防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

いよいよサンマツ

2010年03月31日 | Design with Nature
やっと”人間らしい”生活に戻りつつあります。防災なんだか事業なんだか、とりあえずたっぷり付いた予算を使い切ろうという、”昭和的価値観”に満ち満ちた季節も終わります。もうすぐこのブログも2年ですが、大忙殺徹夜つづきもあけ、そろそろ毎日書き綴りたいと思います。なんとか、かまけて穴の開いた日の記事も埋めなければ、、、、大汗

地層と路層

2010年03月30日 | 雑感
本当は桜前線のくる直前のいまが地層の観察時、世間は道路工事の路層観察が終わりかけってところでしょうか。地層にも高温高圧など、締め固まり方があります。道路の締め固めは、初転圧:ヘアクラックが生じない限り110~140℃のできるだけ高い温度で行う。2次転圧の終了温度は70~90℃、交通解放が50℃みたいに決まってはいませんが、、、、もう一息です。

空中写真判読の品質

2010年03月29日 | 雑感
いま空中写真判読ばっかりやっているのですが、以前に「空中写真判読の品質規格ってあるんですか」ときかれたことを思い出しました。

例えば道路の下層基盤の品質規格では、セメント安定処理における一軸圧縮強度(7日養生)は0.98Ma以上、石灰安定処理における一軸圧縮強度(10日養生)は0.7Ma以上、セメント系は砂質土、粘性土には消石灰を用い、高含水比の粘性土には生石灰を使い2度締め固めるなどですが、徹夜してでも明日もってこいって、、

空中写真判読作業の安全対策

2010年03月28日 | 雑感

土木工事の足場の組立てなどでは、高さ2mを超える足場では作業床を設ける、3m以上からモノを投げるときはシュートなどの投下設備を設ける、鋼管の肉厚は外径の1/30以上、材質は370N以上、などがあります。

空中写真判読は目線が固定され、腰も曲げたまんまなので、結構つらいものがあります。自己管理マニュアルが大切、、、


軟弱地盤対策

2010年03月27日 | 資格に関すること
日本の資産・人口は殆ど沖積層(軟弱地盤)に住んでいるわけですから、試験にも良く出るようですね。

・表層排水処理工法
 深さ100cm、幅50cm程度の溝を掘削し、表層の地下水を低下させることで含水比を低下させ、地耐力を向上させる。

・サンドマット工法
 単独で用いられることは少なく、深層軟弱地盤対策工の施工時のトタフカビリティ(走行性)の確保と地下水の排水目的で施工されることが多い。厚さは0.3~1.2m程度とし、透水性の高い砂を用いる。

・敷設工法
 鋼板や化学ネットや化学シートを表層軟弱層に敷設し、トラフカビリティを確保する

・安定処理工法
 セメント安定処理工法と石灰処理工法がある。砂系軟弱地盤にはセメント、粘土系軟弱地盤には石灰系

脱・ゆとり教育

2010年03月26日 | 災害の記憶と想像力

4月から教科書の内容がずいぶんと増えるんだそうです。増えるというか元に戻るだけなのですが。私が得意だった地理教育に関してはどうなるのでしょうか。質実的な内容の充実をしないとまずい状況です。情報はあふれかえっていますし、地震が起こるとGoogle Eeathをみれば震源分布も中央海嶺も全てわかるのです。地図帳や教科書よりも詳しく最先端の情報が掲載されているわけです。

そうなると、地理の教科書は、”考えるヒント”集にした方がよいのではないかと思います。例えば、下山先生のブログにあったように、最も地盤が悪く、揺れも大きい地区が密集地区である、ということが分り、さらに、比較的安全な地区ほど都市化が進んでいないこと:地盤の良いところほど人口が少ない、これはなぜなのか


南海地震にそなえちょこ

2010年03月25日 | 災害の記憶と想像力
以前の会社に勤めていた先輩が結婚されるということで、お祝いに好物だったワインを送ったら大変喜ばれ、お返しに”南海地震に備えちょこ”というお酒が送られてきました。防災っていえば、ネガティブに捉えられがちですが、こうやって楽しめるものに、酒の肴にするのもいいかもしれません。

