防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

応用地質学会の発表

2008年10月31日 | 盛土が安定すれば安心

今日は応用地質学会で発表をしてきました。ついでに後輩もポスターセッションをすることになっていたので少々アドバイスなど。

がっ。。。。

私の発表の時のギャラリーのすくないこと(関係者だけじゃねえか)
谷埋め盛土っていうひびきにいかにも"華”がないのですかねえ。
壁のひびや水漏れに切迫感を持つ市民の方々もまだいないでしょうねえ。
それにしても"寒い”感じでした。

そういえば、このブログみてますよという方に出会いました。8月の地すべり学会の際には、全然知らない方から言われたのですが(それでも若くして技術士を持っておられる素晴らしい方でした)、その時私のよこで座長をしていた方からブログ見てますよと言われました(同じく若くして技術士を持っておられる素晴らしい方です)。

私の直後に発表した上野さんのように、地域の歴史、景色のなかに、以下に自然の恩恵と負の遺産が共存しているか、とてもユニークは話術も含めて発表すれば、もっと地質学が身近になるでしょう。


開港記念会館で学会発表

2008年10月30日 | 盛土が安定すれば安心
今日・明日と、応用地質学会が開催されます。横浜市の開港記念会館です。神奈川新聞では、来年の開港150周年にむけ、カウントダウンをしています。

いつもなら、市民ホールなど、役所近くの公共施設で行われることが多いのですが、たまにはこういう観光スポットとなるような場所であるのはいいことです。

とはいっても私が発表するのは、盛土の変状の発表です。川崎市の谷埋め盛土、八王子の盛土部の崩壊、逗子市の宅地の地すべり、、いずれにしても地下水を開放することが重要な鍵となります。

標高を理解している人の方が防災行動が積極的

2008年10月29日 | 災害の記憶と想像力
牛山先生が自然災害科学学会に参加されたときの記事です

http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/102526-bc23.html
岩手県陸前高田市今泉地区で実施した住民対象調査を元に,「標高を理解している人の方が防災行動が積極的なようだ」という結果をとりまとめたものです

人々が地図に触れるのは、たいがい道路地図が、街中の案内図です。現在位置の平面的確認です。なかなか標高まで確認する人はいません。

しかし、標高を意識できる人は、ものの動き、空間認識ができる人ですから、防災に限らず本質的に美しい景観にも敏感なのだろうと思います。三次元の世界を紙に書くとき二次元にしてしまうのは確かに楽ですが、想像力を失っていると思います。

そんなに揺れてなかった? 岩手県沿岸北部地震 震度6弱に修正

2008年10月28日 | 平成20年6月岩手・宮城内陸地震

そんなに揺れてなかった? 岩手県沿岸北部地震 震度6弱に修正
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081029-00000602-san-soci
気象庁は29日、7月24日に発生した岩手県沿岸北部地震の最大震度を、同県洋野町で観測した「6強」から、青森県五戸町などでの「6弱」に修正した。

 洋野町大野に岩手県が設置した震度計台と地面との間に数ミリのすき間があったことが、地震後の調査で判明。気象庁が7月25日に臨時震度計を設置したところ、その後4回あった地震で、従来の震度計の計測震度が、臨時震度計よりも平均1・6も大きいことがわかった。

 気象庁は大野震度計のデータは信頼性が薄いと判断し、同地震での震度を「不明」とした。この結果、同地震の最大震度は、青森県五戸町、同八戸市、岩手県野田村の合わせて5震度計で観測した「6弱」となった。

 気象庁は誤差が生じた原因を調べるとともに、震度計台を設置している各県と協力し、点検を強化したいとしている。

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震度はこんなものです。なんでガルで発表しないのか。。。客観的なデータを言ってもらったほうが良いように思います。


山陰海岸、世界ジオパークの候補入り逃す 

2008年10月27日 | Design with Nature
山陰海岸、世界ジオパークの候補入り逃す 
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001531985.shtml
世界的に貴重な地形や地層、岩石などを残す自然公園「世界ジオパーク(地質公園)」の国内初の登録を目指す日本ジオパーク委員会(尾池和夫委員長)は二十日、大噴火で形成された「洞爺湖有珠山」(北海道)、フォッサマグナが通る「糸魚川」(新潟)、雲仙・普賢岳などの「島原半島」(長崎)の三地域を候補地として申請すると発表した。「山陰海岸」(兵庫、鳥取、京都)と「四国(室戸地域)」(高知)は選に漏れた。(足立 聡)

 世界ジオパークは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が支援する「世界ジオパークネットワーク(GGN)」が審査し、認定される。来年後半にも決まる見通し。保護が主目的の「世界遺産」とは異なり、観光や研究などでの活用が重視され、世界十八カ国五十七地域が登録されている。

 山陰海岸は、2500万年前、日本列島が形成されたときの火山活動でできた岩石や地層が特徴とされ、兵庫など三府県と豊岡市、新温泉町、香美町などの三市三町が推進協議会をつくり、認定を目指していた。尾池委員長は「選ばれた三地域は焦点が絞られ、公園としての運営実績もあった。山陰海岸はさらに地学的な意味を整理し、組織的なネットワークをつくってほしい」と話した。

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世界遺産の観光儲けの色気が見えたのか


箱根

2008年10月25日 | 雑感
今日から箱根に羽根を伸ばしにいきます。
大涌谷や小涌谷、地獄谷
温泉地ならではの風景が広がります。
私の好きな阿蘇火山と同じように、後期更新世の大噴火によってできたカルデラ火山です。
でもサイズは阿蘇火山の3分の1くらいで、まさに箱庭ですね。

