ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

第27代総裁

2021年09月30日 | 政治関連

**********************************************************
「新総裁岸田文雄氏を選出 自民党総裁選」(9月29日、TBS NEWS

事実上、次の総理大臣を決める自民党総裁選が行われ、決選投票の結果、岸田文雄政調会長が新総裁に選出されました。

岸田氏は1回目の投票国会議員票と党員票を合わせて、256票を獲得し、トップに立ちましたが、過半数の得票には至らず、2位となった河野太郎行政改革担当相との間で決選投票が行われました。

決選投票の結果は岸田氏が257票、河野氏が170票でした。
**********************************************************

昨日行われた自民党総裁選は、決選投票によって岸田氏が第27代総裁に選出された。現状では「自民党総裁=総理大臣」という流れになるので、岸田氏が第100代総理大臣に就任する事に。

今月18日の記事「『変人=世の中を良い方向に変える人』というイメージは捨てるべき」の中で詳しく書いたので、先ずは其方を読んで戴きたいが、今回出馬した候補では「岸田氏>野田聖子幹事長代行>河野太郎行政改革担当相>高市早苗総務相」という感じで、“消去法”にて岸田氏が一番真面と思っていた。腰が全く据わっていないのが最大の欠点だが、人としては最も信頼を置けそう。というのが、彼に対する自分の評価だ。

当初立候補を打ち上げた際には民の政治不信は“モリカケ問題”に端を発しており、其れ払拭させなければいけない。」といった趣旨の発言をしていたのに、安倍晋三元総理大臣の事を“忖度”し、直ぐ様「再捜査を行う訳では無い。」とトーン・ダウンする等、相変わらずの腰の据わらなさを露呈していたけれど、「『河井夫妻選挙違反事件』で元法相河井克行被告等の党支部に提供した1億5千万に付いて、『地方議員後援会員等への買収には、一切使われていなかった。』という巫山戯“最終報告”を自民党が出した。(じゃあ、散蒔いた1億5千万円の“原資”は、何処から出たと言うのか?)」事等、党として徹底的に究明しない限り、政治不信は収まらないだろう。

はっきり言って、「野党としては河野氏が新総裁に選出されるのが、一番な展開だった。」と思う。小泉進次郎氏程では無いにせよ、「中身が伴わないのに、イメージだけで人気を博している河野氏。」が新総裁、延いては新総理大臣に選ばれれば、イメージだけでどっと流れる国民によって、次の衆院選で自民党が大負けする事は無くなるだろうから。本人には申し訳無いけれど、4候補の中で一番“負け幅”が大きそうなのは岸田氏と読んでいる。

今回の総裁選、「1回目の投票で、2位以下をグンと引き離すだろう。」と言われていた河野氏。でも、蓋を開けてみれば、1票差とはいえ、1位どころか2位に終わった。“敗因”は幾つか在ろうけれど、個人的には2点が大きかった様に思う。1つ目は「民主党政権で出されるも、『こんなのは駄目だ!』と“野党”だった自民党が廃止に追い込んだ『最低保障年金案(基礎年金部分を全額、消費税とする。)』のと同じ案を持ち出す。」等、整合性の取れない政策を打ち出した事だろう。此れにより、不安を感じた議員&党員が多かったのではないか。

そして、2つ目は小泉進次郎氏が“加勢”した事だと思う。自分は一貫して彼の事を“言うだけ番長”で中身が全く無く、不都合な事を問われると、“常に”話を逸らして誤魔化すだけの“狡い男”。と指摘して来たけれど、そういう部分を見抜く人が増えて来た結果、彼の加勢によって「河野氏は駄目だ。」と判断されたのではないだろうか。

「岸田新総理大臣に、期待を持てるかどうか?」は、組閣によって明らかとなるだろう。従来通りの“論功行賞”&“派閥順送り”に加え、安倍元総理大臣に忖度した人事が行われれば、「自民党は悪い意味で、全く何も変わっていない。」という事になる。

