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ガヴァドンなボログ

ウルトラ指人形のことやら、仮面ライダーの感想やら、大河ドラマについてやら

花見シーズンを前にして

2011年03月04日 | この本に注目!
花見頃 (はるなつあきふゆ叢書 (1(2002夏)))
味岡 伸太郎,山本 宏務
春夏秋冬叢書

 先日、図書館で見つけた本であります。東三河の「花」の名所が紹介されている、まさに「東三河の花々を撮りまくりたい」人向けの本であります。ひっくり返して言えば、ごくごく狭い地域の、限られた趣味の方々しか目を向けることがない種類の本となります。全224ページで定価3000円…少々お高いのは仕方ないですな… amazonでも購入可能ですが、中古品となります。直接「春夏秋冬叢書」さんから取り寄せることもできるようです。 …とりあえず、図書館から借りた本で今シーズンは様子を見ようと思います。地元の出版社を応援する意味でも、ここは1冊購入を!と思いますが、カメラストラップを買ってしまったところですしね…

 中身は文句なしに役立つ1冊です。地元ゆかりの方々のエッセイも載っていて、読み応えもあります。


ホームページを手直し中

2010年09月11日 | この本に注目!
ホームページ・ビルダー14 スパテク175 Version 14/13/12/11対応
西 真由
翔泳社

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 仕事上の必要から「ホームページ・ビルダー14 スパテク175」という参考書を購入することになりました。2940円(税込み)自腹…
 もったいないので、我がホームページも、この本を参考にして手直しをすることにしました。
 この本、ホームページ・ビルダーを使ってここまで出来るのか!という「目から鱗」のテクニックが満載です。いつかはこの本に載っているテクニックを駆使して商用サイト並みに洗練されたサイトを構築しようと野望は尽きませんが、まずは出来るところから…ということで、トップページのタイトル文字を「縦書き」に直してみました それと、ブログパーツをひとつ入れてみたりして… プチ満足

MM9

2010年07月09日 | この本に注目!
MM9 (創元SF文庫 )
山本 弘
東京創元社

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 遠視(あえて老眼とは言いません…)が進行し読書から離れつつあるのですが、どうしても読みたい本があったので、アマゾンに注文しました。で、3日前から寝る前に一話ずつ読んでいるのですが、不思議と目が疲れません… 面白い本は「目にも優しい」んですね
 今読んでいるのは山本弘著の『MM9』というSF小説です。ネットでこの小説が連続TVドラマ化されるというニュースを見て「気象庁特異生物部対策課」(原作では「気象庁特異生物対策部」)の面々が日本を襲う「怪獣災害」に立ち向かうという設定に興味を持ちました。しかもドラマの監督は樋口真嗣氏!『平成ガメラ』の香りがプンプン!これは見逃せないと思い、更に事前学習として原作も読んでおこうと考えた次第です。
 一気読みしたくなる面白い小説ですが、そこをぐっと堪えてまだ三話までしか読んでいません しかし、二話目にいきなりの「反則」怪獣が登場し、度肝を抜かれます。「おいおい、漫画かよ…」「本当に、この話、実写ドラマ化されるの?」とますますTVドラマが楽しみになってきました。
 

「デジタル一眼」上達講座

2009年09月26日 | この本に注目!
カラー版 基本がわかる!写真がうまくなる!「デジタル一眼」上達講座 (アスキー新書 75)
田中 希美男
アスキー・メディアワークス

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 デジタル一眼レフカメラ「オリンパス・E-620」を購入して1ヶ月以上経過しましたが…いまだに写真が公開出来ないでいるガヴァドンGであります。
 いや、正確にいいますと、我が指人形サイト「ガヴァドンな日々」ではデジ一眼で撮った画像を使い始めています。確かに今まで使っていたコンデジ「ペンタックス・オプティオS5i」に比べたら、格段に明るくてシャープな画像を得ることが出来るようになったと実感しています。が…どうにも思ったような画になってくれません 
 そこで入門本を1冊購入しました。それが田中希美男著「「基本がわかる!写真がうまくなる!『デジタル一眼』上達講座」(アスキー新書)です。
 本のオビに上達の要点が書かれていますので、ご紹介を。
 ・撮影モードは、たくさんあっても「プログラム」だけでいい。
 ・デジタル一眼なら高感度でどんどん撮ろう。
 ・オートフォーカスは中央1点にセットする。
 ・露出モードはマルチパターン測光がベスト。
 ・「手ブレ補正」でも、止まらない「ブレ」がある。
 ・プロはファインダーで四隅と影をしっかり見る。
 ・人物を逆光で撮らないのは大間違い。
 ・明るいときこそストロボ技…
うーん、オビに設定&技の要点が全部出ているじゃないですか!でも、ま、何故そうすべきなのかは中身を読まないと納得できないから、これでいいのか
 早速、私もE-620の設定を田中先生の教えの通りにしました。で、先生の最大の「教え」を実践するつもりです。すなわち、
 デジタル一眼は、失敗を恐れずどんどん撮ることが一番!
 いつの日か、いつの日か、上手くなって見返してやる!(誰を?)

