goo blog サービス終了のお知らせ 

ガヴァドンなボログ

ウルトラ指人形のことやら、仮面ライダーの感想やら、大河ドラマについてやら

熊野古道~伊勢路・馬越峠~

2010年12月07日 | 登山記録
熊野古道 (岩波新書)
小山 靖憲
岩波書店

 熊野古道2日目です。

 8:20民宿の車で三野瀬駅まで→鈍行にて相賀駅へ→9:10駅前より出発→9:45馬越峠登山口→10:25馬越峠着、休憩の後天狗倉山を目指す→11:10天狗倉山山頂に着く→11:45天狗倉山より下り始める→12:37「山帰来」にて昼食→13:33尾鷲駅より特急ワイドビュー南紀6号に乗車→18:00自宅着。お疲れ様・・・

 馬越峠・・・熊野古道・伊勢路コースの中でも特に人気の高いコースですね。私たちが天狗倉山から下って馬越峠に戻ったときは、ちょうど正午ごろだったのですが、峠はツアーの登山客であふれかえっていました。

    

 確かに、石畳の美しさは見事であり、峠からは尾鷲の眺望も楽しめますし、言うこと無しのコースです。時間に余裕があれば(峠から往復50分ほど)、是非、天狗倉山に登るべきでしょう。山頂の岩の上から見る熊野灘の美しさは絶品です。

  

ついつい長居をして帰りの列車に乗り遅れそうになりました 

 予定では12時15分までには馬越公園まで降りて「山帰来」のランチをゆったりと楽しむはずだったのですが、慌ただしくランチを済ませ、ご主人のご厚意で車で駅まで送っていただき、何とか駆け込み乗車できました。危ない危ない・・・

 


熊野古道~伊勢路・荷坂峠及びツヅラト峠~

2010年12月06日 | 登山記録
世界遺産神々の眠る「熊野」を歩く (集英社新書 ビジュアル版 13V)
植島 啓司,鈴木 理策=編
集英社

 12月4日(土)と5日(日)の1泊2日で「熊野古道」を歩いてきました。

 今回も往復はJR東海の「南紀・熊野古道フリーきっぷ」を使いましたので、豊橋から往復9500円、『特急「ワイドビュー南紀」の指定席』利用の快適旅となりました。泊まりは紀伊長島・古里地区にある民宿『桃太郎』を利用しました。

  

酒蔵と地魚の宿・・・看板に偽り無しのお宿でした。ここのプライベートブランド酒「桃太郎」を燗でいただきましたが、美味しゅうございました  

 さて、1日目の行程は以下の通り。(ここまで今年春の熊野古道ツアーの記事をほとんどコピー・・・ 続いても・・・
 7:00豊橋駅集合→快速で名古屋まで移動→ワイドビュー南紀1号で紀伊長島まで→紀伊長島駅から徒歩にて道の駅マンボウへ→道の駅マンボウにて昼食海鮮盛合丼(880円)→11:00熊野古道・荷坂峠を歩く→13:00梅ヶ谷駅着、ツヅラト峠に向かう→14:10ツヅラト峠着→16:00紀伊長島駅着、お迎えの車で民宿へ→古里温泉で汗を流した後、乾杯!

 荷坂とツヅラト、隣り合う2つの峠道は、対照的な趣の「熊野古道」でした。荷坂峠越えでは、我々以外の登山客はゼロ・・・ 対してツヅラトはバスツアーの団体客が「蟻の熊野詣で」・・・ 荷坂峠の人気薄の理由は2つあると思います。まず、峠が林の中にあって展望が全くきかないこと。

 そしてもう1つは峠から梅ヶ谷駅まで延々と国道42号線を歩かされること・・・ しかも峠から30分ほどの間は歩道なし・・・ 大型車両が走る横をヒヤヒヤしながら、排気ガスを吸いつつ歩くのは本当に辛かった  

対して、ツヅラト峠の方は熊野灘の展望が素晴らしい!人気があるのも頷けます。 

   

 


