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「『高校時代、同級生に毒。』・・・自宅から複数薬品押収、劇物『タリウム』か 愛知県警」(1月29日、産経新聞)
名古屋市内のアパートで無職、森外茂子さん(77歳)が殺害された事件で、愛知県警が殺人容疑で逮捕した名古屋大の女子学生(19歳)の部屋から複数の薬品を押収していた事が29日、捜査関係者への取材で判った。
短文投稿サイト「ツイッター」に女子学生と見られる人物が劇薬のタリウムを購入したと書き込んでおり、県警は押収した薬品にタリウム等がないか鑑定すると共に、所持していた目的を調べる。
捜査関係者等によると、女子学生は調べに「高校時代に、同級生に毒を飲ませた事が在る。」と供述している。又、女子学生が在籍した東北地方の高校では、平成24年6月頃、女子学生の同級生が体調不良を訴え、其の後、体調悪化と視力低下で一時休学した。「薬物に起因する疑いが在る。」として、警察が学校側に薬品管理に付いて事情を聴いた事が在る。
女子学生の物と見られるツイッターには昨年11月、「硫酸タリウム買った。」、「硫酸タリウムの半数致死量は、1g(成人男性)だろ?で、未開封の硫酸タリウム瓶には25g。」等の書き込みが在った。
森さんの遺体は27日、女子学生のアパート室内の風呂場から見付かった。女子学生は「子供の頃から、人を殺してみたかった。」と供述し、容疑を認めていると言う。
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此の事件が最初に報道された際には、「宗教関係のトラブルが原因なのかな?」と思ったけれど、続報によると「快楽殺人」の様だ。
「高校時代に、同級生に毒を飲ませた事が在る。」という容疑者の供述も、最初は「妄想じゃないの?」という思いが在ったが、どうやら事実の様で、“毒”を飲まされた男子学生は、2014年3月に特別支援学校に転校せざるを得なくなる程、体調が悪化したと言う。容疑者と件の男子学生が、どういう人間関係に在ったのかは不明なれど、毒を飲ませるなんていう行為は常軌を逸している。
昨年、世間を騒がせた「佐世保女子高生殺害事件」。「同事件で逮捕された女子高生」と「今回の事件で逮捕された女子大生」には、共通点が少なく無い。「非常に優秀だけれど、周りからは『変わった子』と見られていた。」、「特定の事柄に対し、異常な程の関心を示していた。」、「幼い頃から『人を殺したい。』という欲求が在った。」、「同級生に、“有害物質”を飲ませていた。」、「人を殺したものの、相手が特に憎かったという訳でも無く、相手は誰でも良かった。」等が、現状判っている大きな共通点。中でも一番気になるのは、「幼い頃から『人を殺したい。』という欲求が在った。」という点。
幼い子供は概して、残酷な面を有している。自分が幼かった頃も、蛙の尻に爆竹を突っ込んで“破裂”させたり、蝶の羽を捥いだりする同級生は居たし、自分自身も蟷螂を踏み付けたり、大きな蝦蟇蛙に石をぶつけたりして、“殺した”事は在るし。
でも、そういう事をしていた連中も、其の殆どは長じるに従い、道徳心やら遵法意識やらを体得して行き、動物を殺害するなんて事はしなくなって行くもの。況してや、好んで殺人をし様なんて事は・・・。
小学校の低学年ならば未だしも、其れ以上になっても殺人衝動が抑え切れないというのは、最低限の道徳心や遵法意識が育めなかったという事だと思う。こう書くと「学校が、きちんと教育しなかったからだ!」なんぞと攻撃し、「学校での道徳教育強化」を声高に叫ぶ人達が喜びそうだけれど、そういう教育をする“大きな場”は、「学校」と言うよりも「家庭」に在ると、自分は考えている。
自分の子供に対して親が、「勉強さえ出来れば、後はどうでも良い。」といった極端な育て方をしたり、又は子育て放棄(子供に対する余りの無関心さも含め。)が在った場合、“概して”今回の様な子供を生み出してしまっているのではなかろうか。そうだとしたら、そんな風に育ってしまった子供達にも、同情を覚えてしまう部分は在る。だからと言って、犯した罪が許される訳では無いが。
精神疾患を有しているとしたら、確かに道徳心やら倫理観やらを問うのは難しいと思うのですが、精神疾患を装う事で罪を逃れ様としている様なケースも結構見受けられるので、其の辺はきちんと調べるべきでしょうね。
敢えて差別用語を使いますが、イスラーム国による人質事件に関し、「気違い」としか思えない発言をした著名人が2人。
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田母神俊雄氏:「イスラム国に拉致されている後藤健二さんと、その母親の石堂順子さんは姓が違いますが、どうなっているのでしょうか。ネットでは在日の方で通名を使っているからだという情報が流れていますが、真偽のほどは分かりません。マスコミにも後藤健二さんの経歴なども調べて流して欲しいと思います。」
デヴィ夫人:「不謹慎ではありますが、後藤さんに話すことが出来たら、いっそ 自ら命を絶ってほしいと 言いたい。私が 彼の母親だったら そう 言います。我が子を 英雄にする為にも・・・。」
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田母神氏は自身のツイッターで、デヴィ夫人は自身のブログで述べた物。デヴィ夫人の場合、前半で「私も 一刻も早く 後藤さんが 解放されることを祈っています。」という文章が在るものの、“軍国の母”と思ってしまう様な時代錯誤的な内容には、唖然とさせられてしまう。
又、田母神氏に到っては、「在日か否かなんて、今回の場合、一体何が関係在るのか?」と呆れ果てる許り。自分とは少しでも主張や主義が異なると、「在日認定」する馬鹿連中と何等変わりが無い。こんな輩が国防の中心に居たのかと思うと、正直空恐ろしくなります。
この事件は「衝動的殺人」になるんでしょうか、ちょっと違うように思えます。あえて言えば「確信的殺人」かな。
衝動的に殺したくなったというより、計画的・確信的に殺人しているようなので。
子供の頃の小生物への残虐行為は私にも身に覚えがあります。
そんな経験を通して人の心は成長するのかもしれませんが。
脳の中心部には弱肉強食の本能があるといいます。それを制御するのが人間の脳の本質たる大脳皮質だといいますが、このような事件を起こす人間には、大脳皮質の欠陥ないし未成熟があるのかな。
怖い事件です。
計画的&確信的に殺人を実行しているという意味では、仰る様に「確信的殺人」と言えるかもしれませんね。
「殺人は、どうしていけないのか?」と幼い子供から問われた時、上手く説明するのが難しいという話は良く見聞します。唯、上手く説明するのは難しくても、“社会の中で生きて行く生き物”として人間は、殺人がいけない行為で在る事は体得して行く。在り得ない様な事で打ち切れる中高年が、最近は少なからず見受けられますが、そういう連中も社会的に未成熟な部分が在るのではないかと。
今回の様な事件に「怖い話だ・・・。」と眉を顰める人が多い一方で、人質の斬首写真等、非道徳的な物を嬉々としてネットに晒す人間も結構居る現実。此れも又、不気味な事では在ります。