もやしもん8

2009年08月11日 | この本に注目!
もやしもん 8―TALES OF AGRICULTURE (イブニングKC)
石川 雅之
講談社

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 「もやしもん8」を購入。
 全編これ、『ビール』特集でした 夏はやっぱりビールだね!ということでしょうか。メインは武藤葵で、これにめがねっ娘加納はなが絡むという展開。影の薄い主人公沢木直保はいるのかいないのか…という扱い。それでも彼の特殊能力は今回もここぞという場面で発揮され、一安心(?) それにしても、今回は男連中の影が薄いな~!

楽園

2009年02月07日 | この本に注目!
楽園〈上〉
宮部 みゆき
文藝春秋

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 宮部みゆきの『楽園』を読み終わりました。
 宮部さんの代表作『模倣犯』の9年後を描いた作品です。あの「連続誘拐殺人事件」で心に傷を負ったルポライター前畑滋子が、不可解な依頼を受けることになる。12歳で死んだ少年が、殺された少女の遺体が発見される前にそれを絵に描いていたという。その少年、萩谷等はサイコメトラーなのか?その真相を追うなかで、滋子はある殺人事件に深く関わっていくとととなり、やがて…
 毎度の事ながら、宮部さんの作品はどれも一気読みを強制してきますな… 今日はこの作品を読むことに熱中している間に日が暮れました 事件の規模としては『模倣犯』に比べようもないし、あの「ピース」ほどの強烈キャラクターも登場してきません。だから、『模倣犯』の続編と期待して読むと肩すかしを食らうかもしれません。どちらかといえば、『名もなき毒』とか『誰か』に近い、印象かな。でも、真相を追いまくる前畑滋子のエネルギーは前作と変わらず、プラス9年の歳月が刻んだ人間臭さが加わって、とても魅力的な「おばさん」になっているなあと感じました。

のぼうの城

2009年01月29日 | この本に注目!
のぼうの城
和田 竜
小学館

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  遅まきながら、『のぼうの城』を読み終わりました。大変面白い小説でござった。本の帯に「ハリウッド映画の爽快感!(杏さん)」とありますが、その通りでした。早く映画で見てみたいと思わせるに十分。出来れば監督はクロサワでお願いしたいが、これはかなわぬ夢。ならばジョージ・ルーカスで… 
 この小説の面白さは、映画化を意識したスピード感と登場人物のキャラクター設定の妙にあると思います。忍城に籠もった諸将の何と個性的なことか。かつて滝川一益を追いつめ、「漆黒の魔人」と恐れられた正木丹波。初陣にて石田三成軍を翻弄してみせる策士、酒巻靭負。そして、何かにつけて丹波に突っかかる野人、柴崎和泉。これら「角の多い」侍大将たちを束ねるは、「でくの坊」成田長親。百姓にまで馬鹿にされるこの人物が、三成の放った秀吉直伝の水攻めを破るシーンの、何と爽快なことか… 一方、攻め手も個性的。とにかく水攻めがしたい石田三成。そんな三成を支える大谷吉継。もう一人、銭勘定の長束正家。天下分け目の決戦では主役を務めた方々ではありませんか。そんな有名人達が関白様の威光をバックにして2万の大軍で攻め立てる、攻め立てる!それを、わずか2千の兵で守り抜こうというのだから尋常じゃない。そんなことできっこない、でも歴史に残る事実なんです。(ま、忍城が持ちこたえている間に小田原城が落ちちゃったのが大きかったのですが…) あり得ない史実が残っている以上、そこには荒唐無稽な出来事が存在していてもおかしくない、というか、荒唐無稽でなくては説明しきれないでしょう。その点でも、この小説はうまいですな

北の狩人

2008年09月30日 | この本に注目!
北の狩人〈上〉 (幻冬舎文庫)
大沢 在昌
幻冬舎

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 ○○の秋…とくれば、やっぱ「読書の秋」でしょう!というわけで老眼に鞭打って『北の狩人』を読みました。
 最近は、少しでも目を酷使すると頭痛が襲ってくるので、本を読むのも戦々恐々という状態です。が、この小説は一気に読了となりました 大沢在昌の新宿ものと来れば面白くないわけがないのですが、今まで読むのを避けてきました。何故って?もちろん、私の中の「新宿鮫ワールド」を壊したくなかったからです。 「北の狩人・上」文庫版の裏表紙には次のように書かれています。
新宿に北の国から謎の男が現れる。獣のような野性的な肉体は、特別な訓練を積んだことを物語っていた。男は歌舞伎町で十年以上も前に潰れた暴力団のことを聞き回る。いったい何を企んでいるというのか。不穏な気配を感じた新宿署の刑事・佐江は、その男をマークするのだが…。新宿にもう一人のヒーローを誕生させた会心のハードボイルド長編小説!

