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「日米の河川 プラスチック塵、1位は『人工芝』」(10月12日、TBS NEWS)
海のプラスチック塵が世界的に問題となる中、日本の企業が日米の河川等に浮遊するプラスチック塵を調ベた所、意外な物が1番でした。
此れは民間のヴェンチャー企業「ピリカ」が、日本やアメリカの河川や港等、38の地点でプラスチック塵を調査した物です。
其の結果、最も多かったのは「人工芝」のプラスチック片で、全体の23%だった事が判りました。又、スーパーの「レジ袋」と見られるプラスチック片も、全体の16%を占めました。
一方、環境省は「レジ袋」に付いて「有料化の義務付け」を検討中で、来週開かれる審議会で方針を示す見通しです。
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「マイクロプラスチック(マイクロビーズ)」と呼ばれる直径0.5mm以下のプラスチックに付いては、4年前の記事「マイクロビーズ」、2年前の記事「発生する幼生数が41%減」そして今年の記事「2020年迄に全世界の店舗で廃止」で取り上げて来た。
絡まったり、又は誤食される事で、多くの海洋生物を死に到らしめているというプラスチック塵。記事「2020年迄に全世界の店舗で廃止」の中で詳しく書いているけれど、誤食されたマイクロプラスチックが食物連鎖により、汚染物質がどんどん濃縮されて行き、我々人間にも健康被害を広げて行く可能性を考えると、プラスチック塵は世界で取り組まなければならない問題だ。
で、プラスチック塵と言えば、“洗顔料や歯磨き剤に入れられているマイクロプラスチック”や“ストロー”といったイメージが強いのだけれど、今回の調査では「“人工芝のプラスチック片”が、全体の約23%と最も多かった。」という事で、意外な感じがした。(マイクロプラスチックは余りに微小なので、調査対象の“浮遊するプラスチック塵”というのからは外れてしまった可能性も在るが。)
「人工芝は、非常に限られた場所で使われている。」というイメージが在るので、「何でそんなに多く、河川等で浮遊しているのだろうか?」という思いが在るから。人工芝風の玄関マット等も含まれているという事なら、判らないでも無いけれど。