ボランティアをしていたときに知り合った人から電話で相談されたんだけどさあ。この国ではトシをとるとほんとうに虐待されるようになっているなあ」「?」
「いや、その人、昔商売をやっていて失敗して、全財産を失って自己破産をしたために、その後は建築現場で十数年働いていたんだけど、60歳をすぎたころに高血圧症で働けなくなり、今は、小額の年金と生活保護の両建てで生活しているというんだ。
建築現場で働いていたときはボランティアをしたり、少ない収入から寄付をしたりと、いい人だったんだけどねえ」
「そういう人はけっこういるんじゃない?」
「うん。それで、最近住んでいるところの環境が耐えられなくなって、住居を変わろうとしたらしいんだよ」
「引越し?生活保護もらっているのにゼイタクだとか生意気だとか、ネトウヨや片山さつきやムーニーちゃんの自民党からバッシングの対象になりそうな話だね」
「ムーニーちゃん?」
「いや・・・セコウさん(笑)」
「なるほど(笑)。
いや、ところが話を聞いてみると、たしかに体調の思わしくない年配者には厳しい環境なんだよな。
なんと、いま住んでいるところは幅が150~160cm、長さが200cmだというんだな」
「えー???それは狭過ぎでしょ。たしかにそれではオレもちょっと耐えられないな。手足を伸ばすどころか寝返りもままならないんじゃない?生活上でのプレッシャーもハンパない感じがする」←ここでも触れた話題じゃない」
「その人の部屋はさらに半分を仕切って荷物の置き場と区切っているらしいから、寝るところは75cmくらいらしい・・・寝返りをうつのもタイヘンだとか。
日本の大都市の貧困者の多くはそういうところに住んでいるんだよ。とくに年取った貧乏人は。
その人もそこに住んで何年かたつらしいんだけど、体調の関係でついに耐えられなくなったんだなァ。
それで、そことあまり家賃の変わらないアパートを捜して、お役所に相談した。
お役所ではオーケーに近い承諾を得られたらしいんだけど、なんと、保証会社からハネられて、引越しができなくなったというんだよなあ」
「うーん。賃貸での管理会社、保証会社かあ。そのプレッシャーはオレも感じる。
トシをとって親族がいなくなってくると苦しくなってくるよなあ。
で、ニッポンのそういう制度を利用して利権をむさぼっているのが保証会社とかなんだな」
「保証会社というのは近年の<親族親戚コミュ二ティ崩壊>を狙った新規参入勢力だけど、もともと金融でつながっていて、サラ金業者みたいなものなんだけどね。
だから保証人第一の日本のそういう制度利権に乗っかっているのは不動産業界全体だよ」
「ある意味、不動産業界がこの国を支配しているような面はあるね」
「てか、既得権益者一同ね(笑)」※
「都市の貧乏人はみんな住居では苦労しているよ。
そういえば、このあいだ読んだ『弾左門とその時代 - 賎民文化のドラマツルギー』という本の著者である塩見鮮一郎という人も、本のあとがきでこんなことを書いていたね。
ちょっと長いけど、引用するよ
⇒『~ 東京へ戻ることにした。
東京はいつでも
部屋を見つけられると高をくくっていた。
それが、すぐに、そうはいかないことに気づいた。住宅情報といったメディアを見れば、‘物件’はいくらでも掲載してある。予算がいかに乏しかろうと、それに見あう物件はなくはない。
~ 障害は「審査」という制度にあった。
わたしが不動産業者とコンタクトをとって、どうにか物件を見つけたとする。すると、不動産業者は、管理会社というところに連絡をするのである。
この管理会社は、物件の所有者から管理をまかされているのだが、審査はここで行われる。
不動産屋が提出したわたしに関する書類だけが審査され、わたしは管理会社の人に会うこともない。
~審査の結果は不動産屋から通達される。
わたしはこれで引っかかった。簡単にいえば、わたしがサラリーマンではないからだ。
帰属する企業を持っていないからだ。
わたしを撥(は)ねた物件は、チェーン店の酒場の店長も撥ねたし、大工も撥ねたそうである。
こうなるともう、江戸と変わらない。芸人も酒店も職人も差別され、まっとうに扱われるのは ~ だということになる。
定着民しか信用しないという風土はいまも死んでいない。