道路アスファルトの補修

2010年03月24日 | 維持管理の時代
この時期例年道路工事がたけなわです。自宅のすぐ前でも補修をしておりました。補修工法としては

①打換え工法
  既設舗装の路盤もしくは路盤の一部までを打換える工法で、状況により(路面のたわみが大きい場合、ひび割れの程度が大きい場合など)路床の入れ替え、路床の安定処理を行うこともある。

②表層・基層打ち換え工法
③わだち部オーバレイ工法
  既設舗装のわだち掘れ部のみを過熱アスファルト混合物で舗装する工法で、主に磨耗によってすりへった部分を補うものであり、流動によって生じたわだち掘れには適さない。

④路上表層再生工法
  現位置において、既設アスファルト混合層の加熱、かきほぐしを行い、これに必要に応じて新規アスファルト混合物や再生用添加材料を加えて混合した上で敷均し、締め固めて再生表層を構築する方法

⑤オーバレイ工法
  既設舗装の上に厚さ3センチ以上の加熱アスファルト混合物層を補設する工法で、局部的な不良箇所が含まれる場合、局部打ち換え等を行ってから実施する。

 私が千葉県の地すべり防止区域でみたのは、陥没といってもいい三日月状のひび割れで、打ち換え工法が行われていました。近くには集水井もあったのですが、ライナープレートの最上部から水が出ていたので、地下水位が高いままです。道路の変状ひとつとっても総合的な対策が必要です。

ニューマチックケーソン

2010年03月23日 | 資格に関すること
これも私があまり関わることがないので、今日はメモっときます。

・一般に比較的根入れが浅い時期には、急激な沈下を生じたりするので、リフト長を短くしたり作業室内にサンドル等を設けて沈下を調整する。

・刃口下端面より下方は掘り起こさないのが原則であるが、沈設が困難な場合はには、高気圧作業安全衛生規則に基づき0.5mまで掘り下げて沈設する

・周辺地盤との密着性確保のために、沈設完了後、地盤とケーソン壁面間の空隙に地盤と同等以上の強度を有するセメントペーストやセメントベントナイト等の充填材を注入するコンタクトグラウトを行う

・地盤とケーソン壁面間の摩擦抵抗を低減する一般的な方法は、ケーソン刃口部にフリクションカットを設け、地盤にもよるが一般に50㎜程度である。

掘削勾配

2010年03月22日 | 資格に関すること
地山を手掘りにより掘削する場合、労働安全衛生規則では次のようになっています。

・明り掘削の作業における掘削面の勾配の基準について、「岩盤または固い粘土からなる地山以外の地山においては、掘削面の高さが5m以上の場合は60°以下とする。同様に砂からなる地山の場合、勾配を35°以下、高さ5m未満、岩盤または固い粘土からなる地山は5m、90度以下、発破等により崩壊しやすい状態になっている地山は45度、2m以下、、

さて、地表・地質踏査はというと、、、、、、、、、、、、

Googleアラートで文献が届く

2010年03月21日 | 技術動向
今日のGoogle アラート「地質」では、新潟大学学術リポジトリが届いておりました。例えば、

十日町市水梨地すべり地の地形発達史と地すべり
http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/11632/1/10_38_0005.pdf

 東西の緩斜面を初めとする現在の地形の原形は、更新世末期から完新世初期にかけての古河川によってつくられた。その後、平安時代後期には、古中測lIや古松川が深い渓谷を刻んでいた。そして気候学的に小氷河期といわれている鎌倉時代から江戸時代にかけて、とくにその初期に、それらの古河川に階段状の埋谷地形が発達した

 こういう地味ながらも大事な資料もみることができました。このほか、同サイトのダウンロードランキングも発表されていました。こういのは研究者にとっても刺激になりますね。

http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp:8080/dspace/access-report?divide=ranking&location=81

