2017/02/21(火)
●“名誉校長”は総理夫人 国有地 格安取得の小学校の裏側・大阪府内で 4月に開校予定の 私立小学校「瑞穂の國記念小學院」。建設が進むのは 豊中市内の約2,600坪の土地で、元は 国有地だ。売却価格は1億3,400万円で、豊中市が 国から購入した隣接する ほぼ同じ広さの土地の約10分の1の価格。小学校を建設している学校法人「森友学園」は、運営する「塚本幼稚園」で 園児に教育勅語を暗唱させるなどしている。園長の籠池泰典氏は、憲法改正や天皇を国家元首にすることを掲げる 日本会議の大阪の幹部だ。土地取引の経緯について 学校側の弁護士は「言われた金額で購入した」としている。また国や学校は、地中に埋められた ごみの撤去費用を 差し引いた売却価格だと 説明する。この小学校の名誉校長を務めるのが、安倍総理大臣夫人の安倍昭恵氏。テレビ東京系列が入手した名誉校長就任を受けての講演では 安倍昭恵氏は「(幼稚園の)教育方針は 大変 主人も素晴らしいと思っている」と述べた。
●老舗企業 逆襲の一手・三陽商会は 創業から 74年がたつ 老舗アパレルメーカー。しかし、2016年12月期は 過去最大となる 約84億円の営業赤字に 陥いった。その最大の要因は、売り上げの半分を占めていた 英バーバリーとのライセンス契約が 終了したこと。創業以来 最大のピンチを迎えた三陽商会が 復活の象徴と位置付けているのは「100年コート」だ。国内で唯一という青森県のコート縫製工場に 行ってみると、高い技術力を支える職人たちの技が 細部まで光っていた。三陽商会は、この長年培われた 確かな技術をアピールすることで 業績改善につなげる方針。木村屋總本店は 生地にこだわり、ショートニングや マーガリンを使わない「ブリオッシュ風クリームパン」を 3月に発売する。商品では あんぱんで培ったノウハウを 活用した。木村屋總本店は 赤字経営が続いていたが、プロ経営者である福永暢彦副社長が 陣頭指揮をとり 黒字化を達成。新規商品で成長を目指す。
●京王電鉄 鉄道会社初の民箔事業参入・京王電鉄は 鉄道業界で初となる 民泊専用マンションを公開した。民泊が認められている「国家戦略特区」である 東京・大田区で オープンする。部屋は 1K、1LDK、2DKの3種類で、価格は 1泊約1万~2万円。利用するには 6泊7日以上という条件がある。京王電鉄は グループ会社で ホテルを運営しているが、家族での利用や、長期利用の需要を取り込むことで 競合しないとしている。今後は 京王線の沿線での展開を 目指していて、今回の民泊事業で得たノウハウを 一般の人にも提供し、地域活性化を図りたい考えだ。政府は 民泊の営業基準を定める「住宅宿泊事業法案」を 今国会に提出する方針だ。ただ ホテルや旅館の業界からは、企業の参入が進めば、地方の民宿などの経営が立ちゆかなくなる可能性を指摘。また こうした小規模事業者が 民泊に鞍替えし、固定資産税を 自宅並みに安くすることで、自治体の財源を圧迫する恐れがあると 危惧する。
●金正男氏 毒殺の疑い強まる・北朝鮮の金正男氏は 毒殺された疑いが 一層、強まった。マレーシアの保健当局者は、正男氏の遺体の司法解剖の結果は まだ出ていないと したものの、遺体には 針で刺されたような痕や 目立った外傷はなく、心臓発作を起こした形跡もないとしていて、毒殺された疑いが強まっている。一方、マレーシア当局は、遺体の身元確認のため 正男氏の親族が マレーシアを訪問することを 希望しているが、いまだ、親族から遺体の引き取りの申し出はないという。きのうから きょうにかけて 正男氏の息子・ハンソル氏がマレーシア入りしているとの報道が一時出ていたが、事実上、否定した形だ。
●補佐官後任に マクマスター氏・トランプ政権で 空席となっていた、国家安全保障問題を担当する大統領補佐官に 現役の軍人の起用が決まった。アメリカのトランプ大統領は 20日、大統領補佐官を辞任したフリン氏の後任に、陸軍能力統合センターのトップを務める マクマスター陸軍中将を起用すると 発表した。湾岸戦争などでの活躍で知られる マクマスター氏は、中東を管轄する 中央軍の幹部などを歴任し、2014年には アメリカのタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれている。トランプ政権は 前任のフリン氏が アメリカ駐在のロシア大使との接触を問題視されて辞任したため、マクマスター氏の起用により、ホワイトハウスの外交・安全保障チームの 立て直しを図りたい考えだ。
