防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

防災は切りがありませんから - ”防災の公共事業は減らない”は正常化バイアス!?

2009年10月31日 | 技術動向
防災は切りがありませんから。やりだすとずっと続けなければなりませんから。

”やりだすとずっと続けなければなりませんから”って、禁煙や麻薬?のキャッチコピーのようなこの言葉。実は前原大臣の言葉です(日経コンストラクションより)。建設業界は、一部で公共事業削減はやめてくれという悲鳴にも似た主張があります。また一方で、防災関係など人命・財産を守る仕事は減らされないはずだと楽観論を言う人もいます。でも、後者は”自分の限っては大丈夫だろう、、、”災害時の正常性バイアスに似ているかもしれません。

ジオパーク研究-地球科学が作る持続的な地域社会-

2009年10月30日 | 防災・環境のコンセプト
月刊地球の10月号『ジオパーク研究 - 地球科学がつくる持続的な地域社会 - 』を読んでました。特集号とはいえ、誌面の後半は西太平洋のガスハイドレードとメタンの特集号でした。

例えば、茨城県では「地質観光マップ」と称して、名勝となっている海岸や滝の成因をキャッチーな文章でつづるといった内容です。

正直、これだけでは物足りません。魅力を醸成しているのが”既にある自然”であって、”企業努力”の及ぶものではないからです。単に”客を寄せる”ためのだけに集中しすぎていないでしょうか。そこに能動的な経済活動が伴わないと、”夢”だけで終わってしまいます。観光の亜流であれば、観光のプロに任せればいいわけです。

私は、教材として販売するのはひとつの方法だと思っています。さらには試験にでるとなれば、みな必要だと思うでしょう。

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先日受けた宅建の問題別正解率が発表されました。私にとってちんぷんかんぷんだった、裁判判例の解釈問題の正解率が71%、こんなの中学地理のレベルだと思った地形に関する問題の正解率が65%、、、世間はそんなもんでしょうか。そんなに地理・地学ってみりょくないかなあ、、

ダムに関するふたつにニュース

2009年10月29日 | 維持管理の時代

いまのご時勢ダムに関するニュースがケンケンガクガクですが、報道される範囲ではあまり注目されていない、土砂移動との関連で、興味深いニュースにふたつ気づきました。

治山ダム撤去 自然再生試み注目
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000000910270001
 重機の先につけられた鋼鉄のつめが、ダムのコンクリート壁を崩していく。みなかみ町の赤谷川支流、茂倉沢で26日に始まった治山ダムの撤去作業。山や川に次々とつくられてきた治山ダムを撤去することで自然を再生しようとする全国でもほとんど例のない試みが始まった。
 ダムを撤去することで、それまで遮られていた上流と下流をつなぎ、魚や水生動物が行き来できる環境を取り戻すのがねらい。林野庁関東森林管理局と日本自然保護協会、地元住民らでつくる赤谷プロジェクト地域協議会が協議を重ね、ダムの撤去方法を検討してきた。
 ダムの撤去により山腹が崩れないように、幅28メートルのダムのうち両端は残し、中央部(8・6メートル)だけ撤去することにした。また、今回の試みでは、ダムの下流側に新たにコンクリートの壁(保全工)を設置する。ダムの撤去により急激な土砂の流出が起きた場合に備えることにした。防災と環境の両立に向け、万全の構えを取ることにしたという。撤去作業は1週間ほどで終わる。その後は、河原の土砂の変化や水生生物の状況を定期的に観察し、撤去による影響を調べることにしている。

予想以上の土砂堆積 長野県高瀬ダム 
http://news.livedoor.com/article/detail/1322909/
 長野県大町市を流れる信濃川源流の一つ高瀬川上流にある高瀬ダムの水力発電用ダム湖で、当初試算の約1.7倍のスピードで土砂が堆積(たいせき)し、その被害が拡大している。さらに、今春の歴史的な小雨と6月末の大雨の影響で山の斜面が広い面積にわたって崩壊し、土砂の堆積量はさらに増え続けている。このままでは、発電電力量が減るばかりか、洪水時のダム下流の水害や、登山道の埋没などが危惧(きぐ)されている。
 東京電力では、濁沢と不動沢に堆積した土砂を、トラックで搬出する作業を2002年から行っている。30台を駆使して1日7往復、年間15万立方メートルの土砂を地元の骨材組合などに搬送している。これらの土砂は埋戻し土や、道路の路盤材料として利用されている。志村さんは「夏休みや紅葉の頃は観光客が多いので土砂の搬出はできません。もっと出したいのですが…」と頭を抱えている。


