手塚治虫「どろろ」のリメイクTVアニメ放送が始まりましたね。
私もとりあえず一話目を鑑賞したのですが、なにしろ元のアニメが大好きだった人間ですのでどうしたって比較してしまいます。なかなか割り切って別作品として見ることは困難でありました。
特に百鬼丸は前にも最も好きなキャラクターの一人に挙げたほどなのでその違いに唸り声をあげてしまいます。
手塚治虫の男キャラというのは結構男らしさがあって、更にアニメの百鬼丸は漫画より少し年上に設定されてもいてよりたくましく男っぽいのですが新キャラデザだと女性的な感じになっているのですね。現在のアニメキャラデザは大体において繊細なので仕方ないとはいえ、やはり残念になってしまいます。もしかしたら時間が経てば慣れてくるのかもしれませんが。
一方タイトルロールでもあるどろろはこれはとても良いですね。新アニメどろろの中でどろろ自身は凄く良いと思います。声優の声も一般のTVアニメではないような雰囲気があってとても好感を持ちました。こちらはむしろ元アニメのどろろがあまり可愛くなくてそんなに好きじゃなかったためかもしれません。新キャラのほうが好きかもしれません。
全般的にいって最初観た時はがっかりしたのですが、よくよく考えると楽しみにも思えてきました。
じっくり見ていくことにいたしましょう。
ところで、私事ですが、つい最近まで私はマンガを描いてpixivに挙げていました。
設定としては狼男ものでして、いわゆる異世界ものでもありますが、イメージとしては中世ヨーロッパを舞台にしています。
この物語は練り上げていったというよりもかつて瞬間的に思いついた話を短期間で小説にして、それを後でゆっくり漫画化したものになります。つまり物語自体は自分が持っている記憶というか素地というようなものをそのまま写し取ったようなものではないかと思うのです。
じっくり創作したとしても自分そのものでしかありえませんけども。
私オリジナル作品の狼男であるグィドは(人間の)貴族の生まれだったのですが両親の血筋の呪いを受け狼の姿をしているのです。母親は息子を心配し森に捨てさせるのですが、これを森に住む学者に拾われ育てられるという話になります。狼男であるがゆえ最初は言葉も話せず歩くことも苦手だったのですが、博士の教育によって人間らしく成長していきます。
こ、これって。
イヤ本当になんの思惑もなかったのです。まあ、よくある話ともいえるし、オイディプスからとったと言ってもよいのですが思い切り「どろろ」と一緒ではないですか。
特に世捨て人のような学者の男性に拾われる、という部分は言い訳もできないような。
本当に何も考えてなかったのですが、それほどいつの間にか自分の血肉になっていたのだと苦しい弁解をここでさせていただきます。
自分でもなぜグィドを拾う人間を女性ではなく男性にしてしまったのか?と後で思ったのですが、「どろろ」のお医者さんが男性だからだったのでしょう。
まあ、その後の話はそれほど「どろろ」ではない、と思いますのでお許し願いたい。
と思っているだけで色々似通っているのかもしれませんが。
そしてグィドの性格も百鬼丸とかなり似ています。その辺はそういう暗くて重い無口な男性キャラが好きなのですからもっともでありますが。
相棒役のアレクスが代わりに能天気なのもどろろと似通っています。オチはありませんけども。
なんだか自分の正体を見破られたようで「どろろ」鑑賞、なかなか気恥ずかしいものになりそうです。
追記:オリジナル小説&漫画のタイトルは「妖狼伝説」です。
私も百鬼丸の女子受けする優男ぶりと、本来人格者の医者寿海の愛を受けて育ったハズの性格が、これまた女子受けする無口でぶっきらぼうなのに驚きました。
最近のアニメの主人公や人気登場人物は現実の世界では人格破綻者であり、犯罪者同様の人物の持つキャラクターが多くて見ていて楽しくありません。
巨乳好きの男性は実は少ないように、人格破綻者が好きな女性も少ないと思いますので、登場人物がパターン化したアニメの潮流はそろそろ変わってほしいです。
拙ブログを読んでくださって感謝です!
ただその、それがですね、この後日2話目の記事も書いておりまして。
実に申し訳ないのですが、私、2話目で百鬼丸をすっかり好きになってしまったのですよ。
男っぽい昔の百鬼丸が大好きだったのにどういうものでしょうか。
今では新どろろに物凄く期待しておりますです。
とはいえBenoitさんのおっしゃるとおり、最近のアニメでキャラに夢中になることは滅多にありません。
「オルフェンズ」のミカヅキ以来です。ミカヅキと百鬼丸を好きになるというのは、ちょっとおかしな人間であるかもしれません私はきっと。
アニメ「どろろ」、最後までご覧になりましたか?コメントでミカヅキと百鬼丸が好きと書かれていて、先見の明に慄きました。最終回まで観て、「どろろ」はオルガ&ミカが生き残るにはどうすれば良かったか、を教えてくれた気がしまして…。
「ここではないどこかへ」と「叶うなら遠くまで」。共通テーマでありながら、鏡合わせ。完成されたミカと違って、百鬼丸は迷い揺れる。オルガと違って、どろろは自分の意志をはっきり出せる。2人の心が外に向き、敵さえも受け入れたとき、百鬼丸&どろろには幸せな未来が開かれる。
百鬼丸&どろろも、オルガ&ミカも、どっちの生き方も好きですけど。うまく言えないですが、この感覚、お伝えしたいと思ってコメントさせていただきました。
でもhuhuさんのコメントで急遽観始めましたw
huhuさんのコメ素晴らしくて急にドキドキしてきました。今から毎日見ていきます!観終わったらブログ記事書きます。
これも実は、ですが今「はてなブログ」に引っ越してます。
でも「どろろ」記事はこちらにもアップしますね。
ほんとうにコメントありがとうございました!とてもうれしかったです!
ちなみに「どろろ」はネット界隈を見ていると、ラストに置いてきぼり食らった人も多いようで。善悪にこだわり、深読みする人ほど混乱している印象です。
わざと不親切にして、考えさせる脚本。無音に満ちるキャラの心情と、積み上げたストーリー。そして神話モチーフや、加賀の今後を知ってれば、たどり着く先はわかるよね?な最低限の描写。むしろフラットな心で、素直に言葉を取ればわかりやすいハッピーエンド。
暗闇の中から、金色の光が輝き始める。そんなアニメでした。こんなに心を掴まれたのは何年ぶりか。それこそオルフェンズ以来かも。
ブログ記事楽しみにしてます。でもどうかご無理はなさらず…。
それ以上に観たい気持ちにさせていただいて感謝です。
ではまた機会がありますれば~