 新宿にヒーローは一人でいいぜ… と長く思っていたのでした。それが大沢氏の最新作『黒の狩人』が出たという新聞広告を見て、この『狩人シリーズ』に対する大沢氏の入れ込みを感じ、ならばと文庫本を購入したわけです。毎度ながら、「テンポ良く場面が変わり、危機がやって来て、息継ぐ暇もなし」という状態で最後まで読ませてしまうのは、さすが大沢!という感じ。主人公の造形もいいですね 「今の言葉でいうなら濃い顔で」東北弁丸だしの田舎者…しかし、その正体は「マタギの血を引く」秋田県警捜査一課の刑事!やっぱり田舎者なんですが、その野性の勘と情熱で、新宿のウラ社会を震撼させる動きを見せる…恐ろしい若者です。その純粋な言動に、やくざが惚れ、ジュクのギャルが惚れ、新宿署のマル暴も惚れる。もうため息モノです
 でも、主人公の魅力だけで引っ張っていく小説ではありません。「新宿鮫」同様、ワルがギラリと光っているんですよ 特に宮本VS近松のやりとりは絵になってますねえ… ぶつかり合って果てていく二人なんですが、最後の会話が
 「…お前とは杯を交わすチャンスがなかったな…」
 宮本がつぶやいた。
 「地獄で兄弟になろうや」
ですぜ!ハードボイルドだなあ…

火車

2008年08月30日 | この本に注目!
火車 (新潮文庫)
宮部 みゆき
新潮社

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 やっぱ、宮部みゆきの小説は面白いですな。視力の衰えを感じて、本を読むのもおっくうになりがちな私ですが、この本は一気に読まずにいられませんでした。
 あらすじ等に関してはWikipediaを参照してください。

 テレビドラマにもなっていたというのはWikipediaの記事で初めて知ったのですが、読み終わったときにまず思ったのは、やっぱり、映像として「新城喬子」を見てみたいということでした。この小説は「カード破産」が題材として用いられています(ドラマになったときの題も『火車 カード破産の女!』だったんですね いかにもワイド劇場らしい…)し、「なりすまし」というトリックもサスペンス効果を盛り上げています。でも、一番の魅力は、「新城喬子」という女性にあるのだと思います。天女と夜叉の顔を持った女。その美しさを映像はどう描写するのか… 見たいと思いました。ドラマでは財前直見さんが演じたそうで…ちょっとイメージと違うかな

 主人公本間俊介が、ひょんなことから関わることとなった失踪事件の鍵を握る女、「新城喬子」。その経歴を調べれば調べるほど、呪わしい運命に弄ばれ、そこから逃れるために懸命にもがき戦う彼女の「生き様」が浮かんでくる。その「生き様」は反社会的で自己本位なものでありながら、何故か、主人公は彼女を憎むことはできない… その思いは哀しくも美しいラストシーンで最高潮に達します。結局、いくつかの謎が謎のまま残され物語は閉じられてしまうのですが、少しも中途半端な感じがしない、素晴らしいラストだと思いました。あのシーンで閉じたところに、作者の描きたかったものの姿が浮かんでくるようです。書き出しとラストで読ませてしまうのが「宮部みゆき」。そんな作品がたくさんある、中でも1、2番の出来だと思いました
 

最後の将軍

2008年07月28日 | この本に注目!
最後の将軍―徳川慶喜 (文春文庫)
司馬 遼太郎
文芸春秋

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 唐突ではありますが、司馬遼太郎先生の『最後の将軍』の感想をば。
 今まで『関ヶ原』ぐらいしか司馬遼太郎作品は読んでいませんでした。はい。それが『幕末』マイブームの中で、最後まで馴染めなかった男、徳川慶喜を知るべく、この本を手に取ったわけであります。
 うーむ この作品を読むと、今日の日本が存在するのは徳川慶喜という男が、19世紀半ばに存在したからこそ…と思えてしまいます。これが文学の力でしょうかね… しかし、彼が鳥羽伏見の戦いにおいて幕軍の士卒を裏切ったのは紛れもない事実ですし、その後「京都守護職」松平容保を追いやり戊辰戦争に駆り立てたのも確かでしょう。それを思うと、やはり徳川慶喜という人物は好きになれませんね 彼が後世における『判官贔屓』評価を気にしていたというのが司馬史観のようですが、いかがでしょう。司馬遼太郎氏の短編に『王城の護衛者』というのがあり、こちらの主人公は松平容保。この中に出てくる「宸翰」入りの竹筒のエピソードの方がよっぽど日本人の琴線に触れるようですが。