胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

Autoimmune gastritis, AIG, florid phase, 自己免疫性胃炎

2021-10-25 | 胃炎
 自己免疫性胃炎(AIG, A型胃炎)は、赤い教科書(赤本)にはearly phase, florid phase, end stageと病期分類されています。欧米では今世紀初頭からearly phaseが注目されていますが、ようやく今、日本ではブームとなっています(私も乗っかっています)。しかし、まずはflorid phaseからend stageの所見を押さえておきたいですね。写真はflorid phaseと考えている組織像です。病理がAIGと言ってくれない、と相談を受けた症例です。胃体上部大弯生検です。
1.胃底腺粘膜としての体が失われています。
2.壁細胞(と主細胞)が残っていますが、「もうあかん」という声が聞こえます。
3.2のかわりに偽幽門腺化生が生じています。
3.リンパ球浸潤はどちらかといえば深部優位です。
4.腸上皮化生が1本だけみえます。膵上皮化生はみつかりません(最近ちょいちょいみかけます)。
5.腺頸部あたりから深部で「細胞配列や核配列がごちゃごちゃしている」(→ECL細胞過形成がうかがわれます)
6.表層の腺窩上皮は元気そうです(しばしば過形成性となります)。

深部の拡大です。核・細胞のごちゃごちゃ感がわかります。

クロモグラニンA免疫染色です。ECL細胞の過形成が描出されます。これを観察する時は、腸上皮化生の底部を避けてみるようにしましょう。そこにはもともとentero-endocrine cellsが多いからです。



戦前の客車と令和の車両に同日乗りました(2021-9-26,雨)。遺伝性鉄としては大満足です。
オハフ33 215,昭和16年川崎車輛 製です(千頭駅)。太平洋戦争開戦の年ですね。現役車両です。
窓を開放して乗りました。結膜に石炭のススが引っかかる感覚久しぶりです。
Am selben Tag (26.9.2021, Regen) fuhr ich in einem alten Wagen der JNR und einem neuen Wagen von Reiwa. Als erblicher Eisenbahnfan bin ich sehr glücklich. OHAF33 215, gebaut 1941 in Kawasaki Sharyo (Bahnhof Senzu). Dieses Jahr war der Beginn des Pazifikkriegs. Es handelt sich nicht um ein Museum, sondern um eine funktionierende Eisenbahn. Ich stieg in den Zug ein und ließ die Fenster ganz offen. Ich konnte den Kohlenruß auf meiner Bindehaut spüren. Das ist ein Gefühl, das ich schon lange nicht mehr hatte.


N700S,747-518,令和3年7月日車 製です(浜松駅)。Ganz neu !!
ウォシュレットまで付いています(「コホッ」)。上記オハフ33のトイレは・・・。
N700S, 747-518, gebaut im Juli 2021. Es gibt auch eine Duschtoilette. Aber ist die Toiletten von OHAF33・・・


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