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「6増で『株下げた』進次郎氏 ブーイングに胸張るも・・・『国会改革言う資格無い。』」(7月19日、J-CASTニュース)
参院の定数6増を盛り込んだ公職選挙法改正案が2018年7月18日の衆院本会議で可決・成立し、賛成票を投じた自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長にブーイングの嵐だ。議場では実際にブーイングが飛び、普段は野党のみならず「ゆ党」路線の日本維新の会のメンバーからも厳しい声が相次いだ。
小泉氏は国会改革に関する超党派議連の会合を主導する立場。今回の行動で、「もう国会改革なんて口にしない方が良い。」といった声も目立った。
小泉氏は記者団に対して、野党からのブーイングに付いて「此れは光栄ですね。色んな議員が賛成票を投じた中で、私だけにブーイングをしてくれるというのは、名誉在るブーイングだと思います。」等と感想を口にし、賛成票は党の決定に従った結果だとして改めて、「『国会は変えなければいけない。』という思いを込めた。」等と説明した。
こういった説明に納得する声は皆無と言って良く、野党議員からはツイッターで小泉氏を名指しして非難する声も相次いだ。立憲民主党の川内博史衆院議員は、「国会改革は『自民党をぶっ壊す。』しかないのでは?御父上と相談されてみたら如何か。」と皮肉り、無所属で立憲民主党会派の小西洋之参院議員は「口だけの国会議員程、罪深い存在は無いと思う。小泉議員の奮起に期待したい。」と、国会改革の確実な実行を求めた。
今回の法案には反対していた日本維新の会のメンバーからは、更に厳しい声が上がった。下地幹郎衆院議員は、「小泉進次郎が、此の法案に賛成しました。彼は、国会改革を言う資格はもう在りません。パフォーマンスだけは、絶対に駄目です。」と、小泉氏を呼び捨てにし乍ら非難。東徹参院議員も、「何故、もっと異を唱えなかったのか、矢張り仲間が居たからか?進次郎さんは、もう国会改革なんて口にしない方が良いです。」と同様だ。大阪府の松井一郎知事(日本維新の会代表)は、「矢張り、予想通りのケツワリでした。」と、仕事を途中で投げ出してしまう事を指す「ケツワリ」という言葉を使って論評。足立康史衆院議員は、馬場伸幸幹事長が「本会議場で小泉氏から『(定数増を)容認する事は出来ない、渋々賛成する。』と伝えられた事を明かした。」と報じる朝日新聞の記事を引用し乍ら、「小泉さんも小泉さんだが、彼を庇う許りの馬場さんも馬場さん。ディールの積りかもしれないが、余りに小さなディール。」と突っ込み、党執行部との微妙な距離感を滲ませた。
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「(定数の)6増等は、もう少し国民の理解を得て欲しい。」、「『森友・加計』問題には結論が出せないのに、こういった改正案は確り結論を出す党はどうなのか。国民を舐めてはいけない!」等と“表面的な反対”はしていた小泉進次郎議員だが、「最初は“何時もの様に”党の姿勢を批判するけれど、最後は“何時もの様に”党の方針に従うだろうな。」と思っていたら案の定。
過去に何度も何度も書いている様に、「「大衆受けする事は言うけれど、“言うだけ番長”で何も出来ていない(「原発政策を推進して来た自民党として、原発事故を踏まえた検証を党として行わなければならない。」と主張するも、何も行わなかった等。)し、何よりも自分達の身を切る事(議員定数削減やら政治団体を介する事で相続税脱税が出来てしまう事の禁止等。)は一切言わない。」というのが小泉進次郎氏。」なのだ。
今回も「6年前に国民と約束した『議員定数削減』を、自民党が守っていない事には、全く触れない。」上で、表面的な反対姿勢を見せる事により“国民の不満の瓦斯抜き”を図るという狡猾さ。同じ自民党でも「議員定数を増やすというのは、国民の理解を得られない。」として反対し、採決を棄権した船田元元経済企画庁長官(本当ならば、反対票を投じるべきだが。)とは雲泥の差。「小泉進次郎」という人間は結局、「国民を見る事無く、見ているのは常に自民党で在り、自民党内でしか生きられない人物。」という事。
野党からのブーイングに付いて「此れは光栄ですね。色んな議員が賛成票を投じた中で、私だけにブーイングをしてくれるというのは、名誉在るブーイングだと思います。」と答えたそうだが、彼らしい発言だと思う。宮根誠司氏と相通じる「不都合な事に関しては、茶化す事で誤魔化す不誠実さ。」は、彼の十八番だから。
小泉進次郎氏の事を、“アイドル”の様に取り上げるマスメディア。選挙の時なんぞは横並び且つ大々的に、彼の一挙手一投足を報じるのが常。丸で“此の国のメシア”で在るかの様な報じ方には、「公職選挙法等の観点から、問題が在るのでは?」と疑問を感じる以上に、薄気味悪さを感じてしまう。「小泉進次郎氏が“言うだけ番長”で在ったり、自分にとって不都合な事は絶対に言わない。」という事は、少しでも調べれば判る事なのに、そういう事実を報じるメディアは皆無に等しい。“虚像”を作り上げる馬鹿許り。
そして、そんな報道を受け、自身で事実を検証する事無く、“虚像”を妄信する馬鹿の多さ。「次の首相に相応しいのは誰?」というアンケートを行うと、小泉進次郎氏の名前を挙げる人が非常に多いけれど、彼等は「小泉氏が言った事と、彼が実際にした事。」をきちんと検証した上で、そう答えているのだろうか?
