墓場鬼太郎 (3) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-9))水木 しげる角川書店このアイテムの詳細を見る |
1話見逃すとわけが分からなくなりますね・・・
鬼太郎は水神様とやらにつけ狙われ、ねずみ男にこき使われ、前半はいいところなし。一方、ねずみ男は隣に引っ越してきたガマ令嬢という、口にチャックの付いた女に一目惚れ。同じアパートの謎の紳士もガマ令嬢に恋をして、鬼太郎は二人からラブレターを渡すよう頼まれる。が、紳士の正体が狼男だと知った鬼太郎は、ガマ令嬢を引っ越させ、それを知った二人から恨まれ、毒(ねずみ男のふけ!)入りのまんじゅうを食わされ、昏睡したところを海抜7000mの海の底に沈められてしまう・・・
その夜、将棋をしている紳士とねずみ男の元に、棺桶と鬼太郎の服が届けられ、怪しく思った二人は差出人の住所に向かうべく、奇怪な電車に乗り込むのであった・・・
まともに付き合ってはだめなお話でした 「夢の中」に出てくる脈絡もない話と言えばいいのでしょうか。水神様の霊力を恐れる鬼太郎。その水神様をいとも簡単に退治してみせる「人狼」紳士。その紳士を手玉に取る鬼太郎。いかにも怪しげなガマ令嬢は、怪しいおこないをすることもなく引っ越していき、脇役として定着するかと思われたニセ鬼太郎はあっけなく溶けて消えてしまい、もう何が言いたいんだか・・・つかみ所もありません。妖怪である、ねずみ男と「人狼」紳士が幽霊列車に怪奇現象に震え上がるって、変じゃない?なんて、思ってはだめなんですね。人間も妖怪も幽霊も等しく平等に喜怒哀楽する世界が、鬼太郎ワールドなのではないでしょうか。
そんな感想を持った、第7話でありました。