知り合いから「面白い作品」という事で紹介を受け、読み始めた漫画が在る。タイトルは「DEATH NOTE(デスノート)」といい、「週刊少年ジャンプ」に連載中の作品。*1「死のノート」を意味するタイトルや、少年誌向け漫画という事もあって、荒唐無稽なバイオレンス物という先入観が有ったのだが、読み進む内に「これはなかなか侮れない内容。」と感じた。
かなりの人気作品という事なので、改めてここで内容紹介をするのも恥ずかしいのだが、この作品の惹句を引用すると次の様になっている。
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「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ・・・。死神リュークが、人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月(やがみ・らいと)」と「L」の壮絶な戦いが始まる!!かつてないスリルとサスペンス!!」
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ふとしたきっかけから、人の”死”を決定出来る力を手に入れた主人公の高校生。彼は腐敗し切った世の中を、自分が理想とする社会へと変える為に、”死のノート”を使って、凶悪犯を粛清し続ける。不審な形で凶悪犯が次々と死んで行く事実に、やがて世間は”何者かの意志”によってこれ等の行為が成されていると気付き、”姿無き”彼を「キラ(キラー=殺人者から転じて。)」と呼ぶ様になる。メシアの如く”正義”を遂行していると確信する「キラ」に対し、「相手が凶悪犯であろうと、その命を奪う事は殺人に変わりない。」として「キラ」の姿を追い求める世界の捜査機関。そして、遂には世界の迷宮入り事件を悉く解決して来た男「L」が捜査に乗り出す。
最初は、絶対的な悪と信じる凶悪犯に死を与えていた「キラ」も、「L」によって追い詰められていく過程で、己のアリバイ作りの為に”小悪”にも死を与える様になる。刑事局長の父親を持ち、「正義を成したい」という強い思いから、警察入りを目指している頭脳明晰な「キラ」。正義を成している存在として尊敬する父親が追い求めるのは、同様に正義を成していると信じる姿無き”殺人者”である息子。
「何を以ってして悪で、何を以ってして正義なのか?」という哲学的とも言える深いテーマが貫かれ、考えさせられてしまう作品だ。
同じ様な難しさは、「死刑制度」の捉え方にも当てはまるだろう。身内を非道且つ理不尽な殺され方をした場合、死刑ではなく”私刑”に処してやりたいと思う遺族の怒りが在る反面、法律的&人道的な見地から、私刑は勿論の事、死刑自体も許されない行為であるとする立場の人も存在する。自分は、死刑肯定派の立場だし、その思いは今も変わらない。だが、「キラ」の”過ぎた”行為を見ると、気持ち的に少しも揺らぎがない訳ではない。死刑が結局の所は、「人が人の命を奪う行為」であるのだし・・・。
「ブラックジャックによろしく」といい、この作品といい、最近の漫画は結構侮れない。
*1 原作は大場つぐみ氏、絵は「ヒカルの碁」(作品名だけしか知らないのだが(^o^;;;。)を描いた小畑健氏。
正直言って、絵的には自分が好きなタッチではないのだが、死神達の姿が結構インパクトがある。それと、「L」の雰囲気がどうにも窪塚洋介とオーバーラップしてしまう。やはり、彼をモデルにしたのだろうか?
かなりの人気作品という事なので、改めてここで内容紹介をするのも恥ずかしいのだが、この作品の惹句を引用すると次の様になっている。
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「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ・・・。死神リュークが、人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月(やがみ・らいと)」と「L」の壮絶な戦いが始まる!!かつてないスリルとサスペンス!!」
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ふとしたきっかけから、人の”死”を決定出来る力を手に入れた主人公の高校生。彼は腐敗し切った世の中を、自分が理想とする社会へと変える為に、”死のノート”を使って、凶悪犯を粛清し続ける。不審な形で凶悪犯が次々と死んで行く事実に、やがて世間は”何者かの意志”によってこれ等の行為が成されていると気付き、”姿無き”彼を「キラ(キラー=殺人者から転じて。)」と呼ぶ様になる。メシアの如く”正義”を遂行していると確信する「キラ」に対し、「相手が凶悪犯であろうと、その命を奪う事は殺人に変わりない。」として「キラ」の姿を追い求める世界の捜査機関。そして、遂には世界の迷宮入り事件を悉く解決して来た男「L」が捜査に乗り出す。
最初は、絶対的な悪と信じる凶悪犯に死を与えていた「キラ」も、「L」によって追い詰められていく過程で、己のアリバイ作りの為に”小悪”にも死を与える様になる。刑事局長の父親を持ち、「正義を成したい」という強い思いから、警察入りを目指している頭脳明晰な「キラ」。正義を成している存在として尊敬する父親が追い求めるのは、同様に正義を成していると信じる姿無き”殺人者”である息子。
「何を以ってして悪で、何を以ってして正義なのか?」という哲学的とも言える深いテーマが貫かれ、考えさせられてしまう作品だ。
同じ様な難しさは、「死刑制度」の捉え方にも当てはまるだろう。身内を非道且つ理不尽な殺され方をした場合、死刑ではなく”私刑”に処してやりたいと思う遺族の怒りが在る反面、法律的&人道的な見地から、私刑は勿論の事、死刑自体も許されない行為であるとする立場の人も存在する。自分は、死刑肯定派の立場だし、その思いは今も変わらない。だが、「キラ」の”過ぎた”行為を見ると、気持ち的に少しも揺らぎがない訳ではない。死刑が結局の所は、「人が人の命を奪う行為」であるのだし・・・。
「ブラックジャックによろしく」といい、この作品といい、最近の漫画は結構侮れない。
*1 原作は大場つぐみ氏、絵は「ヒカルの碁」(作品名だけしか知らないのだが(^o^;;;。)を描いた小畑健氏。
正直言って、絵的には自分が好きなタッチではないのだが、死神達の姿が結構インパクトがある。それと、「L」の雰囲気がどうにも窪塚洋介とオーバーラップしてしまう。やはり、彼をモデルにしたのだろうか?
よろしくお願いします!
自分のとこの記事にも書いたとおり、ライトはかなりガキな性格なので、話を進めるごとに墓穴を掘っているわけですが、作者も分かっていてやってるようなので先が読めません。
最近感じているのは、死神って元デスノート使用者で、死んで死神界(天国でも地獄でもない場所)にいくのかな~と思ってます。
ちなみに、小畑センセの絵は結構好きですね。
元夫君がジャンプを読んでいたので、
「ヒカルの碁」には嵌ったです。(笑)
だから、絵に抵抗はないはず。
今度、読んでみますね~。