1級土木施工管理技士(3) - マインドマップの応用

2009年10月28日 | 資格に関すること
1級土木施工管理技士に関して、ものすごいサイトを見つけました。単に資格試験対策だけではなく、プレゼンテーションのよさ、論理構成のすばらしさという点でも大変勉強になります。特に、試験問題の出題傾向をマインドマップで示されているのが特徴的です。

独学@1級土木施工管理技士 

~独学で1級土木施工管理技士試験を目指す方のための情報・ツール提供サイト~

http://www.dosekan.com/index.html

1級土木施工管理技士(2)

2009年10月27日 | 資格に関すること
今日は一級土木施工管理技士の試験対策として、経験記述問題の参考書を購入しました。

平成21年版 1級土木施工管理技士実地試験 経験記述
http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0110174100

私にかかわりが深いとすれば、崩壊地復旧工事の箇所でしょうか。文字数制限なくなり、現場経験が豊富でないと答えにくくなったといわれています。

ネット上に、私と同じ悩みを持つ人のQ&Aがありました。

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私のような経験の少ない(というかほぼ事務員です)人間には不安は募るばかりです。同じ会社の人も自分の仕事が忙しかったりしてお手伝いをお願いする状況でもないです。独学しかありません。
経験者の方等の経験記述で今からでもできる対策、コツや参考となるサイト、裏技!?等アドバイスをぜひお願いいたします。

1級建築士(耐震偽装事件から)の問題の後だったので、より実践的・具体的な内容が問われるようになったのでしょう
試験内容が変わったのは、現場経験の無い人に(技術のない人)に資格を取らせないようにしてるのは明白なので、なかなか難しいと思います
どれだけ現場のことを知っているか。(どうゆう事が現場で問題となるかという具体的な知識)
あとは文章構成。「起承転結」
「問題定義(○○が問題となった)」→「検討(○○工法と○○工法を検討した」→「検討の結果(○○工法を採用した理由)」→「施工(実際施工してみて検討と比較し、どうだったか)」→「考察(今後改良の余地はあるのか、他現場への水平展開は可能か、等)」

1級土木施工管理技士(1)

2009年10月26日 | 資格に関すること

つい先日宅建に玉砕したばかりですが、来年は1級土木施工管理技士に挑戦しようと思います。資格を本気で取りに行こうと思ったのは、昨年結婚してからなので、このブログではえらそうなことを書いていますが、詳しいことはあまり知りません。

私たちの業界では、もちろん”技術士”が最も要求される資格です。もちろん目指してはいるのですが、その基礎となる資格でもあろうと思うので、勉強しようと思うわけです。それに、学歴の違う私にとってはこの資格を持っていると、技術士1次試験の共通科目が免除となるほか、コンクリート診断士に関しても、この資格を持っているか否かで、受験に関するハードルが変わってくるようです。

参考書を見てみると、これまで私が携わっていた砂防・地すべり関係の知識や、地すべり防止工事士、地質調査技士の勉強をしてきましたが、それと重なる部分もありました。法規関係も多いのですが、宅建と比べるとわかりやすいと感じました。

難しいとされる実地試験ですが、今年は経験記述の課題として「施工の段階での出来形管理」、昨年は「工事を実施するにあたっての仮設工」が問われていました。かなり具体的に現場に関わっていないと記述しにくい内容ですね。”ペーパードライバー化”を防ぐ意図があるのでしょう。傾向と対策を練るよりは地道な勉強をするしかないですね。とはいえどういう勉強法が効果があるのか、どなたかに伺ってみたいところではあります。


論文-応用地質と市民生活

2009年10月25日 | 技術動向

今日は現在登校中の論文について、査読者の方の指摘事項について修正しておりました。大変興味深く読んでいただいて、うれしい評価も頂いておりました。いわゆる”てにをは”の修正も多かったので、なかなか時間がかかりました。

市民にとっての地質技術のアウトリーチという内容ですが、いわゆる”わかりやすい表現”は具体的にどんなことか、ということを考えさせられる指摘事項がありました。

地質学は直接見えない部分を仮説をたてて推測し、問題解決の筋道を立てる学問ですので、調査者、技術者が、何をみたかイメージを共有しやすいということが、わかりやすいということだと思います。だから表現は定性的なものになります。

