ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

扇動するのが、マスメディアの仕事なのか?

2013年03月15日 | 其の他

マスゴミ」という用語が在る。「マスコミは、偏向報道許りしている。」として、「マスコミ」と「ゴミ」を混成した侮蔑用語で、ネットを中心に広まったとされている。

 

メディアの中には、偏った報道姿勢が見受けられる所も確かに在る。だから「マスゴミ」なる用語を使い、そういったメディアを批判する人が居るのは理解出来る。でも、メディアを十把一絡げにして批判するのはどうかと思う。

 

況して『マスゴミ』という用語を多用する人の中に、自身が支持する人や組織に付いて少しでも批判したり、疑問を呈したりするメディアに対しては『マスゴミ』と決め付け&バッシングをする一方、好意的なメディアに対しては、盲目的称賛する様な人が、“概して”目立つ。のは、全く理解出来ない。

 

「マスゴミは、嘘許り報じる。」と批判し乍ら、ネット上に転がっている“偏った情報”を、全く検証する事無しに「正しい。」と主張するのならば、其れは彼等が批判している「マスゴミの姿勢」と、何等変わらないだろう。

 

嬉々として「マスゴミ」という用語を多用しているのを目にすると、「何だかなあ。」と白けてしまう。メディアの偏向姿勢を批判したいならば、十把一絡げに批判すべきでは無いし、「マスゴミ」なる幼稚な用語を用いずに、真面な用語を使わないと、説得力を持ち得ないと思うのだが・・・。

 

そんな訳で、「マスゴミ」なる用語が好きじゃない自分だけれど、其れでもメディアに対して、「何か変だよなあ。」と思う事は少なからず在る。

 

尖閣諸島問題」により、の関係は冷え込んで行く一方。中国の言い分には全く説得力が無いし、「尖閣諸島は、我が国の領土で在る。」という主張を、日本は一切変えるべきでも無いと思っている。でも気になるのは、此の問題が大きく取り上げられて行く中で、「日本と中国が戦えば、日本は圧勝する!」といった「開戦在りき」の様な報道が、結構目立った事。

 

又、最近では「土地やがどんどん値上がりするので、今買わないと損!」といった報道が、週刊誌を中心に目立つ。実態の無いバブル経済扇動報道で後押ししたのもマスメディアならば、バブル崩壊以降に「実態の無いバブル経済に踊らされていた人々。」に対して、猛省促していたのもマスメディアではなかったか?再び同じ事を繰り返そうというのでは、「扇動するのが、マスメディアの仕事なのか?」と言いたくなる。

 

マスメディアからで在ろうが無かろうが無関係に、どんな情報でも自分に検証し、「正しい。」と判断出来る物だけを取り入れる努力をしなければ、踊らされて馬鹿を見るだけ。バブル経済を懐疑的に捉えつつも、結局は踊らされてしまった経験から、自戒を込めて記す。


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2 コメント

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Unknown (マヌケ)
2013-03-15 12:53:31
わかってるのなら煽動されなければよいのではないでしょうか。 知らず知らず鵜呑みにして行動するのは、ネットで一番最初に書き込みした人に追随する烏合の衆と同じで、週刊誌の見出しだけでそれをあたかも真実であるかのように人に伝えたり、会話して盛り上がったりするのはマスコミのせいというよりもそういう人間性なのではないでしょうか。 自分自身の意見を持たないから、煽動されて、煽動された、騙されたとあとから立腹するのです。 安倍ノミクスを盛り上げるのは政治的な要請がマスコミにも企業の経営者にもあるからで、これが失敗したらもう先はないくらいの状況になるはずなので、実態経済が好転しているかどうかは別として、それがわかっていて、よい方に煽動したり、信じ込もうとしている状況があるのではないでしょうか。 テレビも新聞も雑誌も、半分くらいしか信じてはいけないと子供たちには常日頃から言ってきました。 ネットはさらに信じてはいけないと言い聞かせています。 安倍ノミクスが失敗したらどうなるかも、報道している向きはたくさんありますし、それほどマスコミが偏っているとは私には思えません。 それよりもこんなに自由に言論が飛び交う社会はつとめて健全でよいと思います。 
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-03-15 22:00:00
書き込み有難う御座いました。

マヌケ様や其の御家族の様に、自身の頭で情報を検証し、正しいと思われる物を取捨選択しておられる方々なら問題無いのですが、「都合の良い情報だけを盲信し、不都合な情報は全てガセと決め付ける。」という風潮が、ネット上のみならず一般社会にも強くなっている様に感じるんです。又、そういった意図的なケースで無く、「表層的な部分」だけを盲目的に取り入れてしまうケースも、色んな意味で怖いなあと。

メディアの側にも問題は在りますが、一番は「自身の頭で検証し、何が正しいのかを取捨選択する。」という意識が希薄な人が少なく無いという事で在り、此れは「考えるという教育」が足りないからではないかなあとも。「暗記」というのも教育に於いては大事な要素で在るけれど、其れ以上に「考える」という訓練を、学校だけでは無く家庭でも積極的にしないと、国は疲弊して行ってしまうのではないかと。(そういう意味では、マヌケ様が御子様方にアドヴァイスされて来た事は、非常に的を射ていると思います。)

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「『玉葱、中国より安い。』 首相、アベノミクス自賛」(3月12日、朝日新聞)

成果は先ず玉葱の価格に。安倍晋三首相は12日の衆院予算委員会で、テレヴィで見たという玉葱の値段を紹介。円高が是正され「中国の輸入玉葱より、日本の玉葱の方が安くなった。」として、自身が進める経済政策「アベノミクス」の成果を強調した。

安倍首相は「ずっと、中国の輸入玉葱よりも、残念乍ら日本の農家が一生懸命作った玉葱の方が高くなっていた。」と説明。しかし、円高が是正された事で「十数年振り逆転し、日本の方が安くなった。頑張った人が報われる社会が近付いているなと実感している。」と胸を張った。日本維新の会の村岡敏英氏の質問に答えた。
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心情的には「日本の農作物が、海外の農作物よりも多く購入されて欲しい。」と思っているし、「頑張った人が報われる社会」というのも非常に共感出来る。

唯、ネット上では此のニュースを受けて、「流石アベノミクス!」と盲目的に礼賛する声が散見されるのには、「其れは一寸違うんじゃないの?」という思いが。

冷静に考えれば「円安に持って行く。→レート変動で、中国の玉葱の値段が高騰。→日本の玉葱の値段は変わらないが、中国の玉葱の値段が上がった事で、相対的に中国の玉葱の値段よりも下がった。」という事で在り、一般消費者の立場からすれば「玉葱の値段が下ったのでは無く、寧ろ高い金銭を払って購入しなければならなくなった。」という事ではないかと。安倍首相の言っている事に嘘が在る訳では無いけれど、「目先を誤魔化している。」という面は在る。其れを理解した上でも尚、「流石アベノミクス!」と礼賛しているならば、其れは其れで構わないのだけれど、そうじゃなければ余りに表層的な考え方に感じるんです。

又、安倍首相の主張の前提には「日本の農家は頑張っているけれど、中国の農家は頑張っていない。」というのが在る様に見受けられる事。「頑張った人が報われる社会」は自分も支持するけれど、中国の農家も頑張っていないという訳ではないだろうし、そうなると単に「捻じ曲がったナショナリズムを利用しているだけ。」という嫌な感じがしてしまう。

日本だろうが中国だろうが、当たり前の話だけれど、真面目に頑張っている人も居るし、又、そうじゃない者も居る。そういった事を踏まえて判断しないと、不毛な罵り合いを生み出すだけ。
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