another Beatle

フリースタイル、且つ、創造的。(これが、理想ですが--)

思い入れの一曲---「MOON」----REBECCA

2009-02-21 23:57:29 | Weblog

長い間REBECCAを聞いていた時期がありました。

 ボーカリストNOKKOの書く詩が潜在的に私を、

捉えていたのだと思います。

でないと、

彼女のあのかん高い声と、

少しうるさい楽曲が

心地よく私には届いていなかったと思います。

数多くの曲があり、甲乙つけ難いですが、

私にとっての思い入れの一曲は「MOON」です。

 

               MOON

昔ママがまだ若くて 小さなあたしを抱いていた

月が もっと遠くにあった頃

工場は黒い煙を はきだして

町は激しく この娘が大きくなるのを祈ってた

 

娘は13になって 盗みの味覚えて

黒いリストに 名前を残した

MOON あなたは 知ってるの

MOON あなたは 何もかも

初めて歩いた日のことも

 

月曜日が 嫌いと言って 心のすべてを

閉ざしてしまった娘は

初めての 恋におちた日

思い出ひとつ持たずに 家を飛び出して

戻らなくなった

 

こわしてしまうのは 一瞬でできるから

大切に生きてと 彼女は泣いた

 

                            (NOKKO作詞:部分引用)

この曲は英語バージョンでも出ていて

作詞は他の方ですが、

参考までに、一部引用しておきます。

また違ったニュアンスが味わえると思います。

 勉強にもなります。

                  

     

      英語バージョンの「MOON」が入っているCDです

 

                         MOON

In the night your light comes creeping

around my bed

Stirring up memories

Taking me back to the times we shared

when we were childhood friends

 

Seems like yesterday

the world was full of innocence

Moon you seemed so far away

on the night that you shined on my first kiss

 

                                                         (  PEGGY STANZIALE 詩:一部引用)

 

 

 You can choose two type of the "MOON".

http://www.youtube.com/watch?v=Zp5WjyaK-CU&feature=related   (PV)

http://www.youtube.com/watch?v=fAomCy_PndY  (LIVE)

日記@BlogRanking クリックしてくださいね-。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

vol.2/2 ポール・エリュアール詩集「自由」/第二次大戦期詩集・Ⅰより

2009-02-11 00:41:33 | Weblog

ポール・エリュアールはフランスの詩人です。

 この本は何十年も前の本です。 (廃刊になってます。)

若い頃、一時期、この詩人に傾倒していました。

 去年の暮れぐらいから、少しづづ、

読み返していました。

 原文で読めないので、致し方ありませんが、

 私は彼の詩(翻訳物です)のなかに、

透明感(クリアーさみたいなもの)を感じていました。

 それが好きでした。

今回改めて読んでみましたが、

感想としては全体的に、

長い詩が多かったということと、

正直、翻訳ものの詩の難しさも感じました。

人生を語るという内容の詩よりも、

感覚的に書かれた詩が多く、

その解釈は読者の感性に

委ねたような詩が多かったです。

 

                          

これは詩画集の表紙です。

タイトルは同じですが、

エリュアールの詩に、

画家の絵が添えられているものです。

機会があれば、中身を

見てみたいです。

モダンな表紙です。

 

 

 本の紹介だけになりそうですが、

それでも少しだけ

日本の詩に見当たらないような感性の

詩の一部を紹介してみます。

 

 アンドレ・ブルトンと競作の詩集

「処女懐胎」、シュール・リアリズムを体験した、

ポール・エリュアールですが、

シュール・リアリズムに一生涯こだわったブルトンとは違い、

そこから離れた

彼の詩に私は好意を持っています。

 

 

わたしは夜ごと あなたをとじこめる

じめじめした暗い家の

ちっぽけな焔 このうえもないひと

 

あなたは このわたしを連れもどすのだ

わたしの肉体のかたちをした わたしの空間に

                ひらかれた本Ⅱ/夢みる理由/わたしの時間XIIより)

 

 