ところが、(あえて残念なことにと言いますが)定量的な解析をしなければ”ハク”がつかないという風潮が確かに存在します。実際は、斜面問題に関する定量的解析とは、”ラク”をするという側面が多分にあります。数値入れれば答えが出で来るのですから。定性的なモデリングは、いくつも表現方法があって確かにとりとめもない部分もあります。しかし、そこにやりがいがあります。一昨日の地すべりの発達段階を示した画像は、私が以前論文に出した図面ですが”定量的な解析をすれば、報告から論文になったのに”という(ある意味定番のコメントですが)指摘を頂きました。太田さんのブログに”パソコンの中の計算しやすく加工されたモデルを自然そのものだと思いこんでしまうと多々弊害が発生します”とありますが、実際そのとおりです。


予防している人はいます

2009年10月24日 | 各地でのTOPICS
太田ジオリサーチの太田さんのブログはよく読みますが、久しぶりにHPをみたところ、『家族を守る斜面の知識~あなたの家は大丈夫?』http://www.jsce.or.jp/publication/detail/detail2386.htmの元となったPPTファイルがUPされていました。確かに重いですが、、

http://www.ohta-geo.co.jp/reports/others/3syou.mht!file5491.files/frame.htm

私が興味を持ったのが25ページ。2007年新潟県中越沖地震で被害を受けなかった家。杭と排水対策の組み合わせです。もっと報道してほしいものです。

中越地震から5年

2009年10月23日 | 各地でのTOPICS

今日10月23日は、2004年新潟県中越地震から5年目の節目に当たります。当時私は、埼玉県川越市にある会社に勤めており、土曜日ながら仕事をしておりました。1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)も経験している私ですが、それ以来の激しい揺れ、しかもその後数回の激しい余震にも肝を冷やしたものでした。

それ以上に驚いたのは、旧山古志村の地すべり地形の大規模さ、数の多さといった、地形変化の激しさでした。新潟県中越地域から東北地方日本海側においては、ほとんど全ての山の斜面が地すべりといってもいいくらい、地すべり地形が密集しています。

これらの地すべりは、後期更新世の気候変動・海水準変動に伴い主に2回の多発期があるといわれてきました。

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地すべり学入門 第5章
http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~oyo/landslide/l005.html
  第三紀層地すべりなどと表現されると、地すべりは非常に古い地質時代に発生したかのごとく誤解される恐れがあるが、実際に活動したのは第四紀のものがほとんどである。現在見られる地形は、第四紀以降の隆起浸食の過程で形成されたものであり、地すべりはもっとも大規模な浸食現象の一つである。 
  最初に地すべり多発時代を提唱したのは津田(1970)であった。津田は新潟県芋川地すべりにおいて腐植土混じり地すべり粘土の花粉分析を行い、当時の気候は現在より平均気温にして3~4℃低いとした。明らかに2回の多発期が認められる。まず更新世初期、山地丘陵の形成(魚沼変動)に伴う初生崩壊・地すべりがあった(後述)。次いで、更新世中~末期の氷河性海面低下による二次・三次移動が多発した時期があり、最後に完新世初期の日本海温暖化に伴う融雪地すべりの発生が顕著に見られた。現在新潟県の地すべりの約8割は崩積土の再活動であるという(青木,1976)。
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たしかに気候変動に伴って温暖化すると、地下水、降水、融水が増え、地すべりが発生しやすくなるでしょう。しかし、私が疑問に思っていたのは、kmオーダーに及ぶ規模、数十~百数十mに及ぶ鋭利な滑落崖は、果たして降水や融雪水による間隙水圧上昇だけでできるんだろうか、と思っていました。

地形学・地質学の技術者・研究者は”みてきたようなウソをつき、、、”ということをよく言われます。大半の現象が、映像の残らない時代に発生したものであるからです。

しかし、2004年新潟県中越地震は、映像が活用できる時代に発生した地すべり”地帯”でした。以前の研究の蓄積も踏まえ、日本の里山のでき方を見つめなおす意味でも衝撃的でした。

