ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

大御所

2009年12月27日 | TV番組関連
「『歌謡界の大御所は誰?』って聞かれたら、今の若い子は誰の名前を挙げるのかなあ?(歌謡界という呼称死語化してそうだけれど。)“サブちゃん”や和田アキ子さん辺りを挙げるのだろうか?いやいや、もしかしたら浜崎あゆみさんやSMAP等を挙げる人が居るかもなあ。」等と思い乍ら、昨日は在るTV番組を見ていた。NHKで放送された「BSエンターテイメント昭和歌謡黄金時代~三波春夫村田英雄~」という、以前にBSで放送された番組の再放送だ。「流石NHK!」と感じさせる、実に見応えの在る番組。そして当世大御所と呼ばれる人達とは一味も二味も違った物凄い存在感を、三波&村田両氏から感じずにはいられなかった。(両者の“巨顔振り”も再認識。)

幼き頃より、大晦日の夜はNHK紅白歌合戦を見て過ごすのが常。夢中になって見たのは山口百恵さん(動画)やピンク・レディー動画)といった当時のアイドル達で、三波氏や村田氏といったベテラン勢の歌には「古い曲を歌っているなあ。」という程度の思いしかなく、流し聞きしていたというのが正直な所。しかし、この年になってみると当時のアイドル達の曲も勿論懐かしいが、それ以上に三波氏や村田氏といった当時のベテラン歌手の曲が懐かしくなっている。「あの頃の紅白が、一番華やかだったなあ。」という思いも。年を経て、様々な社会経験を積んだ事で、彼等の曲の深みが判って来たという面も在るのだろうか。何とも不思議な感覚としか言いようが無いのだが。

番組を見ていて思ったのは、歌が上手いなあ。という事。歌手なのだから歌が上手いのは当然なのだけれど、その当然の事が出来ていない歌手が今は少なくない。(今は亡き渡辺謙太郎アナウンサーと、最近のアナウンサーを比較した時と同じ感覚と言える。)両氏の歌いっぷりは全く違うのだけれど、心に染み入る歌唱力という点では同じなのだ。

強烈なライバル意識を秘めていたという2人。舞台で共演した際、台本に「上手(かみて)から三波、下手(しもて)から村田登場。」と書かれていたのを見て、村田氏が「馬鹿野郎!何で俺が下手(へた)で、三波が上手(じょうず)なんだ!」と激怒したという話は、余りにも有名。NHKの番組で共演した際の映像が流されたけれど、共ににこやかに話はしているものの、言葉の端々に強烈な矜持が感じられたし、歌い方にも「こいつには負けるものか!」という思いが迸っており、何か嬉しい思いがした。

多くの名曲を歌われた両氏だが、我がベスト3を挙げるならば下記の通り。村田氏の第2位に選んだ曲、知名度は余り無いかもしれない。これは、子供の頃夢中になって見ていた「NHK連続TV人形劇真田十勇士』」(動画)のED曲で在る。

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【三波春夫氏のマイ・ベスト3】


1位: 世界の国からこんにちは動画
2位: 「東京五輪音頭」(動画
3位: 「チャンチキおけさ」(動画


【村田英雄氏のマイ・ベスト3】


1位: 王将動画
2位: 「真田十勇士の歌」(
3位: 「皆の衆」(動画
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3 コメント

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3M (おりがみ)
2009-12-27 10:58:14
三橋美智也さんもいれて「えーと誰がどの唄だっけ?」と悩んだのは幼いころの紅白です。(笑)
三波センセはシベリア抑留経験者と、永六さんの本で知り、ああ、そうなんだ・・と妙なところで納得。そこらへんがすごく面白い方です。
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こんばんはです。^±^ノ (てくっぺ)
2009-12-28 00:04:28
大御所・・・。
ジャンルによって色々出てきそうですね。
たとえばジャズなら渡辺貞夫さんになりますよね。
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>おりがみ様 (giants-55)
2009-12-28 02:09:41
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

三橋美智也氏では「古城」が、春日八郎氏では「別れの一本杉」が一番好き。幼い頃は漫然と聞いていたのですが、年を経る毎に好きさ加減が増しています。

三波氏がシベリア抑留経験を有しているというのは、以前に自伝で読んで知ったのですが、これは本当に意外でした。と言うのも、彼の歌声からはそういった“暗さ”が全く感じられなかったので。
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