ガエル記

本・映画備忘録と「思うこと」の記録

もっと本を読ませるには

2019-02-23 06:59:11 | 
この前図書館に行ったら私が本を探している間に連れ合いが図書館の方に「子供たちにもっと本を読ませるにはどうしたらいいでしょうか」と聞かれたそうです。

連れ合いは「子供たちに自分で本を作る、というのをさせたらどうか」と提案したのだそうですが、さてどうなのでしょうか。

「子供たちにもっと本を読ませる」
これは私たち年配の子供時代にも言っていたことですが、今ではもっと読まなくなっているのだろうとは思います。私は子供時代には今よりもっと本好き、というか本なしでは生きていけないくらいのどっぷり活字中毒児童だったのですが、「子供にもっと本を読ませるなんて無理でしょう」と思ってしまいます。
興味があれば読むし、なければ読まないからです。
でもそう言ってしまってはつまらないので少し考えてみましょう。

「本をもっと読みたくなるにはどうしたらいいか」

これは別に子供に限らず大人でも同じだろうとは思います。
それには先ほど書いたように「興味があれば読む」わけですから「興味を持たせる」しかありません。
興味を持つためには「それをどうしても読みたい」と思わせないといけないわけです。
その一つは発禁本にしてしまうことです。
今は読める本が溢れすぎて本を読むことに緊張感がありません。
昔昔なら本を読める、こと自体が希少で貴重で特に「良い本」に巡り合えることは奇跡のようなありがたいこと、だったでしょう。そんな本に対する危機感、今を逃したらもうこの本は読めない、という切羽詰まった状態であれば「読みたい」という人は増えるでしょう。
「この本には凄い面白いことが書かれていますが、滅多に手に入れることができません」という宣伝をすれば読みたくなってしまうのではないでしょうか。

しかしこれはまあ机上の空論みたいなもので実際に出版物を発禁本にする、という手口は一度くらいならゲーム感覚でできるかもしれませんが、すべての出版物にこれをやっていたら大変だしあきられるでしょうね。

そしてもう一つはその子供たちがどっぷりひたっているYouTubeに絡ませていく方法。「YouTubeばかり見るな。本を読め」じゃなくYouTubeと本をコラボさせていく。
この本を子供たちに読ませたい、と思う本をYouTubeで紹介するわけですが、ただ単にこの本を読んでみましょう、というのじゃなくて本の内容をもっと可視化&可聴化して本の世界へ引きずり込んでしまうのです。

実はこれ、私自身がやって欲しいのですけどwというかやりたいというのか。
まずはもう本を読む視力が乏しいので内容を朗読する機能がもっと充実してほしいし、かつ本の中の世界がネット上で表現できるようになったらどんなに楽しいだろう、と思ってしまうのです。
それを考えると読書とインターネットというコラボ世界は無限に広がっていくようにも思えます。

文字、文章、というものがそのまま可視化可聴化できる機能、というのはどういうことになるのか、ちょっとまだわかりませんがわくわくする世界のように思えます。

本、というのが紙からデジタルになりデジタルになったことで世界が広がっていくような気がするのです。
「もっと本を読ませたい」という言葉が怖ろしい未来を迎えさせるかもしれませんよ。

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