 この作家は女性への愛を表現するときに

いい感性を出している気がします。

 

 

きょう 恵みによってひきとられたやさしい肉体は

夜になるまえに みずからのローブをうしなう

そして光りは 肉体のなかで 永遠なものとなる

                      (ひらかれた本Ⅰ/界/Ⅴより)

 

 

       悲劇の最初にして最後の幕

 

そして わたしの狂気とひきかえに あなたの愛をください

わたしの流された血とひきかえに あなたのこころをください

今宵 わたしどもは お客さまなしでも演じます

                         (ひらかれた本Ⅰ/永遠の詩十一篇より)

                                     (すべて高村智氏訳)

ポール・エリュアールの詩集からのこの抜粋は  

ほんの小さな一角です。決して彼の全体は見れませんが---。

 

原文で読んで頂くのが、最高によいのでしょうが--。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

vol.1/2 シュールリアリズムの詩集/処女懐胎/アンドレ・ブルトン&ポール・エリュアール 

2009-02-11 00:40:47 | Weblog

 

       アンドレ・ブルトン/ポール・エリュアール共著 /詩集/1929年      

            ---シュール・リアリズムの詩集-------     

 

                                 

                     

 

 

この詩集はシュールリアリズムの「自動記述」という手法で書かれたものです。

すべてが実験的で、

中にはこれらの詩を読んで眉をしかめる方も、

存在すると思います。

この「自動記述」はアンドレ・ブルトンによって、

具体的に説明されているので、

書きだしておきます。

「できるだけあなたの精神を、

集中できるのに都合のいい場所に座り、

書くものを持ってきておいてください。

出きる限り受身の状態に身をおきなさい--。

前もって何も考えずに、

何を書いているかわからないくらい早く、

読み返そうとはかんがえずに早く書くこと。

ひとりでに最初の文句がでてくるでしょう。

それは次々にでてくるが、

それは客観的であろうとするわれわれの意識とは、

まるっきり無縁のものでしょう。」

 

(アンドレ・ブルトン「第一宣言」より)

 

 

 参考・シュールリアリズム

 http://www.02.246.ne.jp/~ruohto/html/what_surrealisme.html

 

これが詩集「処女懐胎」の舞台裏です。

自動記述により、深層意識までも引っ張りだした詩の形態といえると思います。

***********************************

 

 こんな感じの出だしの詩集です。(散文詩集です。)

 

                   受胎

二つの日のあいだのある一日、そしていつものように、星のない夜という夜はなく、

女の長い腹が、それは小石だ、ただ眼にうつるもの、ただ真実なものが、瀑布のな

かをのぼってくる。いままでに何べんともなくこわされたものが、なおもまたいまこわ

されている。     ( 「受胎」より部分引用/服部伸六・訳)

 

                 生活

日本の花から電気をかけられた蛙にいたるまで、変化を自認するためにはぐっすり

睡らねばならないであろう。窓と一騎打ちをとり組んでいる一個の体をなす扉につい

ていえば、床は一ぴきのインコであり、天井は臆病な鴉である。

 

                       (「生活」より部分引用/訳者同じ)

 

ほんの数行しか、引用していませんが、すべてがこんな感じで、

かなりの散文詩が続きます。

言葉の偶然の産物とも言えるかもしれません。

考え考え言葉を選択しているわけではないので、

常識から逸脱している部分もあるとは思いますが、

それを承知した上での

あくまでも、手法重視(自動筆記)の作品です。

この詩集の中には、

「神経衰弱擬似症の実験」

「表現錯乱擬似症の実験」という題の

散文詩もあり、まさしくこれは実験的な意味合いの

詩集と言えると思います。

 前述のようなタッチの詩(散文)が、

原稿用紙5枚から10枚ほどの量で目の前にあると、

余程読む気があるか、

心の余裕がないと、読めないと思います。(ただヘビーなだけで。)

けれども

歴史的な流れの中で、

この詩作に関しての方法論は意味があったのかなと思います。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする