恵那山といえば、「日本百名山」に選ばれた東濃を代表する名山です。私の周りの山好き達も必ず「登った事がある」と答えるほど、東海エリアでは「
登っていて当然な山」の代表です。
私も、過去2度、黒井沢ルート(岐阜中津川市から入るルート)で登頂にチャレンジしましたが、諸事情により2回とも途中で登るのを断念していました。今回は3度目の挑戦です。しかも単独行・・・2000M級の山に一人で登るのは初めてです。ということを勘案し、今回は長野県阿智村から入る広河原ルートを使うことにしました。
決行日は10月20日(決行・・・大袈裟な・・・

) 早朝4時20分に自宅を出発、設楽町津具、根羽、治部坂峠、昼神温泉経由でヘブンス園原スキー場を目指しました。スキー場からは本谷川沿いの林道(舗装されていますが細い。対面車に注意が必要です)を使い、6時20分に駐車場(普通車20台分ほどのスペースがあります。)に到着。この時点では、私の車を含めて4台とオートバイが1台しか止まっていませんでしたが、下山した時にはほぼ満車状態でした。
広河原駐車場
6時25分に歩き始めました。まずは登山口まで、林道を2Kほど使います。この林道は舗装されていて車で進めるのですが、駐車場から奥は所々に落石の痕跡が残っており、かつ駐車スペースもないため、林道歩きも仕方ないと納得できます。6時44分に登山口着。ここから河原に下り、丸木橋を渡って対岸へ。インターネット情報では悪天時の増水に注意とありましたが、なるほど増水したら怖そうです。
広河原(標高1260m)
河原からは急斜面をジグザグに登る道がつけられています。道はしっかりしていますが、樹林の中、所々にガレた場所もあり、結構登りにくいと感じました。とにかく標高1716mの標高点手前まではひたすら我慢の登りが続きます。1716m地点には「頂上まであと100分」の標識があり、ちょっとした休憩場所となっているようです。ここからは勾配も緩やかな笹の中の尾根道が続き、快適です。ただこの日は雲が多く、ガスも出ていて、折角視界が開けてきたのに、展望を楽しむことはできませんでした。山々は紅葉のピークであり、景色も楽しみにしてきたのですが・・・
8時59分に山頂に到着。標高2190m。山頂には「日本百名山」にして簡素な感じの標識が立っていました。それと展望用の物見櫓が・・・
恵那山の山頂
山頂周辺は樹林が邪魔して展望がいまいち効かないため、展望台を作ったのでしょうが・・・上から見てもやはり木が邪魔でした

展望を求めて10分ほど北西に移動し、避難小屋へ。
避難小屋
小屋の裏手が岩場になっており、その上に登ってみました・・・が、ガスっていてダメでした。かろうじて中央アルプスや南アルプスの山々が雲間に見え隠れする程度です。展望はあきらめて食事をとり、他にすることもないので9時30分には下山にかかりました。紅葉のシーズン、百名山の一つに3時間ほどで登れる、土曜日、天候もまあまあということもあってか、広河原ルートを登って来る登山者達の多いこと!20~30名ほどの中高年登山ツアーも2組登ってきました。さすが恵那山ですな。
10時56分に広河原着。ちょっと急ぎすぎたため、膝を傷めてしまいました

よろよろ歩きで林道を行き、11時20分に駐車場に到着しました。半日で2000m級の山が楽しめてしまったわけです。これだけ恵那山に早く登れるとなると、今後ますます人気の出るのは確実な「恵那山広河原ルート」です。が、駐車場やら川の渡渉やら、いろいろと問題も出てきそうな感じがしました。
そういや、帰りの林道でニホンザルの群れに遭遇しました。