今回の総裁選で投票したのは、「1,104,336人の党員と、382人の自民党所属議員だけ。」となっている。詰まり、「1,104,718人が新総理大臣を選出する。」と言っても良い。日本の有権者数は101,236,029人という事だから、有権者の約1.09%の人間だけで、一国のトップが決められてしまう。という事だ。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 親ガチャ | トップ | 「貝に続く場所にて」 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
河野氏の敗因 (Kei)
2021-10-01 10:40:23
私の個人的見解ですが、河野太郎氏が惨敗した、一番大きな原因は、“人間的度量”のなさですね。
まず8月下旬、資源エネルギー庁の幹部職員とのオンライン会議で、素案では再生可能エネルギーの比率を「36~38%程度」となっていたのを、河野氏は「36~38%」が『上限』ではないという意味で、「36~38%以上」と明記するよう求めました。
これ日本語としても、「以上」とするなら「36~38」と幅があるのはおかしい(「36%以上」なら分かります)のは置いとくとしても、幹部職員が説明しようとするのを遮って「日本語わかる奴出せよ!」と怒鳴りつけ、これが音声付きで週刊文春に報じられた事で「パワハラ」疑惑にまで発展しました。
まずこれに呆れました。会議は議論する場で、自分の考えを上から目線で一方的に通す場じゃありません。それだったら独裁です。お互いに主張の根拠を丁寧に説明して、落としどころを見つけるのが会議だと思うのですが。
これ以外にも、記者が質問してるのに無視して「次の質問どうぞ」と言ったり、若手議員との意見交換会で「部会でぎゃーぎゃーやっているより…」と暴言を吐いて撤回陳謝に追い込まれたり。枚挙にいとまがありません。
そして一番問題と思ったのが、ツィッターで自分の考えと相容れない投稿に対して、次々とブロックをかけている点です。
政治家の中でもフォロワー数がトップクラスの河野氏、ツィッターを有効に活用しているのは悪くないとは思いますが、批判的な声を封じるというのは問題です。“批判的な声にも、謙虚に耳を傾ける”のが、政治家としては大事な事だと思うので。無論、あまりにも目に余る酷い投稿があったりもするのでしょうが、そういう場合はツィッター社に利用規約違反だと届け出て削除してもらうのが筋ではないでしょうか。ちょっと批判されたからと言って、問答無用でブロックする態度は、度量が狭いと言わざるを得ません。
こんな人がもし「人気があるので選挙に勝てるかも」という落選スレスレ議員の思惑で総理になったら、一時的に選挙には勝てても、国会答弁で木で鼻をくくった対応を繰り返したり、独断専行の政権運営を行ったりで、やがては早期退陣に追い込まれるかも知れません。

一国の総理になろうとするなら、どんな声にも耳を傾け、常に冷静に、自分の考えを国民や国会議員など多くの人たちに真摯に訴え、地道に議員の中に支持者を増やして行く、人間的な大きさ、寛容さが必要だと思います。河野氏は今一度、謙虚に自分を見つめ直した方がいいと思いますよ。

それにしても、岸田新総裁の党内人事、幹事長に麻生派の甘利明氏、官房長官に安倍氏側近の松野博一氏、それに麻生副総裁と、露骨なくらいの安倍、麻生すり寄り人事には呆れを通り越して唖然呆然。「安倍麻生忖度政権」「傀儡政権」との声もありましたがまさにその通りですね。来月の衆議院選挙にはこの怒りをぶつけましょう。
返信する
>Kei様 (giants-55)
2021-10-01 18:44:13
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

Kei様の御主張、全く以て同感です。一国のトップで在る以上、全ての意見に耳を傾けるべきで在り(其れを受け容れるかどうかは、別の話ですが。)、自身の主張に少しでも沿わないからといって、排除するというのは論外。以前より、河野氏の狭量さ&唯我独尊さは気になっておりましたが、今回の総裁選で大露呈したという感じですね。

唯、「自身に気に食わない事をTV番組で言った司会者を、自身のツイッターで徹底的に批判し、其れを受けた“信者達”が挙って番組のスポンサーに“電話攻撃”を入れた事で、其の司会者は公開謝罪に追い込まれた。其の事を自身のツイッターで、『貴方達の勝利です!』と主張したり、自身を批判する人達に対して、『“こんな人達”に負ける訳にはいかない!』と言い放ったりする等、異常な迄の狭量さを見せた元首相。」が、最長政権維持記録を達成した現状。同じ様な事をし乍ら、此の違いは、「ネトウヨ的な言動をする人物ならOKだが、(父親を含め)親中国的な言動を少しでも見せる者の言動なら一切許さない!」というので在れば、「何だかなあ・・・。」という重いが在ります。

岸田新総裁の党内人事、想像していた以上に安倍&麻生両氏に阿った物になりそうですね。「あんなにも安倍氏に擦り寄り、首相の座の禅譲を目論んでいた(様な)状況だったのに、安倍氏からは2度に亘って袖にされた(菅氏&高市さんを支持。)岸田氏。其れでも懲りずに、又しても安倍氏への忖度とは呆れる許りです。

過去に金銭スキャンダルを起こし、逃げ隠れして真っ当な釈明を行って来なかった甘利氏(小渕さんもそうですが。)を要職に据えるとか。此れじゃあ、従来の自民党の悪い部分が全く変わっていない。

話は少し逸れますが、甘利氏が政権の中枢に戻る事で、“或る人物”が来年、自民党から出馬する可能性が非常に高まったと思っています。「自民党の所属議員になる事が願望とされ、一時は親密な甘利氏の引きで自民党からの出馬に前のめりになっていたけれど、甘利氏の金銭スキャンダルにより、自重が求められていたとされる其の人物。本来ならば、遅くても昨年オフには監督の座を降りなければおかしかったのに下りず、今季も無様な結果を残している彼が、甘利氏の復活によって、今季オフでの辞任。そして、来年、“名将”の看板を引っ提げ、自民党からの出馬に踏み切る。」、参院選の顔が欲しい自民党としても、非常に有り難い事だと思うのですが。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。