが、自身の歌「プレイバック Part2」(動画)の中の「真っ赤なポルシェ」という詩が「特定商品の宣伝に当たる。」として、「真っ赤な車」に変えて歌わされたという有名な話が在るが、「写メ」の場合は「携帯写真」という不自然な置き換えが求められるそうだ。

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5 コメント

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後ろへの打球? (村長)
2008-11-05 04:12:26
 確かに、あのジャッジは主審のミスですね。ただ、アナウンサーが、「後ろへの打球だから前には行かない」とか言っておりましたが、余りの無知に驚きます。後ろへのゴロは前に、前への飛球はバウンド後、後ろへ戻る場合が多いのです。大きくファウルグラウンドに転がった打球が、円盤のように回転しながらフェアグラウンドに入ってくることはよく目にします。
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Unknown (toshi16)
2008-11-05 21:34:17
このシリーズは、なにやらホームラン競争のような派手な点の取り方が多いような気がします。
これはこれは面白いのですが、シリーズを決めるのは意外と脇役選手のバンドっだったりするのはよくある事。
今後の流れに注目です。

本日の試合、おかわり君が2発決めました。
以前の僕の予想が少し当たったのかな?
チョイ自慢はおいといて、今後はおかわり君にマークが集中するだろうから、脇役はマークが外れてやりたい事を積極的にやってくるかもしれませんね。
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使ってはいけない (ハムぞー)
2008-11-06 07:15:08
NHKでは
「電子オルガンの演奏」と言うのを
思い出しました。

普通名詞化した商品名
これが一番ウッカリしそうですね。
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Unknown (マヌケ)
2008-11-08 17:06:22
懐具合がさびしいためでしょうか、休日は家にいるという中堅どころのサラリーマン30代40代が増えているそうです。 ただ、それでもテレビの視聴率は全体的には落ちたままで、ネットやDVDやゲームなどに食われている時間の方が伸びているのではないかということです。 例年になく日本シリーズが面白いので子供たちに嫌がられながらもチャンネルを奪っているのですが、視聴率は大河に負けたそうですね。 テレビの裏側とか視聴率競争だとか、へーっ、そうなのかと、興味を持ったこともありましたが、かなり前からテレビも落ち目に来たような気がしています。 面白いと思うことが少なくなりましたから。 昨日の筑紫哲也さんの訃報には多くの人がコメントされていましたが、時代の転換期にまだまま必要とされる人を亡くしたことに残念な思いが私もあります。 あのおだやかな語り口は好きでしたから。 どなたかがETCを無理やり国民に押し付けようとしているのがデジタル化の押し付けと似ていると言われていましたが、私もそんな気持ちがあります。 実際にデジタルで見ていますが、別にどうということがありません。 家電メーカーという大企業だけが儲けて、いよいよテレビ局でさえ設備投資で火の車だそうです。 たぶんそういうことに異論反論を唱えて問題提起してくれるような筑紫さんのような人がこれからもっと必要な気がします。 古館さんではちょっと演出されすぎでキモイですから。   
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>マヌケ様 (giants-55)
2008-11-09 00:17:53
書き込み有難う御座いました。

10月に改編期を迎えたTV業界。注目されたのは、これ迄ヴァラエティー番組ばかりが目立った中で、硬派な番組が幾つか登場した事。「ギャラの安い有象無象の若手芸人を寄せ集めて、チャッチャとバラエティー番組を作れば、それなりに視聴率が稼げる。」という理由から、TV局は似た様なバラエティー番組を乱造して来た訳ですが、流石に視聴者もそういった現状に辟易として来た。其処で「制作費はそれなりに掛かるけれども、視聴者のニーズに合った硬派な番組を作ろう。」という動きが出て来た様です。唯、TBSが制作した2番組は大コケ。内容も然る事乍ら、関口宏氏&久米宏氏という“旬の過ぎた”司会者を据えたのも敗因の一つと言われています。

それに対してテレ朝の番組は、初回に長門裕之&南田洋子夫妻を取り上げ、超高齢社会の我が国に在って多くの人が関心を持っているで在ろう「認知症」をテーマにしたことで、高い視聴率を得たと報道されていましたね。

視聴者のニーズをきっちり捉えた番組には、テレビ離れが叫ばれる昨今でも、それなりに視聴者は付いて来るという証明ではないでしょうか。

日本シリーズ、絶好調の「篤姫」を敵に回して、あの数字は大善戦と言えるのではないかと。レギュラー・シーズンでは一桁の視聴率を記録した事が在る、近年のジャイアンツ戦を考えると、そんな感じがします。

筑紫哲也氏に関しては、様々な思いが世の中に在ると思います。北朝鮮に関する言動には疑問を感じた事が在りますが、「朝日新聞出身者=全てが極左翼思想」といった思考には非常に抵抗を覚え、筑紫氏の言動全てに難癖を付けるかの様な論調がまま在ったのは非常に残念に感じています。体制迎合型の、腰が据わらずにブレ捲りな自称“言論人”が少なくない中で、彼はしっかり自分の言葉で発言出来る、数少ない言論時だったと思います。合掌。
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