夏山登山2010~中央アルプス・空木岳~後編

2010年08月27日 | 登山記録
nalgene(ナルゲン) 広口1.0L Tritan グレー 91311

nalgene(ナルゲン)

このアイテムの詳細を見る

 地獄の二日目のリポートです。
 午前4時起床。ご迷惑をお掛けした同宿パーティの方々を起こさぬように(そりゃ、無理だ…)寝袋から這い出し、荷物一式を小屋の外に出して朝食の準備。見ると、南方駒ヶ根市方面には雲がかかっているものの、空木岳や檜尾岳のシルエットが満月に照らし出されてくっきりと浮かび上がっていました。
      
  夜明け

 5時に小屋を出発。朝露に濡れるハイマツを掻き分けて檜尾岳山頂に移動し、熊沢岳を目指す。「ピクニック気分」の稜線歩きだったはずが、最初からおかしい… 檜尾からすぐの大滝山までは何とかなったが、そこからの大下り、さらに熊沢岳への登り返しでへろへろ状態。何とか6時35分に熊沢岳に辿り着く。天候晴れ、視界良好ながらも、気分は最悪 出だしからこの調子で果たして空木岳までたどり着けるのか?こんなに不安な登山は初めてです。
 へろへろのまま出発し、東川岳を目指す。熊沢から東川岳の間はどうだったのだろう?今思い返しても、記憶が飛んだようで良く覚えていない 何とか東川岳に着いたのが8時15分でした。それでもコースタイム通りで歩いているわけで、我ながらよく頑張ったと褒めてやりたい 
   
  東川岳山頂で空木・南駒方面を望む

 この東川岳から望む空木岳の堂々とした姿は…どうでしょう…憎たらしいの一言か。東川岳から一気に100m下り木曽殿越、そこから300m登り、今回の主役空木岳へ。
   
  木曽殿山荘前から見た空木への登り
   
 山頂着は10時45分でした。お疲れ… では済みませんでした… 今回の登山で最もきつかったのは、実はこの後!ここから6時間かけての下山は、この世の地獄でありました
 山頂から45分ほどはなだらかな稜線を行く「ピクニック気分」を感じられるパノラマコースでした。ただし、気分最悪な我々二人には、頭上から容赦なく降り注ぐ紫外線に痛めつけられる苦行の45分でしたが… ようやく樹林帯に入り、よろよろと下ること1時間半ほどで小地獄・大地獄という、その名も恐ろしい痩せ尾根帯に出ます。疲れ切った体には過酷な岩場を下っても、まだ下り行程の半分しか歩いていないという辛さ… この後は技術的に難しい地帯はないのですが、とにかく長い!降りても降りても下界に近づけない感覚の恐ろしさ… ようやく駐車場にたどり着いた時には17時を過ぎていました。12時間行動… よい子の皆さんは、くれぐれも真似をしないでね

 空木岳からの下りで遭遇した気になる人々…
 午後1時頃、下山中の我々はヨナ沢の頭手前でアベックの登山者とすれ違いました。この男女、午後3時半過ぎに我々を追い抜いて下山していきました。その際に声を掛けると「山頂まで300mのところまでいきましたが、そこから引き返してきました!残念!」とのこと… 空木岳・半日登山… どんだけぇ!
 このアベックに追い越される少し前、「鷹打ち場」なる地点で小休止中に、チリンチリンという熊除け鈴の音とともに若い女性が一人で登ってくるのに遭遇。Tシャツにジャージ、スニーカーという軽装の上、荷物は小さな袋が背に一つ。「山頂はこっちかな…」とつぶやくと、ぐんぐん登っていきました。山頂って… どこの?池山かな?空木かな?いずれにしても、こんな時間から一人で行くのは危ないですよ…と思いましたが、声も掛けられませんでした 怖すぎる…
 

夏山登山2010~中央アルプス・空木岳~前編

2010年08月26日 | 登山記録
アルペンガイド11 中央アルプス 御嶽山・白山 (ヤマケイ・アルペンガイド)
津野祐次・島田 靖・栂 典雅
山と溪谷社

このアイテムの詳細を見る

 歳をとったことを実感させられた今回の山行… レポートさせていただきます。
 まずは行程の紹介から。
 一日目(8月24日)・・・駒ヶ根菅の台に車を置いて、バスにてしらび平~ロープウェイにて千畳敷カール~極楽平~檜尾岳(2728m)~檜尾避難小屋(泊)
 二日目(8月25日)・・・檜尾避難小屋~熊沢岳(2778m)~東川岳(2671m)~空木岳(2864m)~池山尾根経由で菅の台
 
 新城を出発したのが午前6時15分。新城は土砂降りの雨… ネットで調べたところ、このころ東三河には発達した雷雲がかかっており、目的地である駒ヶ根周辺は曇りだったので、大丈夫だろうと判断して出発。果たして新城を抜けると雨は降っておらず、一安心。
 8時40分に駐車場着。(料金500円)9時過ぎのバスでしらび平まで30分。(料金1980円・ロープウェイ代込み・片道)ロープウェイも20分待ちですんなり乗れて10時10分には標高2612mの千畳敷に立っていました
 中央アルプスの縦走は8年ぶり。越百岳~南駒ヶ岳を歩いた以前の縦走時には、下りで大難渋を経験し、その山行から帰ってすぐに『登山用ステッキ』を購入した思い出が残っています 
 今回の山行は歳のことも考え無理のないものにしようと、ロープウェイで千畳敷まで上がり、楽々尾根歩きで小屋泊まりという「軟弱プラン」を立てたつもりでした。少なくとも千畳敷を出発して極楽平まで登った11時の時点までは、我が計画に一点の曇りもありませんでした。ま、惜しむらくはガスがかかっていて展望がイマイチだったこと。
   
  極楽平に登る途中、千畳敷方面を撮す

 極楽平で空木から縦走してきたご夫婦から情報を仕入れ、「ピクニック気分よ。空木から下ったところにある水場の水はすごく美味しいから楽しみにね。」との言葉に気分良く出発。ガスの切れ間から見える中央アルプスの峰峰を撮影しながら、檜尾岳を目指しました。今回持っていったのは「LUMIX LX3」。「E-620」に「9-18mm」をつけてとも考えたのですが、荷物を出来るだけ軽くしたかったので諦めました。極楽平から1時間半ほどにある濁沢大峰までは割と順調でした。が、ここから計画に狂いが… 楽々峰歩きだったはずが、息が上がって歩けない… 15分おきに小休憩を取らないと進めない… おかしい… 「ま、今日は檜尾の小屋までだから、ゆっくり行くさ。」と、同行のS氏と笑って誤魔化しながら進む… 明らかにトレーニング不足+老化による体力低下のせいなのだが、この段階では「まだ認めたくない。」と思っていたのでした。
   
  宝剣を望む 
 
 檜尾岳着14時15分。ガスのため展望もきかず、早々に小屋へと下る。山頂から小屋までは10分ほど。小屋は無人の避難小屋ですが、トイレ完備、銀マットや寝袋まで備え付けられています。大人10人ほどで一杯になってしまうほどの小さな小屋ですが、この日は我々2人と他3人の計5人だけでしたので、快適そのものでした。また気密性も良く、寝袋に入って寝ていると暑いくらいでした。これで宿泊料は1000円ぽっきり。入り口土間に「協力費入れ」のポストが備え付けられているので、そこに入れます。
   
  檜尾避難小屋
   
  小屋から見た空木岳。この先にどんな難渋が待っているかもしらずに…

 到着後、早速祝宴。下界から持ち上げたビール2缶とS氏持参の泡盛「残波」を飲み干したところで夕食を取り、暗くなる前には大いびき… 同宿の方々にはご迷惑をおかけしました
 

東三河の山々~平山明神(970M)・岩古谷山(799M)~

2010年05月04日 | 登山記録
新・こんなに楽しい愛知の130山 (FUBAISHA Guide Book)