●ユーロ圏PMI高水準・イギリスの調査会社IHSマークイットが発表した 2月のユーロ圏のPMI=購買担当者景気指数の速報値は、総合指数が 56.0と前の月から1.6ポイント上昇し、2011年4月以来の高水準となった。ユーロ圏内において、より広範囲で景気が回復していることが確認された。この結果を受け、今年1月から3月期の ユーロ圏の経済成長率は 0.6%になるという 見通しが出ている。
●“金曜早退”直前でイベント・月末の金曜日には 午後3時をめどに 退社するよう促す「プレミアムフライデー」が 24日から始まるのを前に、趣旨に賛同する企業が 取り組みをPRした。経済界や政府からは、消費喚起だけでなく「働き方改革」につながると期待する声が 聞かれるが、初めての試みとあって 浸透するには 時間がかかるとの見方もある。
●【ロングセラー研究所】サクラクレパス・いまから90年ほど前。子供たちが 尋常小学校で学んでいた大正時代。そんな時代に生まれ、いまも子供たちに愛されている商品が サクラクレパス。発売から 90年以上のロングセラー。大阪にあるサクラクレパス。1921年創業の 老舗文具メーカーだ。もともとは クレヨンを作っていた。大正の終わりに誕生したのが サクラクレパス。現存する昭和初期の製品のパッケージには「専売特許」「ほんとの」の文字。当時は、模倣品が出回るほどの人気だった。年間で 2,000万本以上を生産する。クレヨンすべての市場で 7割を超えるシェアを 誇っている。現在は よりカラフルに。限定販売ながら90色セットや なんと700色セットまで。色へのこだわりも ますます進化している。大人向けの絵画教室。使っているのは、専門家用のクレパス。手軽で 本格的な色あいを出せると 大人にも大人気。そのロングセラーの極意を 心のある色を通じて 教育・文化に貢献することだと いう。取材先:サクラクレパス
●空港ラウンジに和テイスト 全日空がリニューアル・全日空は21日、建築家で 東京大学教授の隈研吾氏の監修により、各地の空港にある国内線ラウンジを順次、リニューアルすると発表した。ラウンジのコンセプトは「一期、一会」。内装や調度品に 和紙や木材を取り入れて 日本の伝統美を打ち出す。まずは9月に新千歳空港のラウンジをリニューアルオープンする。ラウンジの面積が 2倍になるほか、滑走路を望む大きな窓を設置する。2018年度以降は 福岡や伊丹、沖縄の空港ラウンジの改修も 進める計画だ。このほか、全日空は 国際線のラウンジや 機内の空間づくりでも 隈氏との連携を検討しているという。
●アスクル火災発生5日 防災関連株に買い・オフィス用品通販大手、アスクルの 物流倉庫火災は 発生から5日が経った。消火活動が続く中、意外な企業の株に 買いが入っている。消防などによると、埼玉県三芳町にあるアスクルの倉庫は、火の勢いが弱まったものの、鎮火のめどは 立っていないという。決算発表を延期した影響もあり アスクルの株価は 21日も下落した。これで 4日続けての下落となり、火災発生前と比べて 株価は10%近く値を下げている。一方、アスクルの火災を受けて、値を上げたのが 防災関連企業の株だ。物流施設を持つほかの企業でも 防火設備を増やすのでは などとの思惑から、能美防災や モリタホールディングスの株価は 一時2%以上値上がった。なお、21日の日経平均株価の終値は 130円高い、1万9,381円だった。
●【トレたま】熱くない炎!?・【商品名】クリーン コンロ(仮)【商品の特徴】炎をコントロールすることで、料理人や厨房が熱くならないコンロを開発【企業名】タニコー【住所】品川区戸越1-7-20【価格】30万円前後【発売日】秋に発売予定【トレたまキャスター】片渕 茜
●明日の経済と解説・【コメンテーター】木下智夫氏(野村証券チーフ・マーケット・エコノミスト)
