東京新聞の「世界の街 海外リポート」という連載はなかなか面白いのだが、12月27日付け(夕刊)の同連載に「場違いの笑顔は禁物」という記事が載っていた。中国・南京からのレポートで、この記事によると先日行われた「南京大虐殺70周年追悼式典」の会場で、日本人僧侶が中国人から投石されたという。
大虐殺の地*1では在るが、「日本人だからといって、嫌な思いをした事は無い。」と在住者は言い、反日デモが頻発した2005年ですら南京ではデモが起こらなかったとか。そんな地で6年間、地元の僧侶と一緒に合同法会を行って来た或る日本人僧侶が投石され、それにはどうも伏線が在った様だ。名古屋のNPO法人に属する女性が「追悼式典の会場で、遺影を持つ遺族をバックにして笑顔で記念撮影をする複数の日本人の姿」を目撃したという。
「20年も前だが、広島の原爆ドーム前で、笑顔で記念撮影をする白人旅行客を見て不快感を覚えた事が在る。祈りの場に、笑顔は似つかわしくない。」と記者は記しているが、その通りだと思う。記者も触れている様に、記念撮影していた日本人に悪意は無かったと信じたい。でも悪意が無かったとしても、TPOを弁えない言動によって、それ迄に培って来た信頼関係が一瞬にして崩壊してしまったり、又、個人の行為がその民族全体の行為と見做されてしまう事”も”在る。自戒したい。
*1 以前にも記した様に、南京大虐殺に関して”白髪三千丈的”な数字を並び立てて日本を非難する中国等の姿勢もどうかと思っているが、だからと言って「南京で日本兵は、中国人を一人たりとも殺していない。」といった”歪な愛国心”を口にする人達にも抵抗を覚えている。
大虐殺の地*1では在るが、「日本人だからといって、嫌な思いをした事は無い。」と在住者は言い、反日デモが頻発した2005年ですら南京ではデモが起こらなかったとか。そんな地で6年間、地元の僧侶と一緒に合同法会を行って来た或る日本人僧侶が投石され、それにはどうも伏線が在った様だ。名古屋のNPO法人に属する女性が「追悼式典の会場で、遺影を持つ遺族をバックにして笑顔で記念撮影をする複数の日本人の姿」を目撃したという。
「20年も前だが、広島の原爆ドーム前で、笑顔で記念撮影をする白人旅行客を見て不快感を覚えた事が在る。祈りの場に、笑顔は似つかわしくない。」と記者は記しているが、その通りだと思う。記者も触れている様に、記念撮影していた日本人に悪意は無かったと信じたい。でも悪意が無かったとしても、TPOを弁えない言動によって、それ迄に培って来た信頼関係が一瞬にして崩壊してしまったり、又、個人の行為がその民族全体の行為と見做されてしまう事”も”在る。自戒したい。
*1 以前にも記した様に、南京大虐殺に関して”白髪三千丈的”な数字を並び立てて日本を非難する中国等の姿勢もどうかと思っているが、だからと言って「南京で日本兵は、中国人を一人たりとも殺していない。」といった”歪な愛国心”を口にする人達にも抵抗を覚えている。
「一人を殺せば悪党だが、百万人を殺せば英雄。数が殺人を神聖化するのだ。」チャップリンの名作「殺人狂時代」の有名な台詞。以前にも書きましたが、「戦争とは、どれだけ多くの人間を殺害したかが評価される異常な世界。」だと思っています。「相手を殺さなければ、自分が殺されてしまう。」という極限状態で、戦地にて兵士を殺害した事を自分は責めるつもりは無いし、一般人と称される中にも民兵も居たでしょうから”一概に”殺害を批判する気も在りません。
唯、明らかに無抵抗な一般人を陵辱したり殺害したりとなると話は別。数を並べ立ててどうこう主張する人が居りますが、”個人的には”「数の問題では無いだろ。」という思いが在ります。自虐的になる必要も無いが、「数を否定する事で、全く何も無かった事にしてしまう。(乃至は数を必要以上に多く上げる事で、何某かの利益を得ようとする。)」というスタンスもどうかと。これは日中双方に言える事ですが。
>南京で中国人を一人も殺していない
そんな白髪三千尺を越えるような話をしている日本人がいるんですか?びっくりしました。
少なくとも戦闘をしているんですから殺していますし、南京占領後も便意兵を殺していますし、便意兵と間違って一般市民を殺している可能性はありますよね。
信じられません。
それこそ、180度どころか360度回って左翼的な思想の人たちなのではないかと思ってしまいます。
広島で思い出しましたが、先日アメリカから来日した会議メンバーが休日に日帰りで広島に行き、平和公園を訪れたそうです。原爆の被害にショックを受けたそうで、原爆の悲惨さを知ってよかったと言っていました。私も原爆平和資料館に行ったとき、海外からの訪問者の数の多さに驚きました。あれだけ多くの観光客が集まるのですから多少の不心得者が来るのは避けられないと思います。当事者の日本ですら歴史が風化する中、ヒロシマを気にかけてくれるだけで、ありがとうと言いたいのですが、心が広過ぎるでしょうか(笑)。
品行方正の対極を行く自分ですから偉そうな事は言えないのですが、そんな自分ですら一言言いたくなる様な海外での同胞の醜態を見掛けた事が何度か在ります。現地人を召し使いの如く扱っている輩もそうですが、タイでは大声で「この子幾ら?えーー安い!!」と現地のティーンエイジャー(と思われる)の少年&少女を買い漁っているおっさんやおばさんの姿を”街中で”見掛けた時には、本当に恥ずかしかった。
なかなか難しい事では在りますが、海外では日本国内以上に自身を第三者的な視点で見られる様にしておかないと、日本人全体がそんな民族と思われてしまいますよね。