防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

ハザードマップ

2008年06月11日 | 防災・環境のコンセプト
私にとってはちょっと考えさせられる記事を見つけてしまいました。

http://dsel.ce.gunma-u.ac.jp/modules/research0/index.php?id=7

■災害イメージの固定化

 洪水ハザードマップに示される予想浸水深は、ある条件に基づく一つの氾濫シミュレーションの結果にすぎず、将来にわたって洪水氾濫がそのシミュレーション結果の範囲にとどまるという保証はない。しかし、住民が洪水ハザードマップから自宅の予想浸水深を読み取ると、それがその人の予想する浸水深の最大値を規定してしまうのである。特に、浅い浸水深、もしくは浸水しないことを読み取った住民は、その情報に安心感をもち、洪水災害時において避難の意向を示さなくなってしまうおそれがある。

■前提条件の欠落

 洪水ハザードマップで、色が塗られていない地域(予想浸水深がゼロの地域)には、与えられたシナリオに基づく洪水氾濫シミュレーションにおいて、その解析の対象外となり結果として浸水が生じないと判定された領域がある。このような氾濫解析の対象外となった流域では、洪水ハザードマップで予想浸水深は示されず、それをみた流域住民が「ここは洪水に対して安全な地域」として受け止めてしまうことがある。

テクニカルコンポーネンツとプレゼンテーションのバランスを、技術者がうまく取るべきなのでしょう資格