another Beatle

フリースタイル、且つ、創造的。(これが、理想ですが--)

俵万智/村上由佳/寺山修司--- 短歌・小説・詩

2008-11-30 02:01:27 | Weblog

このところ女流作家の読書が続いています。

意識的にやっている訳ではないのですが、、気になるタイトル、読み遅れ(?)、現代の有名作品、ナウい作家(誤解がなければ)など選んでいたら、

こうなってしまいました。

同姓の作家に対しては、ある程度自分の中で、位置づけが出来ているから、

今のところ、読む機会が少ないのかも知れません。

 

根底には、女流作品に興味がある、というのが、本音だと思います。今週は

 俵万智氏の「サラダ記念日」を読んでみました。

 

最初の短歌には正直、びっくりしました。イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」が使われていたからです。

とっかかりの短歌はある程度選んでいるんでしょうか?

思いがけない冒頭でした。

 

この曲と決めて海岸沿いの道とばす君なり「ホテル・カリフォルニア」

 

 恋人がイーグルスを好きなんでしょうね。

俵さんご自身はサザンオールスターズが好きなんですね。

何点か、サザンを入れた短歌がありました。

後は恋愛の歌が多かったです。(当たり前かもしれませんが)

君--という表現が多かったですね。

 

読みやすく、中には、釘付けになるフレーズもあり、楽しく読めました。この作家の

「チョコレート革命」もすんなり読めそうな予感です。

**************************

続いて読んだのが、村上由佳氏の「へウ"ンリーブルー」でした。

 

       

 

    これは甘すぎました。

この恋愛の世界は。

4人の男女の織りなす世界は、私のようなおじさんには、用なしの世界でしょうね。

「サラダ記念日」よりも、もっと甘かったです。

私の方が、読む選択を誤ったみたいな気がしました。

ただ、内容にはrealityがあり、少し考えさせられました。

*****************

 

そして昨日読んだのが、寺山修司氏の「寺山修司少女詩集」でした。

  

            

          少し前のこの本の文庫の表紙です。

 

          そして下の表紙が昨日買った文庫のものです。

          表紙だけでも満足できそうです。 

 

                

   

 以前、読んだことのある詩もあり、カルメンマキの歌った「時には母のない子のように」の詩も入っていて、バラエティに富んだ詩集でした。

全体的に寺山修司氏の 海とか、涙とかに対しての思い入れ、こだわりが目につきました。

ずばりずばりと書かれた様な、最初の、海の章の中の様々の詩は、この詩集の中では、私は一番心に残った箇所です。冒頭の詩はこうです。

 

  -----        一ばんみじかい抒情詩     -----

 

なみだは

にんげんのつくることのできる

いちばん小さな

海です

   

 冒頭のこの詩を含めて30ページくらいの 海 は この詩集のメインでしょうか?

 

それから、

あなたの

一本の黒髪が

地平線になりました

で始まる 愛 は読み応えが私にはあった箇所です。

 

一番最後の章は 時には母のない子のように でした。

最初のはじまりはこうです。

    ------      半分愛して    -------

 

半分愛してください

のこりの半分で

だまって海を見ていたいのです

 

半分愛してください

のこりの半分で

人生を考えてみたいのです

 ************************************

カルメンマキさんの歌った「時には母のない子のように」の詩も

この最終章に入ってます。寺山修司氏の作詞であったことをすっかり忘れていました。

 

寺山修司氏の短歌を出来ればまとめて次は読みたいです。        

 

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I am only sleeping/ The Beatles------ただ眠っているだけ----

2008-11-29 06:36:15 | Weblog

20才代前半、私は身体を壊し、2ヶ月ほど入院したことがあった。

退屈で殆どめげそうな、長い一日の連続で、本当にしんどい経験をしてしまった。

 それでも私の入院した病院には大きなステレオ・スピーカー装置があり、

たまに患者の好みの音楽を聞かせてくれた。

 私は、身内が病院に見舞いに来た時に、一緒に持ってきた、BEATLES のLPを、病院の中で、時々聞かせて貰ったりしていた。

 そのLPは「REVOLVER」というアルバムだった。中でもA面の3曲目にある、I am only sleeping という曲が好きだった。

 Beatlesのオリジナルは200曲少しあるけれども、この曲は大ヒットした曲のことを思えば、本当に、目立たないような曲だった。

 作曲、作詞、ボーカルはジョンレノン。 なんとなく怠惰な雰囲気と、ふんわりと宙に浮くような感覚を覚える曲だ。

 