風媒社

このアイテムの詳細を見る

 曰く、「山は征服するためにある。」曰く、「山の数ほどある。」 
 というわけで、次から次へと「征服すべき」山が現れるため、二度三度と同じ山に登ることは少ない。何度も登りたくなる山もそれこそ「山の数ほどあるのだが…
 そんな中、何十回登ったか、定かでない「山」が一つある。それが今回登った「岩古谷山」だ。地元設楽町に30年近く住んでいたのだから、当たり前のことなのだが。
 しかし、地元に住んでいながら、岩古谷の北にそびえる「平山明神山」には2度しか登っていない。理由は二つ。一つには、麓の登山口から1時間で登れてしまうお手軽山なのにアプローチが取りづらいこと。もう一つは岩古谷からの縦走路が「危険道」と教え込まされてきたため、縦走が「心理的に」難しかったこと。
 
 要するに、私にとって「岩古谷山」から「平山明神山」への縦走は長年の宿題であったのであります。切り立ったナイフリッジが立ち塞がり、深々と茂った藪が行く手を阻む… それこそ「大キレット」級の難所が待ち受けていると思いこんでいました。本当にそうなのか?今回確かめるべく、連休中日の5月3日、故郷田口に車を走らせました。
 堤石トンネルの脇に愛車「DAHON」号を置き、2キロほど離れた「平山明神登山口」へ。
   
 登山開始は午前7時43分でした。
      
 明神山頂着は8時34分。
 10分ほど休憩して、いよいよ縦走開始。山頂直下の分岐で岩古谷からやって来た単独行の登山者とすれ違ったので、どんな様子か伺うと、「道もちゃんとしていて、特に危ないところもなかった」とのこと。ちょっと…がっかり
 でも、本当に肩すかしを食らったような縦走路でした。確かに「ナイフリッジ」もありましたし、ロープ場も何カ所かありましたが、「恐ろしくて引き返したくなるような」難所はなし。テープやら道標やらがしっかり付けてあって、道に迷うこともありませんでした。
     
      平山明神(手前)と三ツ瀬明神(中央奥)
   
   これを見たときは、緊張しました。 
   
   確かに、山慣れしていない人は立ち入らない方がいいでしょう 
       
       鹿島山(左)と大鈴山(岩古谷山頂付近より)
 10時23分、岩古谷山頂着。

      山頂より田口方面を望む
いつもながらの絶景です。
 ちょっと休憩してから、堤石トンネルへの道を下りました。
   
 11時07分、トンネル横着。
 愛車に跨り平山明神登山口へ。
   
   山麓より望む明神山   
 登山口着は11時26分。お疲れ様。

熊野古道~伊勢路・松本峠~

2010年03月05日 | 登山記録
 「熊野古道歩き」の後編でございます。
 2日目は松本峠から熊野市に下り、七里御浜を歩いて『花の窟神社』まで歩くコースでした。1日目の『八鬼山越え』に比べれば、ハイキングコース、楽勝です
  
 そうは言っても、大泊側からの登りはいきなりの急坂です。舐めてかかってはいけません 20分ほどで松本峠に着。ここには「鉄砲傷のあるお地蔵さん」が立っていました。
  
  
 生々しい鉄砲傷が痛々しい。
 ここから鬼ヶ城跡に向かって数分行ったところに展望台があり、ここから七里御浜が見渡せます。この日は雲一つない快晴で、これ以上ない眺めを楽しむことができました。
  
 20分ほど展望を楽しんだ後、松本峠に戻り、熊野市街に下りました。市街に出たらすぐ国道42号を渡り、海岸へ。ここから『獅子巖』まで1キロの砂利浜歩き… 大変でした… 歩きづらいったら、ありゃしない! 熊野詣でをした古の旅人達は、この浜を延々歩いていったんですね… 
  
 予定では『花の窟神社』まで浜歩きでしたが、堪らず『獅子巖」から国道に上がりました 『獅子巖』から『花の窟神社』までは1キロ弱、10分ほどで到着。
  
 この神社は伊弉冊尊(イザナミノミコト)を祀る日本最古の神社。「御綱掛け神事」によって架けられた大縄が尋常でない神秘を感じさせてくれます。立派な社殿があるわけではないのですが、境内には神聖な気が溢れています。本当に小さな神社ですが、是非もう一度訪ねてみたい場所です。
 神社横の茶屋でお茶をご馳走になった後、熊野市街に戻り「千代寿司のランチ」をいただきました。熊野市に行ったら、絶対に入るべきお店です!ごちそうさま
 こうして、今回の「熊野古道・伊勢路ツアー」は無事終了したのですが、天候にも恵まれ最高の旅行となりました。絶景・美味しい食事・人情…全ての点で大満足 お世辞抜きに、是非もう一度旅行したい土地です。