●“名誉校長”は総理夫人 国有地 格安取得の小学校の裏側・大阪府内で 4月に開校予定の 私立小学校「瑞穂の國記念小學院」。建設が進むのは 豊中市内の約2,600坪の土地で、元は 国有地だ。売却価格は1億3,400万円で、豊中市が 国から購入した隣接する ほぼ同じ広さの土地の約10分の1の価格。小学校を建設している学校法人「森友学園」は、運営する「塚本幼稚園」で 園児に教育勅語を暗唱させるなどしている。園長の籠池泰典氏は、憲法改正や天皇を国家元首にすることを掲げる 日本会議の大阪の幹部だ。土地取引の経緯について 学校側の弁護士は「言われた金額で購入した」としている。また国や学校は、地中に埋められた ごみの撤去費用を 差し引いた売却価格だと 説明する。この小学校の名誉校長を務めるのが、安倍総理大臣夫人の安倍昭恵氏。テレビ東京系列が入手した名誉校長就任を受けての講演では 安倍昭恵氏は「(幼稚園の)教育方針は 大変 主人も素晴らしいと思っている」と述べた。
●老舗企業 逆襲の一手・三陽商会は 創業から 74年がたつ 老舗アパレルメーカー。しかし、2016年12月期は 過去最大となる 約84億円の営業赤字に 陥いった。その最大の要因は、売り上げの半分を占めていた 英バーバリーとのライセンス契約が 終了したこと。創業以来 最大のピンチを迎えた三陽商会が 復活の象徴と位置付けているのは「100年コート」だ。国内で唯一という青森県のコート縫製工場に 行ってみると、高い技術力を支える職人たちの技が 細部まで光っていた。三陽商会は、この長年培われた 確かな技術をアピールすることで 業績改善につなげる方針。木村屋總本店は 生地にこだわり、ショートニングや マーガリンを使わない「ブリオッシュ風クリームパン」を 3月に発売する。商品では あんぱんで培ったノウハウを 活用した。木村屋總本店は 赤字経営が続いていたが、プロ経営者である福永暢彦副社長が 陣頭指揮をとり 黒字化を達成。新規商品で成長を目指す。
●京王電鉄 鉄道会社初の民箔事業参入・京王電鉄は 鉄道業界で初となる 民泊専用マンションを公開した。民泊が認められている「国家戦略特区」である 東京・大田区で オープンする。部屋は 1K、1LDK、2DKの3種類で、価格は 1泊約1万~2万円。利用するには 6泊7日以上という条件がある。京王電鉄は グループ会社で ホテルを運営しているが、家族での利用や、長期利用の需要を取り込むことで 競合しないとしている。今後は 京王線の沿線での展開を 目指していて、今回の民泊事業で得たノウハウを 一般の人にも提供し、地域活性化を図りたい考えだ。政府は 民泊の営業基準を定める「住宅宿泊事業法案」を 今国会に提出する方針だ。ただ ホテルや旅館の業界からは、企業の参入が進めば、地方の民宿などの経営が立ちゆかなくなる可能性を指摘。また こうした小規模事業者が 民泊に鞍替えし、固定資産税を 自宅並みに安くすることで、自治体の財源を圧迫する恐れがあると 危惧する。
●金正男氏 毒殺の疑い強まる・北朝鮮の金正男氏は 毒殺された疑いが 一層、強まった。マレーシアの保健当局者は、正男氏の遺体の司法解剖の結果は まだ出ていないと したものの、遺体には 針で刺されたような痕や 目立った外傷はなく、心臓発作を起こした形跡もないとしていて、毒殺された疑いが強まっている。一方、マレーシア当局は、遺体の身元確認のため 正男氏の親族が マレーシアを訪問することを 希望しているが、いまだ、親族から遺体の引き取りの申し出はないという。きのうから きょうにかけて 正男氏の息子・ハンソル氏がマレーシア入りしているとの報道が一時出ていたが、事実上、否定した形だ。
●補佐官後任に マクマスター氏・トランプ政権で 空席となっていた、国家安全保障問題を担当する大統領補佐官に 現役の軍人の起用が決まった。アメリカのトランプ大統領は 20日、大統領補佐官を辞任したフリン氏の後任に、陸軍能力統合センターのトップを務める マクマスター陸軍中将を起用すると 発表した。湾岸戦争などでの活躍で知られる マクマスター氏は、中東を管轄する 中央軍の幹部などを歴任し、2014年には アメリカのタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれている。トランプ政権は 前任のフリン氏が アメリカ駐在のロシア大使との接触を問題視されて辞任したため、マクマスター氏の起用により、ホワイトハウスの外交・安全保障チームの 立て直しを図りたい考えだ。