            

                                

 若い頃の、自分の怠惰さ、気まぐれさに合致したような曲で、そういう意味からであれば、自分を露呈しているようで、恥ずかしいが、どうしても外せない曲だ。

 例えは悪いかもしれないが、イエスタデイよりも

この曲のほうが、比べられないほど、ずっと印象に残っている。

 ビートルズの曲は不思議とそのまま自分の心の中に入って来る。

 決して自分の思い出と一緒にやって来たりしない。

曲のみでやって来る。

 若い頃の思い出の曲だが、何年経っても、私の中で、現在形の曲だ。

 これからもずっと、多分。

  怠惰な感じの曲なんだけど、忘れられない一曲だ。

 

 ************

 朝早く起き出すときは

顔をあげても

まだあくびがとまらない

夢のさなかにいるときは

そのままベッドの中で,

上流に漂っていく

どうかぼくを起こさないで、

ゆすったりしないで,

このまま放っておいてくれ

眠っているだけなんだから   

 

  I am only sleeping /対訳:奥田祐士

                                     リボルバー/ザ・ビートルズ より

 

 

The Beatles - I'm only sleeping

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幼なじみ槇辺玲二のこと/ 50才少しで死んだ歌人

2008-11-24 00:38:49 | Weblog
私は生まれてから14年間九州で暮らしていました。
福岡県の今の北九州市です。当時は北九州市はまだなくて、
若松市、戸畑市、小倉市、八幡市、門司市の五市がありました。
その五市がある日、合併して北九州市になったのです。
若戸大橋はその象徴です。(若松と戸畑を結ぶ橋です)


       



私は、その中の若松市に住んでいました。
昔は、五木寛之さんが「青春の門」で書いたように、
福岡県は炭鉱の町でした。若松市も炭鉱の積み出し港として、
長い間栄えていました。枕元を石炭を積んだ貨物列車が走ってました。
今はそれを、知らない人がいるくらいです。


少し前置きが長くなってしまいましたが、
実は、槇辺玲二とは5歳位からの幼なじみでありました。
いつから彼が、文学に手を染めるようになったのかは知りませんが、
私も大人になって、大阪に住むようになってからは、
彼からの年賀状が毎年来ていました。
年賀状にはいつも、約10篇位の短歌がガリ刷りされていました。
毎年、その年賀状を貰うのが楽しみでした。

そして、時々私は、九州に帰ったときに、彼と会ったりしてました。
一緒に、食事をし、酒を飲んだり(私は飲めませんが)、
彼の家に泊まったりしてました。文学談義なんかもしました。

彼は小さい頃から、母と二人暮しで、一生独身を貫きました。

結論から言うと、晩年彼は不幸で、長い間、病の床にあり、
退院してからも、体の具合もあり、働いていませんでした。
経済的にも行き詰まっていたようでした。


いつの日か、私の出した葉書が返ってきました。
戸畑郵便局の説明が付けられてあって、
本人死亡のため差出人に返却と書かれていました。

悲しい最後でした。
どんな死に方をしたのかも分からないし、
その時は、彼の母親もとっくに死んでましたから、
彼一人で暮らしていたわけです。
その時は何も考えていなくて、
彼が死んだことが悲しいだけでしたが、
今思うと、郵便局がわざわざ、
本人死亡というコメントを付けて差出人に返して来ますか?
誰一人彼には身寄りが無かったのでしょうか?