熊野古道~伊勢路・八鬼山~

2010年03月03日 | 登山記録
世界遺産神々の眠る「熊野」を歩く (集英社新書 ビジュアル版 13V)
植島 啓司,鈴木 理策=編
集英社

このアイテムの詳細を見る

 2月の20日、21日の1泊2日で『熊野古道』を歩いてきました。「熊野古道」を少しずつ歩くツアーを毎年1回のペースで開いて3年目になりますが、満足のいく内容となりましたので、記録に留めておこうと思います。
 今回は私を含めて5人で出かけました。往復はJR東海の「南紀・熊野古道フリーきっぷ」を使いましたので、豊橋から往復9500円、『特急「ワイドビュー南紀」の指定席』利用の快適旅となりました。泊まりは熊野市にある『ホテルなみ』を利用しました。ここはビジネスホテルですが、2009年2月オープンのピカピカホテルでして、快適な宿泊が出来ました。1泊2食付きで8500円なり。ツアー参加者にも好評でした お勧めの宿です。
 さて、1日目の行程は以下の通り。
 7:00豊橋駅集合→快速で名古屋まで移動→ワイドビュー南紀1号で尾鷲まで→尾鷲駅から「ふれあいバス」にて熊野古道センターへ→夢古道おわせにて昼食バイキング(1200円)、その後熊野古道センター見学→12:30熊野古道・八鬼山を歩く→17:00三木里駅着、ワンマン車にて大泊駅に移動→大泊駅からお迎えの車でホテルへ→ホテルにてビールで乾杯!

 
  熊野古道センター
 この日は朝から快晴。尾鷲と言えば「雨の街」というイメージがあって、出発前から天候には神経過敏になっていたのですが、杞憂に終わりました。しかも美味しいバイキングにありつけて幸先良し!「夢古道おわせ」のランチバイキングは本当に美味かった… 地元のお母さん達が「地元の食材」にこだわって作っているそうで、納得しました。昼食後はお隣の「熊野古道センター」見学でお腹の調整を… 時間がなくて常設展示を30分ほどしか見ることができなかったのが残念です。
 八鬼山は標高627m、熊野古道伊勢路ルートの中でも「最も険しい難所」として熊野詣での旅人たちを苦しめた山です。現代ではオオカミも山賊も出没せず、優秀なウォーキングシューズのおかげで快適な山旅を楽しめるのですが、それでも尾鷲側入り口から三木里まで5時間もかかります。それなりの装備をして入らないと危険なルートだと思いました。
 
 この八鬼山を有名にしたのは「世界遺産登録反対の落書き」でしょう。尾鷲側の落書きについては昨年、山林所有者が森林組合の組合長に就任したことを機に取り消し作業が進み、かなりきれいになっていました。ただし、元通りになるのには長い歳月が必要でしょうね…山頂から三木里側に下っていくと、白いペンキで書かれた「世界遺産反対」の文字が残っていました。「古道」を利用させていただく立場の「よそ者」が簡単に批判できるはずもない、根深い地元の方々の「怨み」が伝わってきて哀しい気持ちになりました。
 苔むした石畳、「さくらの森広場」からの展望、行き倒れ巡礼供養碑等の史跡、などなど、苦しいだけの登山で終わらない魅力がたっぷり用意されていたことも付け加えておきます。
 三木里から大泊までは各駅停車の「ワンマン列車」を利用しました。ローカルムードたっぷり 特急もいいけど「普通」もね!
 