酸素欠乏箇所の安全管理

2010年03月20日 | 雑感
以前地すべり地の集水井戸の点検で、酸素探知機を持たされたことがありました。地下15mくらいだし、天蓋の通気性もあるので酸欠ではないのですが、安全管理のパフォーマンスということで、、、

ちなみに酸素欠乏等防止規則には、酸素欠乏危険作業主任者を選任しなければならんのですが、私が最年長だったのでおのずと、、酸素濃度18%以上、硫化水素濃度100万分の10以上。1級土木施工管理技士の問題では、「技能講習を修了した者」と「免許を受けたもの」の組み合わせ問題として出題され、鋼橋架設等作業主任者とともに、「技能講習を修了した者」に該当するとされていました。

事業仕分け第2弾

2010年03月19日 | 技術動向
事業仕分け第2弾で、仕分けの対象となる可能性の高い団体リストがケンプラッツで公表されていました。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20100316/540002/?SS=imgview&FD=46728356

私も仕事を請けたことのある団体がいくつかあります。このなかには、科学技術の開発や防災、環境保全に関わる団体が多く含まれていますが、おそらくその技術の存在意義を必死にアピールすることでしょう。第1段でも感じましたが、現場を良く知る人が、必要な分、不必要な分、財団を経由するメリット、しないメリットをどれだけ臨場感を持って話すことが(あるいは”離すか”)でしょう

公示地価99%で下落

2010年03月18日 | 資格に関すること
公示地価は2年連続下落、大都市圏がマイナス主導
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100318-00000110-reu-bus_all
国土交通省が18日に発表した2010年1月1日時点の公示地価は、全国平均(全用途)で前年比マイナス4.6%と2年連続で下落、マイナス幅は09年の3.5%から拡大した。
 景気悪化による個人所得の下落や失業の増加、企業収益の低迷によるオフィス空室率の上昇による賃料の下落や不動産市場の縮小が続いている。国交省では06─08年に大都市圏の商業地需要をけん引してきた投資ファンド資金が減少したことも響いたとみる。全国で調査した地点の99.6%で公示地価は下落し上昇したのは1970年の調査開始以来初の1ケタとなった。地価の下落幅は昨年上期よりも下期に縮小しているが、下げ止まったとは判断できない状況としている。
 前年に引き続き地方圏よりも3大都市圏の下げ幅が大きいのが特徴で地方マイナス4.2%に対して3大都市圏は5.0%減だった。3大都市圏のうち名古屋圏がマイナス3.3%であったのに対して、東京圏がマイナス5.4%、大阪圏がマイナス5.3%と下落幅が大きい。07年と08年は3大都市圏の地価上昇が全国平均の地価を引き上げたが、反動で都市圏主導で地価下落が続いている。

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こういうのも宅建で問われるのですよねえ。一方防災で必ずネックになるのが、危険な土地の資産価値です。価値観の転換と値段の動向はあまり関係ないかもしれませんが、、、、、、

下山先生のブログから 手書きの効用 -

2010年03月17日 | 雑感
最近1か月ほど午前様まで働き詰めで脳が活性化しておりません。そんななか、下山先生のブログに、脳みその活性化につながる興味深い記事を見つけました。

新人記者とパソコン
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/76/68dd65b27f3fa2838761679442e2bc78.jpg?random=169463c7e6ac13311b4083c9c0eae56d

思考や文章構成までパソコンに預けるわけにはいかない

そうそう、そのとおり。最近土石流や崖崩れの挙動については、その思考回路をパソコンに預けっぱなしなのです。

考えてみれば、シミュレーションソフトが稼動する性能を持ったハードウエアをそろえる設備投資費用、そのソフトを開発する方の人件費、シミュレーション結果の検証のあれこれ、、、、積み上げていって、ベテランの現場・地質技術者の年収を上回ることになったら、金と時間をかけて遅く不正確なものができるのだから逆効果なのです。

実際、現場で野張を片手にスケッチして、室内で空中写真をはじめとした資料を猟補して、また、現場にいって、、、この間、いかに脳みそが動いていることか。

文章の手書きに話をもどせば、その効用は職人としての意識の高揚にもつながるのです。