その辺は、私にとっては謎です。



以下は
彼から以前に貰った本
「新日本歌人歌集」の中にある彼の短歌からの、
私自身の抜粋です。


****************************



マッチ擦る束の間炎の視野を灼くなにかに耐えし君の表情


対岸となりてみるときわが街は意外に貧しき灯にて寄りあう


                    ----街にて---より




いちはやく無人の駅より咲き初める花群鮮烈に筑豊の夏


浪花節路地に流れてくる一戸そこのみ灯して炭住は夜  



                   ------筑豊挽歌---より




傲慢に低き街並み見下せるネオンも消えて街にくる朝


蛇口にはじくみず飲みゆけば醒めながら朝の意識は仕事にむかう


降り初むる雨の微粒をはじきゆくアスファルト道よりけむりたつ朝

 

                  ----けむる朝-----より




こともなく離婚決めしと言う君の手にうごきなきコーヒーカップ


耐えがたくそらせば視野となる机上「ジェーン・エア」は風にめくれる



                   ------破局----より




失意の日支えてとおく花のある切手貼られてくる君の文


唐突に「海がみたい」と言うときに駆けぬけてくる君のかなしみ


いつしかにわたしのなかでいっぽんの樹となり戦ぐあなたへの愛 



               ------花ある切手---より




「 わたしが選んだこの数編は
彼がわたしに残してくれた、彼から
わたしへの
贈りものでしょう。」
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 サマータイムブルース/ The Who / コンサートin 大阪城ホール/11月13日

2008-11-23 03:43:23 | Weblog
吉田拓郎の曲に「サマータイムブルースが聴こえる」というのがあります。
曲名は知っていましたが、
どんな曲なのか知りませんでした。

先日初めてYOU TUBEでどんな曲か確認しました。
拓郎らしいいい曲でしたね。彼の才能を感じました。
曲作りではなかなか失敗しないですね。彼は。

どうして「サマータイムブルースが聴こえる」が私のこころに残っていたかというと、
イギリスのロックバンドThe Whoが歌っていた歌で、
「サマータイムブルース」というヒット曲があったからです。

「サマータイムブルースが聴こえる」というのは吉田拓郎の作詞ではありませんでした。
調べたら、松本隆氏でした。
彼はThe Whoを意識していたのでしょうか?

The Who を知らなくて、
サマータイムブルースという言葉が出てきたとは思いにくいのです。
要は私が、拓郎が好きで、The Whoが好きなので、
関連があってほしいと思っているだけなのでしょう。
実は松本隆自身がThe Whoが好きで、
拓郎自身はThe Whoなんかまるで興味がなかったりして--(笑)。
これが私にとっては、最悪のパタンです。

長い間私は吉田拓郎がThe Whoを意識しているかもしれないと思ったのは、
このタイトルのせいです。
拓郎が意識していたかどうかは知りませんが。
ただ、普通にサマータイムブルースという言葉が出てきたとは考えにくい感じです。
知らんふりして、この言葉を使っていたのなら、
言葉の盗用です。

The Whoのコンサートに行くために私はほぼ3ヶ月から4ヶ月の間、
休みの日や仕事帰りの車の中でThe WhoのMDを聞いていました。

大ヒット曲は知っていましたが残りの曲に関しては知らなかったので、
このスパンでThe Who を聞き続けていたのは、
半分意地みたいなものがあったのかも知れません。
これも私のひとつの勉強でした。
結果的には私も、コンサートで演奏された半分くらいの曲は分かっていました。


デビューしてもうほぼ40年くらい経ってましたが、
大阪城ホールに行ってみて驚いたのは、若い人が多かったことです。
それもお洒落な人が多かったのには驚きました。

                  現在の彼ら

***************************************************************************


若いころはThe Whoはエキサイトしたら、
エレキギターをアンプに叩きつけたりしていたのは有名な話です。
でもいまの若い人は知らないでしょうね。
家族に話したら、そんなバンド嫌いだと言われましたが。


年代的にはビートルズ、ローリングストーンズと同世代です。
彼らの影に少し隠れていたかも知れません。二大グループが大きすぎるので。

私のコンサートの土産は、彼らの曲、演奏と、
一枚のThe Who のロゴの入ったTシャツです。
定価二千円でした。案外安い買い物でした。
来年の夏用です。
先の長い話ですが。