  

東三河の山々~獅子岩~

2009年10月24日 | 登山記録
  
  名号より「獅子岩」を望む
 今日は「愛知県民の森」東尾根を使って「獅子岩」に登ってきました。天気は曇り。
 実は、「獅子岩」を知ったのは4日ほど前のこと、東三河の登山記録をネットでウォッチしていて見つけました。そう言えば、名号の辺りから特徴的な飛び出た岩が見えてたな… ちょっと登ってみるか!ということで、出かけたわけです
  
  登山道はAキャンプ場から登る「東尾根登山道」を使います。
 Aキャンプ場を出発したのが8時30分。
  
 分岐では右方向へ。「しゃくなげ自生林への分岐」通過が8時54分でした。
  
  ここから進入禁止の「右尾根」に踏み込んでいきます。 
 9時18分、分岐通過。Aキャンプ場から47分経過。さすが「進入禁止」道ですね。当然の事ながら、整備されておらず、ところどころで倒木が道を塞いでいました。が、踏み跡はしっかりしているし、尾根から外れないことを守れば、迷うことはないと思いました。でも、素人さんは入らない方が身のためです 2つの小ピークをやり過ごして、
  
  3つ目の小ピークで左折します。 分かりにくいのですが、画像の赤松が目印です。赤や青の目印テープが付近の木に付けられていますので、「やたらテープが目立つピークが分岐です 分岐から獅子岩までは10分ほどです。
  
  獅子岩より、名号を望む
 10時08分、獅子岩着。谷を挟んで正面には高土山。いい眺めです ここで早めの昼食を取り、10時半に下山行動に入りました。
 下りルートとして、柿平駅に下りるルートを使ってみたのですが、大失敗でした。密生したウラジロが行く手を遮り、倒木が進行を阻み、蜘蛛の巣が邪魔をする とんでもないルートでした… 藪こぎマニアでない限り、使わない方がいいと思います。もちろん、山になれていない人は絶対に使わないように!
  
 柿平登山口。11時17分着。
 画像のガードレールが切れたところから右に入ると、獅子岩に行けます。
  
 裏を振り返ると、踏切が見えます。その左奥がJR柿平駅です。ここから県民の森駐車場まで歩きました。およそ40分ほどかかりました。お疲れ様…
  

夏山登山2009~南アルプス・聖岳~後編

2009年08月29日 | 登山記録
 登山2日目(8月26日)は4時50分起床。11時間近く寝ていたことになりますか… 狭いテントの中で2人(今回も山仲間のS氏と登りました)寝袋に入ってということですから、夜中に何度も目が覚めてしまいましたが、割と快適なテント泊でした。
 朝食は牛丼に豚汁。もちろんレトルトですが… 6時15分にテント場を出発し6時40分に分岐着。ここにザックをデポし、サブザックにて聖山頂を目指しました。7時30分に小聖岳にて小休止。8時40分に山頂着。
 
 この日は朝から良く晴れていて、山頂からの眺めも格別でした。残念ながら富士山は雲の彼方でしたが、赤石岳から荒川岳、甲斐駒ヶ岳へと続く山並みや、兎岳から大沢岳への稜線もばっちり見えました。
 
 赤石岳
 目を南に転じると、上河内岳から易老岳へと続く山並み。南アルプスは懐が深いなあ… 
 さて、我々が立った「聖岳山頂・3013m」ですが、正確に言うと「前聖岳」だそうです。東方に500mほど行ったところに「奥聖岳・2982m」があり、登山道も延びているのですが、そちらはパスして9時15分に下山行動に入りました。パスして正解でした…
 10時40分に分岐着。デポしておいたザックにサブザックを入れて、あの嫌な急坂を下ることにしました。私は食料係だったので、前日より3~4kgは重量が軽くなっていました。よって快適に下ることができたのですが、相棒のS氏はテント係だったのでザック重量に変化無し、おまけに膝の故障という爆弾を抱えており、不安な下山となりました。
 分岐から30分ほど下った辺りでバランスを崩したS氏が「膝をやっちゃったみたい…」と一言。しばらく休んで痛みは引いたようでほっとするも、登山靴が足に合ってないようで歩き辛そう。足を騙し騙しの下山となり、西沢渡に着いたのは午後2時を過ぎていました。便ヶ島着は15時03分。やれやれお疲れ様。
 いつもは帰宅途中で温泉に入るのが恒例になっているのですが、今回はパス。一刻も早く家に帰ってやらねばならないことがあったのでした…

