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「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く22 その7  井川大橋にて

2021年12月19日 | ゆるキャン△

 井川地域での聖地巡礼スポットの1ヶ所目、井川大橋にやって来ました。原作コミック第11巻32ページにて志摩リンと土岐綾乃がバイクで中ほどまで走った橋です。二人は橋の中央辺りでバイクを降りて景色を眺め、記念撮影を行なっています。その後、橋を渡り切った描写が無く、田代地区へと移動していますので、どうも二人は井川大橋の中ほどから引き返したようです。

 

 この井川大橋は、車でも渡れる吊橋として知られますが、上図の注意書きのとおり、総重量2トン未満の車しか渡れません。橋の幅が車幅ギリギリですから、一台ずつしか通れません。吊橋ですから車が載っただけでも揺れるようで、徐行して渡らないと思わぬ事故にもつながりかねません。

 

 加えて、この日はすごい横風が吊橋をゴオオオッと揺さぶっていて、ギシッ、ビリリッという金属の摩擦音などが不気味に響き渡っていました。おいおい、大丈夫か、と不安にかられつつ橋に進んだ途端、ブオオッと唸るように左から冷たい横風が吹きつけてきて、帽子を必死で抑えたものの、よろけました。わ、わ、わ、と風に押されて右に寄ってしまい、縁のワイヤーに捉まらざるを得ませんでした。

 上図では横風の凄まじさは分かりませんが、心なしか橋の左側が浮きあがっているような感じで、橋がやや右に傾いて見えました。これはヤバイ、横風にあおられて下手すると落ちてしまう、と大げさでなく本気で思いました。

 

 さらにびっくりしたのが、眼下の井川湖にほとんど水が無いことでした。接岨湖だけでなく井川湖もこの時期は滅多に無いほどの水位低下が生じていたようです。ここ数週間まとまった雨が無かったそうなのですが、それにしても長さが約10キロに及ぶ井川湖の北側がこのように底を露出させているのですから、驚きました。

 

 驚くと同時に、恐怖心もソクソクと背筋に這い上がってきました。満水期の湖面からの高さが25メートルを測る井川大橋ですから、水がなくて湖底がむき出しになっている状態では30メートル余りの高さになっているわけでした。この30メートル以上の高さというのが、高所恐怖症の身には相当こたえました。横風にあおられつつも耐えて前屈みの姿勢で橋を渡れば、いやでも眼下の30メートル余りの高低差がリアルに迫ってくるのでした。

 アカン、これはアカン、こんな状態でとても向こうまで渡れるか、と感じましたが、それでも折角来たのだから、聖地スポットだけは行こう、志摩リンと土岐綾乃が行って景色を眺めた橋の中央部までは絶対に行こう、と恐怖心を打ち払いつつ目を殆ど閉じながら、半分の距離の140メートルを渡りました。

 

 なんとか到達した橋の中央部で、土岐綾乃にならって記念の自撮り。原作コミック第11巻32ページ2コマ目のアングルは広域レンズ風のワイドビューになっているので、私のデジカメではこんな感じに写りました。横風と恐怖心に包まれつつも、必死で聖地スポットにたどり着いて立つと、なぜか嬉しくなってきて自然に笑いもこみあげてきて、つかの間の到達感、達成感にひたりました。

 

 記念の自撮りの直後、不思議なことに横風がピタリとおさまりました。そして晴れ間が出てきて橋を陽光が包みました。これって西方極楽浄土の光明?・・私もなんとか極楽に往生出来るのかな・・・。 (アホかお前は)

 

 残り時間が半分の4分をきりました。やっぱり向こうまで渡っての往復は無理だったか、と悟りつつ引き返し始めました。

 

 横風がなければ普通に渡れる吊橋でした。橋を眺め、両側の景色を見渡しつつ、後ずさりして撮影したりしました。

 

 高さを気にしなければ、なかなかの景色が楽しめます。井川湖の水が無くなっている状態というのは、一年のうちでも一度あるかないかだそうなので、考え直してみれば、なかなか滅多に見られない井川湖の姿を見ているわけだな、と思いました。そのことにちょっと感動もしました。

 

 遠方を見ると白っぽいものが見えました。デジカメの望遠モードで覗いてみると、南アルプスの初冠雪だと分かりました。奥静の奥地にはもう冬の彩りが広がりつつあるのだな、と思いました。

 今日のルートはこれからバスに乗って井川本村に引き返しますが、明日はここからさらに奥へ進んで畑薙地域までいく予定ですから、あの白い頂きのアルプスの景色にも近づけるのだろうな、と楽しみになりました。  (続く)

 

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