            The Who のロゴの入ったTシャツ




The Whoを知らない人も多いと思いますが、何かの拍子に又思い出してください。

                  若い頃のThe Who

最後まで、ステージで私の一番聞きたかった歌
「サマータイムブルース」は聞けませんでしたが。
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蹴りたい背中---綿矢りさ---芥川賞の作品やっと読みました。

2008-11-16 23:00:03 | Weblog
30年に一度くらいの大ヒットらしいです。石原慎太郎氏「太陽の季節」、村上龍氏「限りなく透明に近いブルー」それほどのベストセラーだそうです。

「インストール」を少し前に読みましたが、この作品も高校生が主人公です。学園物です。ただそれだけの枠には当然はまってない作品でした。状況が高校だけで、著者の視点はものすごいところにあるのでしょうね。大それたことは言えません。

正直言って、ラストを読み終えた時には、泣きたくなる位感動しました。
泣きたくなるような感動は、書籍の場合はあまりない気がします。
テレビなどでは、結構涙腺が緩みやすく、すぐ泣けたりすることはありますが、
本を読んだ後にというのは、まあ少ないですね。

誤解を恐れずにいうと、私の場合は「限りなく透明に近いブルー」のラストの章を読んだ時と同じ位の感動でした。こんな感動は、多分ショックに近い感動なんでしょうね。

「インストール」と同じく主人公の女子高生は内向的、幾分、環境にそぐわない性質、悲しいかな、アウトサイダー的な存在です。
悪く言えば、はみ出し者。かと言ってモラル的に常軌を逸してるわけでもありません。我々と同じ普通の人間です。普通の人間で、他の人間に交われきれない面があるので、共感を呼ぶのでしょうか?(ここも誤解を恐れずに言います。)

その主人公の、同じクラスの、少しオタク系の男子同級生とのcommunicationが、この小説の中に描かれています。

男子学生は某モデルの大ファンで、主人公の女子高生が昔そのモデルと会ったことがあるということだけで、その女子高生に近づいて行きます。

「インストール」でもこの作家のストリー作りの旨さが印象に残りましたが、今回も、この筋はナカナカなものだと思います。もちろんストーリの稀少さだけでは、いい小説は完成しないと思いますが、この骨組みには唸ってしまいます。

女主人公は本当にマニア的なこの男子同級生に半ば呆れ(この表現は的確ではありません。気になる人は小説を読んで下さい。)、ラジオ番組に出ているこのモデルに、現を抜かし、座り込んでラジオを聞き込んでいる彼の後ろ姿、背中を見て、蹴りたくなります。そして実際に足で蹴り飛ばします。
これが一回目の女高生のこの小説の中での蹴りです。

もうひとつの蹴りに至る(?)描写はラストの章です。
ラストの章を読んでいる時、村上龍氏の限りなく--のラストの章を思い出していました。
全然内容は違うのですが、夜から朝にかけての描写がとても印象的でした。
限りなく--もそうでしたが、夜から朝の描写が、ラストの章に盛り込まれていました。ただ同じ場所に同じような描写を持って来ても、それが必ず人の心を動かすとは、勿論思えません。著者の総合力のなせる業でしょう。

100万以上の本が売れたというのはやはり、この作品の良さの証明なのでしょう。龍氏の作品はセックス、ドラッグetc,アグレッシーブなアプローチでしたがこの小説はまるで反対、そんなもの一切なし。だから感動したなんて勿論言いませんが、感動のパタンは結構あるんでしょう。
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ALL THINGS MUST PASS/ ジョージハリソン の考え方

2008-11-15 01:13:51 | Weblog
ジョージハリソンの原点とも思える ALL THINGS MUST PASS のアルバム----------根本的には 「すべて物事は移り変わってゆく、過ぎ去ってゆく--」 という彼の考え方は少し哲学的です。

幾分、東洋的思考の匂いがします。

でも、ただ過ぎ去っていくだけでは悲しいと思います。(人間も過ぎ去っていきますからね。)
過ぎ去った後に何が来るかということでしょうね。
そのあたりが宗教なのでしょうか?



