防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

こんな世に

2008年06月13日 | 雑感

先日のブログで、人の心という言葉を使いました。最近物騒な事件がおこり、ネット社会が悪いものであるかのような報道も目立ちます。

このブログにブックマークしている、技術士の今岡さんは次のような意見を述べておられます

匿名の発言なんて、所詮は無責任からスタートした空ろな産物に過ぎない」
と考えているからです(途中略)。
 
責任の追及されない状況から安易に発せられる思いやりの欠如した言葉の数々、それらが消去も訂正もされることなくキャッシュされネットを占拠してゆくのは実に悲しい。そしてそれが大多数となり定説化していくのはなお悲しい(途中略)。 
そういった、匿名の持つ、虚しくて空ろな部分へのアンチテーゼとして、私は実名で情報発信しているんですね。

実名はすなわち真剣勝負の意志表示であり、交流する相手には安心感と信頼感を与えることができていると自負しています。匿名で下手に隠すから、アヤシイ連中が寄ってくるんです。必ず「類は友を呼ぶ」んです。

私の好きな詩に、茨木のり子さんの『自分の感受性くらい』という詩があります。

ぱさぱさにかわいていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

防災技術も、魂をいれてこそ成り立つのです。