活断層の活動履歴を地すべり堆積物から逆算する。そういう議論がなされるきっかけとなりました。


千年盛土と億年クッション!?に見る災害軽減のロマン

2009年10月22日 | 盛土が安定すれば安心
『家族を守る斜面の知識 - あなたの家は大丈夫? -』 に千年盛土というコラムがあります。

土木学会のHP http://www.jsce.or.jp/publication/detail/detail2386.htm

これによると、直下型地震によって壊れてもおかしくなかったという古墳があり、その要因は土器の層が地下水をよく通し、間隙水圧の上昇を防いだというものです。谷埋め盛土の地震防災対策は21世紀に課せられた大きな課題なのですが、古代の人が図らずも千年続く防災対策をとっていたことに対してロマンを感じます。

一方で、今日次のような興味深いニュースがありました。

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蛇紋岩 沖縄の大地のクッションに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091022-00000003-maip-soci

 ユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込む境界がある沖縄諸島付近では、境界深部に軟らかい蛇紋岩が存在することでひずみが蓄積しにくく、プレート境界型巨大地震の発生を抑制している可能性があることが、広島大などの研究チームの調査で分かった。22日付の英科学誌ネイチャーに論文が掲載された。
 研究チームは、沖縄諸島付近の深さ30キロ以上のプレート境界で、地震波の伝わる速度が方位によって異なる現象(異方性)を調査し、プレートと一緒に沈み込んだ水がマントルと混ざり合う過程で境界上に生成された蛇紋岩があると推定。実験室でプレート境界に近い高温高圧の条件で蛇紋岩を変形させた結果、沖縄諸島付近と同様の現象が生じた。
 表面がヘビの模様に似ている蛇紋岩は、地上では地滑り地帯などでみられる。もろくて軟らかい性質のため、ひずみを蓄積することができない。
 研究チームは、蛇紋岩の存在がプレート境界深部での巨大地震の発生を抑制している可能性があるとみて、太平洋プレートがユーラシアプレートに沈み込む東北地方付近と比較したところ、蛇紋岩の存在は確認できなかった。プレート境界の温度が低く、放出される水が少ないため蛇紋岩の生成に至らなかったとみている。
 また、深さ30キロ以上のプレート境界深部が震源となった地震のうち、過去100年間に起きたマグニチュード6以上の大地震の発生状況をみると、沖縄諸島付近は、東北地方付近の数十分の1に抑えられていた。
 広島大の片山郁夫助教(岩石変形学)は「プレート境界での蛇紋岩の分布を詳細に調べることで、巨大地震発生の可能性を探ることができる」と話している。
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前者が千年盛土なら後者は億年クッションでしょうか。こんなところに自然科学のロマンを感じます。

連載

2009年10月21日 | Design with Nature
私が連載している『新住宅ジャーナル』も12月号にの原稿を書くに至っています。半年とはいえ、連載って結構難しいものです。限られたスペースに、コンパクトに起承転結をつけ、興味を引くようなフレーズをちりばめ、主張することはきちんと主張する。

私が模範とする連載記事は、豊田泰光さんが続けている、週間ベースボール「俺が許さん!」と、日経新聞の「チェンジアップ」です。特に「俺が許さん!」の方は、実に805回週間で続いています。単なる野球の技術論だけではなく、そこを通して見えてくる人間論、小林秀雄さんや丸谷才一さんとのやりとり、含蓄にあふれる言葉でつづられ、限られたスペースに過不足なく収まる(これを書いているときに、日本ハムが逆転サヨナラ満塁ホームラン、9対8になる、いわゆる”つり銭なし”)。

防災の場合は、まずほとんどが技術論で終わってしまいます。野球ほどのメジャーな分野ではないという背景もありますが、人の心にとどく、あるいは文化論の香りがするところまで書いてみたいとは思っています。

八ッ場ダムをめぐる報道から

2009年10月20日 | Design with Nature

先日関東の県知事・都知事の一行が八ッ場ダムの現場を視察した際の映像が報道されました。現場の担当者は、「このダムサイトの岩盤は、ハンマーで思いっきり叩いても火花が出るほどの岩盤で、日本中探しても屈指のよい岩盤だ」ということを説明し、各知事は一様に納得した表情。ある意味意気揚々として住民の前に説明会に言ったのでした。

その後、報道ステーションでいうところの「隠された部分」として、ダムを造成した際、地すべりが動き出すということが伝えられました。私たちのような地形・地質調査を生業としているものにとっては、「隠す」どころか真っ先に、”やばい斜面があるなあ”と予感するのですが。

