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「深海1万mは“騒音”だらけ マリアナ海溝最深部で調査」(3月8日、ITmedia ニュース)
水深1万mの深海というと、地球で最も静かな場所に思われそうだが、実際は騒音に満ちた世界だった-米海洋大気局(NOAA)とオレゴン州立大学、アメリカ沿岸警備隊が、太平洋のマリアナ海溝で行った録音調査の結果を発表している。
昨年7月に、マリアナ海溝の最深部とされる水深1万920mのチャレンジャー海淵で調査を実施。チタン製のケースに収めた水中聴音機を沈め、23日間に亘って録音した。
聴音機には、地震の時の地鳴り、鯨の呻き声の他、コンテナ船のスクリュー音、偶然発生したハリケーンの響く音等、静まり返った深海のイメージに反して、「殆ど絶え間無く、騒音が記録されていた。」と言う。
こうした結果は、人間が生み出す騒音が増大すると、鯨や海豚等が仲間と行うエコロケーション(反響定位)に何の様な影響を与えるか-といった研究に繋がると言う。次回は2017年を目途に、カメラも取り付け、より長期的な調査を行う予定だ。
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映画等で描かれる深海と言えば、「鯨等の呻き声が稀に聞こえる以外は、静寂が支配する世界。」というイメージが在る。なのに、実際には「殆ど絶え間無く騒音が発生している。」というのだから、意外な話だった。
宇宙空間のほうは密度が極端に希薄なので、確かに無音のはずですが、SF映画やアニメで描かれる宇宙は、宇宙船の航行音や戦闘音で溢れていて、いつも苦笑いしています。
その点「2001年宇宙の旅」はリアル感が有りました。それだけでも名作!
「宇宙空間=無音」というのを知った際、「へー、そうなんだ。」と驚く一方で、「でも、激しい戦闘音とかが無い宇宙空間って、映像的には物足りないなあ。」とも思ったもの。「虚実をどう描くか?」というのは、難しい物ですよね。