NPO法人地質情報整備活用機構(GUPI)のサイトには、岩手・宮城内陸地震に関する情報が網羅されています。それにしても今回の、各社各機関地震動の観測結果と荒砥沢地すべり一色です。
しかし、この前も書きましたが、崩れてしまった箇所はもう安定に向かうのです。これから崩れるところに全力を挙げるほうがよいのです。
過去、九州で土石流災害が発生した箇所でも、山崩れが発生した箇所がまさしくピンポイントで対策工が施工され、まるで要塞のようでした。
被災された方々の暮らしもこれからが大変です。住宅ローンなど残っている人や、傷んだ家にそのまま住むことになる人、大変な重荷を背負うことになります。
斜面も一緒です。すべり台の上にぶら下がってぎりぎりで持ちこたえていた土塊に亀裂が入った箇所などがあったら、まさしく忘れたころに崩れるのです。
山の気持ち、斜面の気持ちになって、人生設計を考えるような気持ちで防災にあたらないと、自然との共生など絵空事になりそうです。