ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

6名全員が鬼籍に入ってしまった

2022年07月04日 | 其の他

記憶を遡ってみると、“彼女”の事を初めて知ったのは、特撮番組「ウルトラQ」【動画】の第15話カネゴンの繭動画】でだった。今でこそ“カラー化”された映像も在るが、当時は“白黒版”だった。なので、彼女の姿は白黒で記憶されている。

放送日程を見ると、「カネゴンの繭」の初回放送は1966年4月10日。という事は、自分が見たのは再放送の時と思われる。「御金にがめつい餓鬼大将・加根田金男(かねだ かねお)が、怪獣カネゴンになってしまう。」というストーリーで、彼女は金男の母親役だった。口喧しくがらっぱちという感じは“下町の母親”という感じで、とても印象的だった。もう56年も前の役だが、今の見た目とは変わらない、流石に見た目は老いてしまったが、“彼女の纏う雰囲気”は最後の最後変わらなかった様に思う。“上品な奥様役”を演じていた事も在ったけれど、彼女と言えば「カネゴンの繭」の時の様な下町の母親役が実に似合った。

そんな彼女、女優野村昭子さんが亡くなられた。御主人を21年前に亡くされた彼女は、一人暮らしの生活を送られていたが、近隣住民から「1週間前に元気に歩いている野村さんの姿を見掛けたが、最近は見掛けていない。大丈夫だろうか?」という通報が在った、自宅に(警察官?が)入った所、寝室で倒れている野村さんを発見。既に亡くなっており、死因不明だが、事件性は無いと言う。

死亡が確認されたのは7月1日で、享年95。年齢を考えると“大往生”と言って良いだろうが、多くの人に知られた女優が“孤独死”したというのは、大原麗子さんの時と同じ寂しさを感じる。合掌


【「カネゴンの繭」に出演時の野村昭子さん】

16年前、「脇役」という記事を書いた。「自分が幼かった頃より活躍しておられる(た)、好きな(好きだった)脇役を男優&女優各々3名、合計6名を記した内容。」だ。男優は「高品格氏(1994年3月11日逝去。享年75。)、有島一郎氏(1987年7月20日逝去。享年71。)、蟹江敬三氏(2014年3月30日逝去。享年69。)」、女優は「菅井きんさん(2018年8月10日逝去。享年92。)、野村昭子さん(2022年7月1日逝去。享年75。)、樹木希林さん(2018年9月15日逝去。享年75。)」という面々個性的な演技をされる方々だったが、6名全員が鬼籍に入った事になる。


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