悲しいことも過ぎ去り、灰色の空も過ぎ去り、丁度いい頃に我々は明るい日差しを見る--云々の考え方は30歳前後の思考としては、かなり完成されているような気もします。
人生を達観したような詩です。

                       


アルバムタイトル曲
All things must pass よりの抜粋

すべては移りかわっていく
すべては過ぎ去っていく
すべては移りかわっていく
人生を織りなす糸は永遠にはつづかない
だから----僕は休まずに歩きつづけよう
新たに訪れる日を迎えるために

暗闇が支配するのは夜のあいだだけ
朝の訪れと共に それは姿を消す
明るい陽差しは
いつもちょうどいい時期に訪れる
この灰色の日々もいつかは終わる

           対訳:山本安見


ビートルズの中では一番地味な存在ですが、地味ゆえの確実さみたいなものが
あると思います。最も宗教的でしょうね。

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ベッド・タイム・アイズ/山田詠美 氏 1年後に再読します。今の私にはこの小説のよさが分かりません。

2008-11-09 02:50:56 | Weblog
文芸賞、そして直木賞の小説である。
最初から、黒人男性との絡みの描写。
一瞬、村上龍氏の限りなく透明に近いブルーを思い出しましたが、
表現が少し汚い感じがしました。より即物的というか----。

それと気になったのが、作品中の麻薬類の表現、性の表現の多さ。
誤解を恐れずに言うと、こんな描写の多い作品がよく最近、賞を射止めてますね。
それも大きな賞を。
審査の方はもっと他の部分を見ているのかも知れませんが。

最後まで読みましたが、これと言って感動はありませんでした。
最後は一緒に住んでいる黒人が警察に捕まってエンド---。

話の流れ的には主人公と黒人男性との情事etc--。
そして主人公のお姉さんと黒人男性との情事etc--。
 主人公の嫉妬。
再び主人公と黒人男性との生活--。
警察の乱入--。
黒人男性が法を犯していることによっての逮捕。
(麻薬などでなく、もっと他の、政治的要素ありの--)
一人残された主人公--エンド。

筋もありきたりだと思うのですが--。
この本の最後のページには、評論家の方々の絶賛のコメント。
私には分かりませんでした。一年先にもう一度読んで見ます。よさが分かりませんので。麻薬、性表現が多すぎます。そしてジャズの話も使われている。どうも首を傾げます。ジャズ=麻薬類?時には--。本当に音楽を愛しているものは薬ですか?薬をしてない音楽好きも沢山いますよ。ただ所々、比喩の上手さがありますね。それは認めますが--。でも何回も比喩の上手さを見せつけられると--。

山田詠美さんのファンの方も沢山いると思いますので、一概に彼女の作品が--と私も決め付けたくありませんので、一年後に再読ということでお許しを。この本の最後に書かれてある評論家皆様の、
 傑出した小説、とか、選考の喜び、とかいうコメントは私にはさっぱり分かりませんでした。

話の流れが変わりますが「雨が好き」でナンカノ賞を獲った(中央公論賞でした。)高橋洋子さんはどうしているのでしょうかね。


ここ暫く「雨が好き」を読み返してみようと大きな書店を探してみましたがありませんでした。絶版ですかね。この小説はいい小説でした。
「ベッド・タイム--」に比べれば小振りかも知れませんが、私はどちらかというと、薬や性などの描写の少ない女流作家の方が好きです。高橋洋子氏はこれ一作切りで終わったのかもしれませんが--。調べてみたら、「雨が好き」の翌年「通りゃんせ」で芥川賞にノミネートされてますね。この「雨が好き」を読み返してみたら、つまらなかったということもあるだろうし、山田詠美氏のベッド・タイム--読み返してみたら、良かったということもあるかも知れません。それはありうることです。


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耽美的な----・高野山の秋

2008-11-05 22:50:44 | Weblog


先週の休日、高野山に行きました。
所々、紅葉。

つり橋も見ました。
そのつり橋が紅葉に負けないくらい綺麗でした。

          

