おっさんやじいさんが過激に語り合うブログ

今のニッポンがよーわからん、というおっさんやじいさんが、ハンマー?を手に政治・社会世相をがんがん叩いてみる\(^0^)/

続きです・・・

2018-09-29 23:27:25 | 日記
「自衛隊に関する改憲は一石二鳥作戦でもあるんだろうなあ。
国内では治安維持活動、海外では多国籍企業、軍産医薬複合体の手先として、体制に逆らう組織や人民の制圧」

「まあ、日本と世界の99%の敵となる可能性が高いよね。

ところで、その本の内容で、私なんかが最も興味深かったのは、自衛隊の情報工作機関による「全学連や反戦団体」に対する研究・スパイ工作活動が、簡単にだけど、触れられていること。
私らの青春時代の社会、政治の裏が垣間見れる、というか、よく書いてくれたなあ、と少し感謝(笑)

学生運動にしろ、労働運動にしろ、市民運動にしろ、スパイ工作員だらけ、というのはわかっていたけど、「なるほど、自衛隊も本格的にやっていたんだあ」って(笑)」


「われわれは活動の程度や年代、やっていたことはそれぞれ違っているけど、みんな完全なノンポリとはいえないからなァ。
しかし、正直、あまり思い出したくないよ。
われわれは特に70年安保以降の悲惨な時代を経験した世代だから」

「うん。われわれは70年安保を体験した世代ではなく、その後のさらに悲惨な世代だ(笑)、70年安保は学生、労働者、市民の側の敗北。運動自体も、不発のまま制圧されたという感が強いね。

ただ、面白いのは、70年安保が完全に押さえつけられたことでがっかりしたのは、学生や市民だけではなく、自衛隊も失望したというんだ(笑)」

「ほう、なんで?」

「じつは、自衛隊の改憲派の人たちは70年安保が60年安保を越えるくらいの「盛り上がり」になり、警察の手に負えなくなることを期待していたんだ。
警察の手に負えなくなると、自衛隊に治安維持出動の要請が来ることになっていた。
そうすると、一気に改憲だ」

「なるほど、しかし甘い期待だな(笑)」

「さらに甘いのは過激派に期待していたこと(笑)。過激派を過大評価していた」

「あと、警察国家であるニッポンの警察の制圧力の過小評価。国内制圧と言う点ではニッポンの警察は世界一だよ。
装備、人数、スパイ情報網、国内制圧にかけてはどこの国の軍隊よりも上かもしれない」

「自衛隊の国内スパイ網は警察に比べれば稚拙なのかもしれないね。
傑作なのは、70年安保時、過激派の超大物を逮捕したということで、警察が色めきたったことがあったらしいけど、その過激派の超大物というのが、平城さんが長をしていた組織が送っていたスパイ。あわてて警察に出向き、釈放してもらったという(笑)」

「どの過激派も後半というか、末期にはトップや最高幹部はほとんど、警察やら右翼組織やら自衛隊やらのスパイだった、という話があるもんなあ。
××さんは某セクトの非公然組織なるものに属していた時期があるらしいけど、指揮命令系統が不明というか、誰が何をどこで決めているかさっぱりわからなかった、というよ。
その組織の表向きトップの人も、自分の組織がまったく把握できていなかったらしい」

「私は内ゲバは警察の公安の計画じゃなかったかな、と思っているんだけどね。
内ゲバに反対して、まじめに労働運動とかやろうと考えている人からやられていったというし」

「怖い話だよなあ。ところで、改憲自衛隊のスパイ工作活動というのも、気になるな。
一連の、われわれの常識からは想像できないような爆弾闘争やテロ行為の裏には、そういった“プロ”の存在があるんじゃないだろうか?」

「そういったプロの人たちってスゴイらしいからね。一生元の組織に戻らなくても平気だし、刑務所に入るのも覚悟の上。何があっても身分を明かさない。
昔の忍者でいう「草」と同じらしい」