●ユーロ圏PMI高水準・イギリスの調査会社IHSマークイットが発表した 2月のユーロ圏のPMI=購買担当者景気指数の速報値は、総合指数が 56.0と前の月から1.6ポイント上昇し、2011年4月以来の高水準となった。ユーロ圏内において、より広範囲で景気が回復していることが確認された。この結果を受け、今年1月から3月期の ユーロ圏の経済成長率は 0.6%になるという 見通しが出ている。
●“金曜早退”直前でイベント・月末の金曜日には 午後3時をめどに 退社するよう促す「プレミアムフライデー」が 24日から始まるのを前に、趣旨に賛同する企業が 取り組みをPRした。経済界や政府からは、消費喚起だけでなく「働き方改革」につながると期待する声が 聞かれるが、初めての試みとあって 浸透するには 時間がかかるとの見方もある。
●【ロングセラー研究所】サクラクレパス・いまから90年ほど前。子供たちが 尋常小学校で学んでいた大正時代。そんな時代に生まれ、いまも子供たちに愛されている商品が サクラクレパス。発売から 90年以上のロングセラー。大阪にあるサクラクレパス。1921年創業の 老舗文具メーカーだ。もともとは クレヨンを作っていた。大正の終わりに誕生したのが サクラクレパス。現存する昭和初期の製品のパッケージには「専売特許」「ほんとの」の文字。当時は、模倣品が出回るほどの人気だった。年間で 2,000万本以上を生産する。クレヨンすべての市場で 7割を超えるシェアを 誇っている。現在は よりカラフルに。限定販売ながら90色セットや なんと700色セットまで。色へのこだわりも ますます進化している。大人向けの絵画教室。使っているのは、専門家用のクレパス。手軽で 本格的な色あいを出せると 大人にも大人気。そのロングセラーの極意を 心のある色を通じて 教育・文化に貢献することだと いう。取材先:サクラクレパス
●空港ラウンジに和テイスト 全日空がリニューアル・全日空は21日、建築家で 東京大学教授の隈研吾氏の監修により、各地の空港にある国内線ラウンジを順次、リニューアルすると発表した。ラウンジのコンセプトは「一期、一会」。内装や調度品に 和紙や木材を取り入れて 日本の伝統美を打ち出す。まずは9月に新千歳空港のラウンジをリニューアルオープンする。ラウンジの面積が 2倍になるほか、滑走路を望む大きな窓を設置する。2018年度以降は 福岡や伊丹、沖縄の空港ラウンジの改修も 進める計画だ。このほか、全日空は 国際線のラウンジや 機内の空間づくりでも 隈氏との連携を検討しているという。
●アスクル火災発生5日 防災関連株に買い・オフィス用品通販大手、アスクルの 物流倉庫火災は 発生から5日が経った。消火活動が続く中、意外な企業の株に 買いが入っている。消防などによると、埼玉県三芳町にあるアスクルの倉庫は、火の勢いが弱まったものの、鎮火のめどは 立っていないという。決算発表を延期した影響もあり アスクルの株価は 21日も下落した。これで 4日続けての下落となり、火災発生前と比べて 株価は10%近く値を下げている。一方、アスクルの火災を受けて、値を上げたのが 防災関連企業の株だ。物流施設を持つほかの企業でも 防火設備を増やすのでは などとの思惑から、能美防災や モリタホールディングスの株価は 一時2%以上値上がった。なお、21日の日経平均株価の終値は 130円高い、1万9,381円だった。
●【トレたま】熱くない炎!?・【商品名】クリーン コンロ(仮)【商品の特徴】炎をコントロールすることで、料理人や厨房が熱くならないコンロを開発【企業名】タニコー【住所】品川区戸越1-7-20【価格】30万円前後【発売日】秋に発売予定【トレたまキャスター】片渕 茜
●明日の経済と解説・【コメンテーター】木下智夫氏(野村証券チーフ・マーケット・エコノミスト)