10月24日

2008年10月24日 | 災害の記憶と想像力
災害伝承データベース
【災害名】1977年有珠山噴火
災害の概要】昭和52年8月6日より火山性地震が観測され、8月7日午前9時j12分山頂より噴火が始まった。その後噴火は翌年の昭和53年10月27日まで続き、山麓でも地殻変動、降灰やこの降灰による泥流(土石流)等で建物が破壊され、10月24日には旧虻田町において死者2名、行方不明者1名を出した。また、広範囲にわたって収穫直前の農作物や森林に被害を与えた。(災害・被害の詳細については、添付資料1-を参照)
【教訓等】昭和56年4月に災害発生時に備え災害応急対策及び災害復旧に関し、関係機関、相互間の連絡調整を図ることを目的として有珠火山防災会議協議会の設置、また有珠山が将来再び噴火を起こすことを想定し、予測される噴火の性質・規模、住民に周知することが重要であることと考え、ハザードマップを作成するきっかけとなった。

http://www.saigaidensho.soumu.go.jp/saigai/import.2006-12-27.190557

ハザードマップ作成の契機となった

10月24日は私の誕生日です

新潟県中越地震から4年

2008年10月23日 | 災害の記憶と想像力

今日10月23日は、4年前に新潟県中越地震が発生した日です。
ところが、ネット上にでもテレビでも新聞でもほとんど扱いがありません。1月17日の阪神・淡路大震災の日は、13年と各メディアが報じたり、特集を組んだりしました。

新潟県中越地震で最も大きな被害をうけた山古志村は、日本の里山の風景が最も典型的に広がる美しい村です。これが『田園』というものです。

私たち山地防災に関わる者にとっては、あの巨大な地すべりに度肝を抜かれ、そして田園風景の美しさは地震に伴う地すべ
りによって大枠が形成されたのだと、確信した災害でした。

今では山古志村の7割の方が帰村されているそうです。いや、7割しか、というべきか。
米も酒もおいしい里山をおそった災害を、忘れてはなりません。

あまりにも、扱いが小さすぎます。


基本は変わらない

2008年10月22日 | 盛土が安定すれば安心
地すべり防止工事士の経験論文で扱った地域の近くに、阿部倉という町があります。横須賀市に位置していて、現在は閑静な住宅街となっています。

ここではかつて、谷埋め盛土の地すべりが発生しました。もう30年も前のことです。覚えている人はすくないでしょう。http://miles.kubota.co.jp/urban/pdf/20/pdf/20_4_5.pdf

原因も対策も、基本的に変わりません。
現在は地震防災の対策が講じられるようになりましたが、雨でも発生することを覚えておいたほうがよいでしょう。

川崎市と東京電力、国内最大級の太陽光発電所を建設へ

2008年10月20日 | 地球温暖化・寒冷化?人類の課題

川崎市と東京電力、国内最大級の太陽光発電所を建設へ
http://gazoo.com/NEWS/NewsDetail.aspx?NewsId=6013aa35-2724-4e35-b49c-bd6c519a1400

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川崎市と東京電力は、神奈川県川崎市の浮島、扇島地点で合計出力約2万kWの太陽光発電所を建設する「メガソーラー計画」を共同で進めていくことで合意した。

この計画は、2011年度の運転開始を目指し、川崎市と東京電力が共同で進めていくもので、川崎市は、太陽光発電所の一部土地の提供をはじめ、計画を通して太陽光発電の普及啓発活動を推進し、東京電力は、電力供給設備としての太陽光発電所の建設・運転を担う。
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そろそろ石油エネルギーから脱却せねば

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これによるCO2排出量削減効果は年間約8900tとなる見込み。
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でも結局理由はこれかい、てな感じですね。
CO2が目標でなくで、石油節約エネルギー革命が目標です。


文章は接続詞で決まる 宅建試験

2008年10月19日 | 資格に関すること
「文章は接続詞で決まる」という本がベストセラーのひとつになっています。

東洋経済 書評
http://www.toyokeizai.net/life/review/detail/AC/5027377ef1f1c965e06e5a76e4cf69ea/

プロの書き手は文章を接続詞から考えるという。たとえば、だが、しかし、ところが、の本当の違いがわかれば使い方ひとつで文章の読みやすさ、わかりやすさが変わることを知っているからだ。

まあ、それに引き換え今日の宅建試験の問題文のわかりにくいことよ。
だって接続詞がほとんどないんだもの!!
5行くらいの文章がワンセンテンス。
なんとかならんのかな。
法律以前に、文章で惑わすのは、本当の実力が反映されないと思います。

負け惜しみでした。。。(涙)

明日宅建試験

2008年10月18日 | 資格に関すること

とても憂鬱ですが、明日宅建の試験を受けてきます。今年は様子見です。高をくくっていたせいか、勉強不足だし、どのように使ったものか、悩んでいたのですが、勉強法、ブログ仲間からのアドバイスを受けたときはすでに10月でした。


牛山先生のブログより

2008年10月17日 | 災害の記憶と想像力
牛山先生のブログはいつも参考になるのですが、『豪雨の災害情報学』の書評として、以下のサイトが紹介されていました。

[][][]2008-10-09(Thu): 牛山素行著『豪雨災害情報学読了
http://d.hatena.ne.jp/arg/20081011/1223715474

降水量の「記録的」「過去最大」といった情報源としては、気象庁のAMeDASデータが使われることがほとんどである。しかし、AMeDASの全国展開完了は1978年であり、その蓄積は30年程度にすぎない。AMeDASより前のデータは「役に立たない」などということはなく。「デジタル化されていないので使いにくい」にすぎない。われわれの先人たちは、その時代ごとの持てる力を最大限に発揮して、後生に貴重な災害の記録を残し続けてくれている。われわれは、その記録をもっと有効に活用すべきではなかろうか。

私が一番同意する部分です。