こういう作品を観ていると映画というのはひとつの世界を産み出すことなのだと思わせられます。
19世紀ロンドンはそうした夢を魅力的に見させてくれる代表的な世界のひとつですが、本編は悪夢の中に見る者を引きずり込んでくれました。
ネタバレです。
作りこまれているのは美術だけではなく構成脚本演出などすべてが細やかに卓越した技術で心行くまで堪能できました。
男性中心の社会の中で生きていかねばならない女性の苦しみ悲しみがありました。
あまりにも面白く楽しめたので逆に書くことがないです。この映画を観て同じようにその世界へ引き込まれるか、そうでないかの差だけだと思います。
残酷な場面が多々あるとのことですが、自分としてはかなり惨たらしさは抑えた上等な表現だと思いました。
リジーとダン・リーノの関係が男女の恋仲というのではなく同じ魂を持つ同志のような感じであるのも共感できるひとつです。
素晴らしい映画作品でした。
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