井川ビジターセンターを辞して前の通り、県道60号線に出て、左へ行って下り坂を降りました。上図のように下り坂の向こうにガソリンスタンドが見えてきました。
井川湖エリアにある唯一のガソリンスタンド、井川石油さんの店舗です。ゆるキャン原作コミック第11巻29ページ2コマ目にそのまま登場していますので、同じアングルで撮りました。
作中で志摩リンと土岐綾乃がここに寄ってバイクにガソリンを補給しています。二人はそれから畑薙へ向かったのですが、現実においてもガソリンスタンドはここにしかないので、ガソリン残量によっては補給しておく必要があります。
そして、上図が原作コミック第11巻29ページ3コマ目のアングルです。志摩リンが「さっきの危なかったけどちょっと笑っちゃったよ」と言い、土岐綾乃が「えー」と返していた場面がここです。奥のガソリンタンク車もそのまんまでした。
原作コミック第11巻30ページ5コマ目のアングルです。土岐綾乃のエイブを先頭に、志摩リンのビーノが後に続いてガソリンスタンドを出発して畑薙に向かうシーンです。コマ絵は広角レンズ風のワイドビューなので、上図の左側にトラックなどが並んでて、実際もそうなっていますが、私のデジカメのフレームではそこまで捉えられませんでした。
井川石油から道を引き返し、県道60号線を西へ登りました。左手に水位が下がった井川湖の湖面が広がって見えました。
途中にあったお店は、最初はお茶の販売店かなと思いましたが、よく見るとフジカラー、カラープリントの文字が見えました。観光マップで確かめると「井川湖写真堂」という名前の写真屋さんでした。販売されているお茶は、このお店の方が生産されているもののようでした。
周囲を見回したら、緑色に見える部分はほとんど茶畑でした。静岡茶の地域ブランドのひとつ井川茶の産地でしょうか。それならそれで、観光案内情報にはその旨も明記してアピールすれば良さそうなものですが、そういった情報には今回の巡礼では接する機会がありませんでした。
茶畑の奥の丘上に旧井川小学校の校舎が見えました。小学校は平成28年に南にある中学校に移転統合されて井川小中学校になり、旧校舎のほうは地域住民の避難所施設として再利用されているそうです。
井川地区の中心部、井川本村に着きました。古い店舗跡の前に自販機とバス停があり、道を隔てて向かいには酒店がありました。観光マップを見ると「はしとら商店」とありました。
バス停です。これを見て、井川本村を「いかわほんむら」と読むのだと初めて知りました。かつての安倍郡井川村の中心部がこの辺りだったそうです。井川村は昭和44年に静岡市に編入され、平成17年の静岡市の政令指定都市移行にともない、葵区の一部となっています。なので、現在は静岡市葵区井川です。
さて、このバス停ですが、さきに井川大橋までの往復に利用した自主運行バスもここを通りました。だから、井川駅からの県道60号線のルートと周辺の景色は、だいたい頭に入っていました。この県道60号線を、もうしばらく進んで次の目的地に向かいました。 (続く)