夏山登山2009~南アルプス・聖岳~前編

2009年08月28日 | 登山記録
 
 聖岳

 久々の3000m峰登頂を果たしてきました。まんもすうれピー!(気分はハイですが、覚醒剤はやってません

 新城出発は8月24日の午後9時。国道151号を北上し阿南町へ。ここから国道418号、国道152号を使って遠山川沿いに北上。途中「上島トンネル」を抜けたところで下栗方面に向かう道に入るはずでしたが、生憎、道路工事のため、全面通行止め。仕方なくさらに152号を北上。「上村小学校」を越えたところで右折し、下栗に向かう山道に入る迂回路を使いました。深夜11時でしたので対向車の心配はありませんでしたが、「日本のチロル」下栗の道は半端じゃない!車1台がやっと通れる狭い道&連続カーブ&急坂… 眠気も吹っ飛びました。更に遠山川に沿って易老渡まで。易老渡の駐車場に着いたのは、ちょうど深夜0時でした。8月下旬の平日でしたが、ほぼ満車状態でした。ここで車中泊。缶ビール1本飲んで、お休みなさい。
 翌朝は4時に起床。簡単な朝食を取った後、便ヶ島に移動。易老渡から便ケ島までは1.5kmほどしか離れていません。しかも便ヶ島の駐車場の方が広く、トイレも大きくて快適。にもかかわらず、なぜ易老渡に泊まったか…
 
 ここって、駐車料金は取られないのですが、車中泊だと1人500円取られるんです。ちなみにトイレ使用料は50円なり。
 便ヶ島を出発したのが5時5分。登山道入り口から少し登ると、すぐに車1台が通れるほどの遊歩道に出て、この道を40分ほど歩きます。途中トンネルや滝なんかもあり、右下には西沢の渓流が見え、快適なトラバース道です。でも、この快適な道も「西沢渡」で終わり。
 
 西沢渡には人力ロープウェイ(渡し駕籠)が設置してありました。沢が増水したときにはこれに乗って渡るのだそうな。今回は沢に渡した木橋を使って対岸へ。しばらく行くと廃屋があります。飯田営林署の飯場跡でした。周辺にはビール瓶やら一升瓶やらが捨てられていて、何か物悲しい印象を受けました。林業が盛んだった頃は、沢で獲ったアマゴを肴に、毎夜の宴会が開かれていたんだろうな…
 さて、感傷に浸ったのも一瞬で、廃屋を回り込んだところから急坂が始まり、一切の思考回路が働かなくなります。カラ松の樹林帯の中をぐいぐいと登っていかねばなりません。しかも最初からやせ尾根の登りで、滑落防止用のネットが張ってあったりして、緊張を強いられます。途中「苔平」通過が8時20分、「2200m地点」通過9時25分、「薊畑分岐」に着いたのが10時20分でした。ここまで樹林帯の中を、ひたすら地面を睨みながらの4時間35分… それだけに2000m越えの絶景を期待していたのですが、生憎霧が掛かっていて展望はなし 早々に聖平のテント場へ向かいました。分岐から聖平テント場まではお花畑の中を標高差140mほど下ることになります。地名にもなっているアザミの花は終わっていましたが、トリカブトは花盛りで、長い登りで疲れ切った体を慰めてくれるようでした
 
 お花畑を降りきったところから木道が延びていて、その先に聖平小屋がありました。小屋到着が10時50分。小屋にてテント設営の手続きをしたら、クッキーとお茶のサービスがありました。こういうサービスはうれしいですね 
 聖平テント場は水場あり(無料)、新設トイレ(無料・水洗)あり、の快適なテント場です。トイレには何と!洋式便座まで!いや~南アルプスのトイレのイメージが180度回転しました 
 この日は天気も悪いため、午後は周辺散策で終わり。酒盛りも早々に済ませて午後6時に就寝。爆睡。