前者のダムサイトの話は、まさに土木地質学の粋であり、土木経済学へとリンクする、従来型の考え方です。さらに、治水効果・利水のためにも、やはり必要なんだという論調。

養老孟司・岸 由二『環境を知るということはどういうことか』によると、大地の構成単位は流域であるとして、地理的視点を重視しなければならないとあります。地理屋の私にはこれも当然。

しかし、なんというのか”即物性”に欠けます。理念はあっても産業に結びつきにくいのです。

ダムに関しては、Natureだけでなくfutureもデザインしなければなりません。いまはDesign and buildが求められる時代です。環境地質学の視点が求められています。

かだいおうち より
http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~oyo/environ.html

産業革命に端を発した工業化社会をとことん推し進めたのが20世紀でした。自然は征服の対象であり、そこから資源を収奪し、人類に都合のよいように改造してきたのです。万物の霊長とおごり高ぶり(この考え方は人間中心の天動説です)、自然環境を乱暴に破壊してきました。弱肉強食は人間社会でも実践され、資本主義と社会主義が互いに相手の打倒を目指してしのぎを削りました。宗教でも非妥協的な原理主義が台頭して他者の撲滅を誓って不毛のテロ活動が行われています。
 しかし、今やこの路線は破綻しました。資源制約と環境問題が人類の前に立ちはだかっています。人類の利益だけを追求するエゴは通用しなくなっています。人類もまた自然の一部にしか過ぎないとの認識が必要です。自然と人類との共生、宗教・イデオロギーの違いを乗り越えた平和共存が求められています。動物は決してオーバーキルはしませんし、たとえ天敵であってもそれなりに折り合いをつけて暮らしています。自然界の知恵に学ばなければなりません。21世紀は「共生」がキーワードになるでしょう。
 応用地質学も自然を人間本位に改造することに奉仕してきましたが、これからは自然環境を保全し、人間と動植物双方にとってよりよい環境を創造していくことに力を尽くさなければなりません。持続可能な開発sustainable developmentに地質学の立場から貢献するのが環境地質学です。


建設コンサルタントの転職紹介サイト

2009年10月19日 | 雑感
なにげなくネットをみていたら、「プロの集団が建設コンサルタントの転職をサポート」というサイトが流れてきました。

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http://shoukai.type.jp/landing/sem/0908/04_0003.html?tan=sen1532&mot=tan&med=aws&waad=rzB2QdEh

転職に成功した方のうち、約71%の方が、前職と比べて年収UPを実現しています。

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私は3回の転職を経験していますが、年収はあがったりさがったりで、劇的に変わったということはありません。変えていこうと思ったのはやりがい、生き甲斐です。机上の空論より地上の正論。官から民へシフトして、実績と実力が比例する。このような”きれいごと”とされてきたことを、楽しく語り合える場を求めてのことです。

宅建受けてきました

2009年10月18日 | 資格に関すること
しばらくブロクの更新をとめておりました。今日の宅建の試験に向けて、最後の悪あがきをしたかった空です。そのかいあって!?自己採点結果は30点でした。合格水準には足りませんが、去年に比べて8点UPです。なんとなく、あの独特の言い回しに慣れてきた頃でしょうか。Yahooにこんな記事がありました。

合格率は女性が勝る!

 最近は、合格者のなかに学生が10.3%前後混じっている。これは、就職難もあって資格重視が叫ばれてきている現在、在学中に何か資格を取りたいというとき、宅地建物取引主任者試験が格好の資格でもあるということだろう。その場合、ほとんどが別途に資格取得を専門とする学校に通っているのが実状といわれる。
 また最近、宅地建物取引主任者試験に女性の進出が目立っている。例年その傾向にあるが、平成20年の合格率も男性の15.7%に対して、女性は17.6%と女性が勝っている。
 宅地建物取引主任者試験は、特有の直感力が生かせる点が女性の進出をうながしているともいわれ、今後ますます女性が増加しそうな傾向である。


宅建試験

2009年10月17日 | 資格に関すること
私はどうもマークシートが苦手です。論じることと描くことが許されないからです。今年から宅建試験は、”やさしく”なるんだそうですが、あの長文がどうにかなるわけではないでしょう。昨年私は22点でしたから、30点めざそうか、来年あたりが3度目の正直ということで合格を目指しましょう。。はあ、、、