つり橋の赤がとても綺麗でした。

なにか耽美的で、
横溝正史の映画にでも出てきそうな-------。



紅葉も色とりどりでした。


          




途中寄った花屋さん、果物屋さんも綺麗でした。


          


いろんなところを見て、恐竜のいるところにも行きました。
          





************

昔の上司が、高野山の温泉旅館で働いているので、
会って来ました。

温泉はほぼ、貸切で、窓からの風景が、また綺麗でした。





              

秋を堪能できました。
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インストール/綿矢りさ---- こんな小説があるのですね

2008-11-02 00:13:40 | Weblog
面白い小説だった。3回から4回に分けて一気に読むことが出来ました。
今日読み終えました。
著者は17歳の女子高校生です。


最初の書き出しは、高校生達の教室での様子が書かれていた。勉強してるのに、他の生徒の前では、一切、白を切りとおしたり、その辺の駆け引きが描かれていて、正直、いかにも高校生らしく(?)私にとっては、面白くなかった。

こんな文体がいいのか、悪いのかよく分からないけど、すべるように文章が紡ぎだされている感じがして、ボキャブラリーは豊富でした。

ただこの人はストーリーが上手いと思いました。
自分の家にあった、おじいちゃん譲りのコンピューターを、もう壊れたと思い、粗大ごみ置き場に捨てるのですが、そこで小学生の男の子と出会い、彼がそれを欲しいというので、彼にやる訳です。ここから、ストーリが始まります。

後日、主人公の高校生はこの子供にたまたま会う訳ですが、それまでの伏線として、主人公が登校拒否症になり、働く女親が家を出る前に高校に行くふりをして家を出て、母親が出勤したところを確認して、家に帰り、一日家にいるという、暗いパターンが続きます。

その小学生の子は持ち帰った、粗大ごみパソコンを押入れに隠して、修理して使える状態にしておいたのです。

そして、この主人公に,二人で金儲けをしようと(パソコンを使って)誘いかけます。
某キャバレーのHチャットルームの、某ホステスに成りすまし、交代でパソコン上で、Hなサラリーマンや、いろんなタイプの男をチャットで相手にするストーリーです。(課金サイトです)
主人公は小学生の男の子の家に通って、そこでパソコンを操作するのです。
勿論、小学生の男の子も、主人公と交互にパソコンを操作します。
この辺のくだりは楽に読め、面白かったです。

ここ10年くらいのスパンの中で、目だった作品を遅ればせながら読んで行こうと思って(時には再読、古いものも含めて)今回「インストール」を読みました。この作品で文芸賞、そして2年後に、この著者は「蹴りたい背中」で、芥川賞ですか---。
「蹴りたい背中」はまだ読んでいませんが。

「インストール」は上戸彩で映画化されているのですね。どんな作品になっているのでしょうね。

この小説のラストも気負いがなくてよかったです。

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新潟・2008 夏

2008-11-01 04:22:48 | Weblog
家族プラスONEでこの夏、新潟の海を見てきました。
それと少しの新潟を。






これは、かつて大ヒットしたドラマ「高校教師」
のラストシーンの撮影された青海川という駅です。





無人駅ですが、それ故に情緒があります。

でもこの駅は「高校教師」のドラマで有名になって、
待合室には書き込みノート
までありました。



こんな電車が入って来ました。
ラストシーンもこんな電車内での撮影でした?
家族が熱心に見ていたのを覚えています。



ホームに電車が、そしてプラスONEの姿も。

結局は「高校教師」の宣伝ブログみたいになって
しまいました。(笑)

ノンさん、これを見ていたら元気を出して下さい。

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ノンさんのお友達の皆さん、
ノンさんがブログを暫くは休止するそうです。

三日前に連絡がありました。
脳梗塞の前兆で、右手がしびれ、キーボードを打つと、
吐き気がするそうです。
残念ですが身体が回復、元気になるまで待ちましょう。
健康になるよう祈ってあげましょう。

残念ですが仕方ありません。
ノンさんのブログは今「新潟2」でフリーズしてます。


このブログは、さしずめ「新潟3」です。

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