子供の誤飲事故のトップは・・・

ＦＡを宣言してベイスターズからジャイアンツ入りを決めた門倉健投手。その補償選手としてベイスターズは、ジャイアンツの工藤公康投手を要求する事が発表された。昨年は振るわなかったものの、三国志の黄忠の如く未だ未だ結果を残せる重要な戦力と考えていたし、プロ意識の高い彼が甘ったれの多いジャイアンツの選手達を叱咤激励してくれる事を望んでいたので、今回のニュースは残念でならない。

プロ選手にとって移籍は不可避の事項で在るし、何よりも求められる内が花と言えるのだが、それにしてもチームに対する貢献度の高さや、あれだけの実績を残した選手に対して、ジャイアンツの対応は冷たい様に感じてしまう。昨年末、一旦決定していた工藤投手の契約更改交渉日が”チームの事情”で２日後に延期され、そのドタキャンを不服として結局は契約書へのサインを保留＆越年したのだが、この時に「戦力としてどの程度期待しているか。」をジャイアンツはきちんと説明していたのだろうか？「もしかしたらベイスターズ、又はファイターズから補償選手として要求されるかもしれないが、取り敢えず”戦力的な保険”として押さえておこう。」という考えがジャイアンツに在ったとしたら、工藤投手に対して、ひいてはベイスターズ＆ファイターズ両チームに対しても失礼極まりない事だと思う。

閑話休題。「子供が誤って飲み込んでしまった物」に付いて、厚生労働省が纏めた２００５年度のモニター報告が発表されていた。全国８病院の小児科から受けた報告を纏めたもので、誤飲事故は計７２５件に上るという。これが１年間の合計件数と考えると、子供の誤飲事故は１日にほぼ２件発生している事となる。

誤飲のトップは煙草の２２４件で、全体の３０．９％を占めている。これが生後６～１７ヶ月の乳児の誤飲事故に限定すると、その約９割が煙草（調査開始以来、何と２７年連続トップ！）だとか。＊１「玩具を誤って飲み込んでしまうケースが圧倒的に多いのかなあ。」というイメージを持っていたので、煙草がこれ程迄に多いというのは意外だった。尚、煙草に次いで誤飲が多かったのは医薬品類の１００件（１３．８％）。玩具は６９件（９．５％）なのだとか。

誤飲は子供がハイハイや掴まり立ちを始める生後６ヶ月以降に多くなるという事で、厚生労働省の担当課では「煙草や灰皿を子供の手が届く場所に置かない様に。」と警告している。

＊１　子供が煙草を誤飲した際、医師にかかる前に家族等が応急処置をしたケースは１３８件で、内３７件は何か飲み物を飲ませていた。しかし、飲み物を与える事で却ってニコチンが吸収され易くなってしまうので、飲み物は与えずに早く医師の診断を仰ぐのがベターなのだとか。