常々小泉進次郎氏の言動に厳しい目を注いでおられるgiants-55さんだから、必ず取り上げられるだろうと期待していました(笑)。
まさに「言うだけ番長」「有言不実行の不誠実男」の面目躍如というところですね。
彼の今回の発言を額面通り受け取れば、極端に言えば「自分は戦争反対だけど、所属政党がが戦争すると決めたなら、党員としてしぶしぶ賛成する」、という事で、非常に危険な思考経路です。
自身の信条に照らしおかしいと思うなら、それこそ命がけで反対の筋を通すのが、国民の負託を受けた立場の人間としてするべきこと。
これは一人小泉進次郎だけでなく、与野党の議員の中に多く存在している、政治をゲーム感覚で遊んでいる輩に共通していることと思われます。
己の行為が国民を裏切り、民主主義を壊しているという自覚がないまま、政治家を気取っている者たちと、それを無批判に支持するか無関心な思考停止の国民(?)に、うんざりしていますが、自分もそんな国の民草の一人として、ストレスがたまるばかりです。
日本的と言いますか、家康タイプですらなく、王族気取りで、この国を仕切ってもらわれては困ると思います。一族としては政治家の名家で、偉大かも知れませんが、故人の墓前を汚すような敵と戦う覚悟はあるのか、そこまで、野党も追及していない処を見ると、政権への追い落としという、国民の得点競争しかしていないのではないでしょうか。
フランク・コワルスキー(F.K)は、日本再軍備の危機を問いましたが、そうした、日本の右傾化に対する率直な審議もないし、安倍政権の機嫌取りはする割には、危険地帯にある改憲といった火中の政策案への言及がない処も、世渡り上手な人だな、と、個人的には尊敬しますが。
小泉進次郎氏の人間性には受け容れられない物が在りますが、彼を“メシア”として祭り上げる風潮というのには、理解出来る部分が在ったりします。閉塞感漂う中、アメリカでJ.F.ケネディ氏が求められた様に、今の日本では小泉氏が求められているんでしょうね。
父親で在る小泉純一郎元首相にも“ペテン師”的な物を感じていましたが、進次郎氏は其れ以上に中味を感じられない。政治を劇場化しているという点では、父親以上の能力を有していそうですが。
「『自分は戦争反対だけど、所属政党が戦争すると決めたなら、党員として渋々賛成する。』、という事で、非常に危険な思考経路です。」どいうのは、全く同感ですね。でも、「多様性を一切認めず、『所属している組織に忠実で在る事こそが、唯一無二的に尊いと捉えている風潮。」が強い今に在っては、彼の考え方は賛美されるのでしょう。派手さは無く、寧ろ地味だけれど、己が信じる事を貫いた船田元元経済企画庁長官は、今回に関して言えば高く評価出来る。自身の保身の為だけに主義&主張をころころ変える様な輩は、政治家になっては駄目。
近年、与野党を問わずに立候補する新人のポスターを見ていると、「イケメン」や「美人」という事“だけ”で選ばれた様な人が目立つ。“本当の中身”は知る事が出来ない迄も、見た目だけで選ぶ様な有権者は、もう勘弁して欲しい。
「新しい事を打ち出す人間に対して、特に古い人間が抵抗感を持つ。」というのは否定出来ないし、小泉進次郎氏に対する抵抗感にも、そういう面が零とは思わないけれど、彼の場合は「現行不一致が過ぎる。」というのが一番の問題点。又、父親以上に「政治を劇場化している。」というのも、「人の生き死に関わる政治を、もっと真剣に取り組んで欲しい。」と考える人間からすると、どうしても受け容れられない。
「世渡り上手」、其れは同感ですね。個人的にはデーブ大久保氏に相通じる、“爺殺し的な才”を感じたりもします。
与党で在る自民党を批判する事が多い自分ですが、野党にも本気度を感じられず、正直げんなりしています。安倍晋三首相の父・安倍晋太郎氏は、息子が政界に進出する決意を打ち出した際、「御前には人を思い遣るという、政治家にとって一番大事な素質が欠けているので、進出すべきでは無い。」と諫めたとか。「御友達に対する過度な思い遣りは在っても、其の他の国民は一顧だにしていない安倍首相のスタンス。」を考えると、晋太郎氏の慧眼を感じたりしますが、与党も野党も政治家の資質に欠けた人間が多いのは、此の国の不幸と言えましょう。と言うか、そんな連中を選んだのは我々国民なのですから、自業自得と言えるのでしょうけれど。