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近所に伝わる昔話を思い出しました。
昔々、ある人(近所の方のご先祖さん)が、山を開墾し、畑(田んぼ)を作ったそうです。
その後、その方は戦に行くことになり、そして戦死されたそうです。
そして遺族の方・後世の方が、その畑の傍に塚を築き、その方をお祀りしたそうです。
時は流れ、後世の方が「近くに墓地があるから、そこに塚を移動してまとめてはどうか」ということになり、
塚の石を墓地に移したそうです。
すると、その後、作業した方が高熱などでうなされ大変だったとのこと。
「やはり、塚はあの場所から動かしてはならない」と、元に戻しました。
聞くところによると、その後もう一回移動したが、やはり体調不良など良くない事が起こり、
元に戻したとのこと。
苦労して築き上げた土地への思いは、並大抵の物ではないのだろう。
というお話。
実際に塚は存在します。
作物を作り生きていくため、家族・子孫のため…
重機も無い時代、人力で木を切り 山を削り 石垣を積み 平地を作るのは大変だったと思います。
山間の段々畑を見る度にそんな事を考えてしまいます。
そして、その土地を代々受け継いで来た方が、もし災害でその土地を離れなければならなくなったとしたら…
ほんの一時避難ならまだしも、放射能汚染で数十年は農地として使えないとなると…
僕には言い表せません、その当事者でないと分からない気持ちがあると思います。。。
と、想像してみました。
それは、とても「つらい」「さみしい」とかでは表現できない感情やと思います。
私も、がしらくんと同じで、田んぼや畑を見ると、それを作った人、代々受け継いで耕して来た人への感謝と尊敬の思いが湧きます。
でも、この感情っていうのは、たぶん百姓としてそこに住んで、長年土を耕した人にしか理解できない感情みたいやね。
だから、なかなか政府や電力会社の人に理解してもらうのは難しいやろなァ。
放射能で汚染された地域の方々、これからの生活をどうされるんやろ?
僕もこんな事書いてますけど、百姓じゃないですし、土地も持ってないです。
なので気持ちは分かるとまでは言えませんが、想像を絶する思いだろうなとは考えられます。
相手も相手、原発の放射能、人災ですからね。
お金で済む問題でもないですが、補償もどのような形で誰がどこまでしてくれるのか、くれないのか…
考えれば考える程、言葉がまとまりません。
言えるのは、こんな事は二度と起きてほしくない、起こしてはいけない、こういうリスクは増やしてはいけない、減らさないとダメということですね。
もちろん皆が皆、一つの土地に住みつづけてる訳ではないですが。
普通に誰かに売って使ってもらうのとは全然、訳が違いますからね。
複雑…