4日の記事「松井秀喜氏は今回、監督を引き受けないで欲しい。」の中で、「原辰徳前監督が、ジャイアンツの次期監督に就任する事は無いと思う。来年の参院選に、自民党から出馬するだろうから。」と書いたが、昨日、ジャイアンツが「原辰徳氏に、次期監督就任を要請した。」事を明らかに。原前監督も、監督就任に前向きだとか。
過去の原氏の言動を考え合わせると、「来年は九分九厘、自民党から出馬する。」と予想していたので意外では在るが、とは言え、予想が外れたのは事実。読者の皆様方、申し訳無い!!
個人的には意外な結果で在ったけれど、「来季こそは、是が非でも優勝。」という剣が峰に立たされているジャイアンツにとって、“最も無難な選択”で在ったとは言える。「過去12年間でジャイアンツを、7度優勝させている。」という実績は、ジャイアンツとして非常に魅力的だったろうから。
「過去12年間でジャイアンツを、7度優勝させている。」という事に関しては、ジャイアンツ・ファンの1人として高く評価しているし、原前監督に感謝もしている。でも、3年前の記事「チーム崩壊」で詳しく書いた様に、「原監督(当時)が自身の事だけを考え、チームを崩壊させた状態で監督を退いた(様に思える)。」事はどうしても納得出来ないし、結果として高橋由伸監督を追い込む事になったのも、原前監督の負う所が大きい(高橋監督が就任して以降に“発覚”した選手達の不祥事には、原監督時代に端を発している物が幾つか在る事“も”含め。)と考えているので、諸手を挙げて原監督の復帰を祝福する気にはなれない。
昨日、某夕刊紙に面白い事が書かれてた。「今季、高橋監督が辛抱強く4番で起用し続けた事により、大化けした岡本和真選手。」に付いて、「原が(ドラフトで)取り、高橋が育て、(来季の)原が美味しく食べる。」(托卵スタイル)との記述が。
川上哲治元監督に対して、V9の実績を高く評価する声が在る一方、「V10を逃し、チームがガタガタとなった状態で、長嶋茂雄氏に監督の座を渡した事により、長嶋元監督は非常に苦労させられた。」と考えている人も少なく無い。原前監督に川上元監督の姿を重ね合わせているからこそ、「崩壊状態でチームを放り出し、高橋監督が必死になって4番打者を育て上げたと思ったら、来季から美味しい所取りをするのか。」という思いが出るのだろう。
原監督に望む事は1つ。「ジャイアンツを“真に強いチーム”に変え、そして“強い儘の状態”で、“次の監督”にチームを渡す。」事だ。長嶋元監督や高橋監督の様な悲劇は、もう見たく無い。