「そりゃあ幹部にもトップにもなるわ」
「金回りもいいだろうし。人間関係もバッチリだよね」

「ニッポンの民主主義運動、市民運動はタイヘンだわ。憲法も風前の灯。
とにかく、非暴力に徹した、寛容性のある市民運動を大きくすることだよ。
暴力的になれば、ご当局の思う壺。
偏狭なファシズムには寛容な民主主義さ」

「あと、この本で私が個人的に驚いたことがあるんだ」
「?」
「ほんと個人的なことなんだけど、わたしは新卒で中規模の某繊維・衣料関係の会社に入ったんだけど、そこにやはり入社して間もない50歳代後半くらいのおじさんがいて、その会社のメインの倉庫で検品係のようなことをしていた。
Hさんといったんだけど、大学教授かお医者さんのようなちょっと不思議な雰囲気を漂わせていてね。

話しぶりもすごく感じよくて、わたしらにも「同期入社のようなものだからよろしく」といって、すごく気さくで感じもよかったんだ。

「こんなところに似合わない人だなあ」と思っていると、同じ新卒で入社していた自衛隊幹部の息子が、びっくりしたような顔をしている。

後で彼の言うことには、そのHさんは自衛隊ですごくエライ人だった、ということ。
「なんであんなスゴイ人がこんなところにいるんだ」といって、ショックを受けた様子だった。

私は「フーン」と言う程度だったんだけど、そのおじさんとはすごく仲良くなった。
私は営業だったから、たまに在庫や出荷の様子を見るために倉庫に寄るんだけど、そのときにHさんと話をするのが楽しみだった。
その会社で唯一まともな人だな、なんて思っていたな(笑)

私はその会社の同族臭が鼻について、早々に大手企業の子会社に転職しちゃったんだけど、
そのとき、Hさん、「もういなくなっちゃうのか、さみしくなるなあ」って、ほんとうに残念がってくれた。

ナント!そのHさんの名前がこの本にあった!

Hさん、陸軍士官学校出のエリートで、戦中も、戦後の自衛隊でも対外的な「情報」のスペシャリストとして、相当な地位にあったんだな。
しかし、自衛隊の情報関係の学校長?をしているときにソ連大使館を何度か訪問していて、それを公安にとがめられて、自衛隊に通報された、というようなことが書かれてあった。
たぶんそれで、内部処分されたんだろうね。

たしかに、話をしていても、この人、ほんとに元自衛隊?というくらいすごく民主的な人だったから、たぶんHさん、護憲派じゃなかったかな?
だから、自衛体内の右派にやられちゃったんじゃないかな?と想像した。

それにしても、個人的にはすごいサプライズだったよ。
世の中、そんなこともあるんだ、という。

ところで、この本を書いた平城さんは国内にむけた情報機関の長だけあって、右派の人だと思うんだけど、

自衛隊の「文民統制」について、現実は「文民統制」ではなく、「文官(官僚)」統制だ、と「告発」しているところや、専守防衛の堅持を言っているところは共感できた。
とくに「官僚統制」はね、東京大学法学部閥の差別意識は徹底しているから、自衛隊員さんたちお気の毒。

ほんとうの「文民統制」とは何か?これは国民が考えてあげないとね。

ただ、三無事件や三矢研究の延長線上に今の安倍自公政権があるということも、くっきりとわかるので、
安倍自公政権と自衛隊改憲派など、政権の「裏」に対する分析が必要であることも痛感したね。
いまの野党にそのあたりの「突っこみ」がほとんど無いことが気になる。

長々とごめん。」

「いやいいよ(笑)
では俺も最後に一言。
“こらー、自衛隊、気象庁、国土交通省、アベ政権&そのウラ~!99%攻撃の気象兵器いいかげんにしろー!沖縄弾圧やめろー!”
ということで(笑)」

「(笑)ホントホント。では」
「また飲みに行きましょう」