それなら<賎民>のわたしたちはどうすればよいのかというと、もっと高いカネを払って、もっと条件の悪い物件に入るよりほかはない、ということである。
不動産屋がそういうのである。
~ それにしても ~ 差別する側は、~ 規範に逃げこんでいて、わたしと会話をかわすこともない。
カフカの小説に出てくる裁判所のように、どこにあるかわからない管理会社こそ、(この国の)社会規範の正体をよく現している。』
・・・これは、少し前の状態だと思うんだけど、その後の非正規労働の拡大とか、信用会社の蔓延とか、状況は一層悪くなっているんじゃないかな?」
「そういえば、もう亡くなった小説家の木谷恭介さんも、高齢になって引っ越そうとしたら賃貸が借りられなくなっている、と、著書に書いていたね」
「社会的に名前の知れた人たちでさえそうなんだものね。
恐るべきはカネがすべての社会というか、金融支配国家だね。金融業と不動産業はイコールの関係と言ってもいいからなァ」
「ところで、その人はどうするんだい?」
「いや、福祉関係のNPOに当たって捜そうとしたり、いろいろやったみたいだけど、ダメみたいだね。
“NPO”とかも、経営が成り立っているのは政府、お役所とつながった貧困ビジネスであることを思い知った、と言っていた」
「そういうところの実態はわれわれもよくわかっているじゃない。へたすりゃ地獄の1丁目」
「とくに、ホームレス、生活保護、老人関係ね。人間扱いしていないところが多いよね。住居なんかも劣悪そのもの」
「悪質な生活環境で、薬漬け(笑)。儲けるのは貧困ビジネスと医者。それがニッポンの福祉」
「どうしようもないよね。日本政府、既得権益者、利権屋、みんながグルになって弱者を食い物にしたり抹殺したりしているんだから」
「その象徴ともいえるのが、安倍政権の打ち出した、クレジットカードで買い物をすれば消費税を3パーセント値引きする、というやつ。
非正規労働者や貧しい老人がカード会社の審査が通るかい?
昔商売とかで失敗して彼ら金融業者のブラックリストにのっている人たちも」
「本の引用にあった、どこにあるかわからない裁判所なんだけどさ、その人が断られた物件のうち、ひとつの信用会社は、彼が二十年ほど前に免許証を2~3回紛失していることも審査落ちの理由の一つにあげたらしいよ。
彼はそのころとんでもない不運続きで、立て続けに免許証を盗まれたり紛失したことがあるらしいんだけど、警察などの公もそうやって業者というか業界に情報がわかるようにしているんだね」
「知っている者が免許証を見ればわかるように、免許証にはいろんな情報が載せられているらしいからねェ。
しかし、年金というからには65歳を越えているんだろうけど、その人もドツボというか、悲惨な老後だねえ」
「うん。このまま劣悪な環境で体力を失って薬漬けで殺されるような地獄を味わうよりは、富士山の樹海にでも行くか、って言っていたよ。
樹海に行くのはもう少し先だとおもっていたんだけど、なんて」
「ううーん・・・
でもまあ、世の中はまだ少しは広いからね。その人には、まだあきらめずに頑張れといってあげてよ」
「そうだね。こんな世の中だけど、日本人の中にはまだまだ想像力を失わないで生きている人も多いからねえ。
捨てる神あれば拾う神あり、ということで。励ましておくよ。われわれには何もできないんだけど。
もし、アパートが決まったら連絡先にはなってあげる、というくらいは言ってあるよ。身寄りのない人だから」
「いやはや、しかし、これ他人事じゃないよ」
「本当に」
「では」
「うん、われわれに力があればなァ、とつくづく思うよ。悲しいね」
※ あれっ?不動産業界を担当する国土交通省の大臣って、ずっと公明党ではなかったかな?
うへっ。
公明党といえば、支持母体は創価学会。
ニッポンの場合、政府と業者がグルなだけではなくて、宗教界もお仲間???
そういや、日本会議にしろ統一教会にしろ、その他の大宗教にしろ、みんな政府自民党や金融、不動産などの業界と密接につながっているものなァ。
財界、政界、官僚、メディアの癒着というけれど、ニッポンの場合、そこに宗教団体を入れなくてはいけないわけか。
財・政・官・メディア・宗教界=癒着の構造 (笑 怖)
オウム真理教の処刑された13人、アワレ・・・笑 えない。
後付け御免 しかし救いのない国だなあ・・・
「いや、その人、昔商売をやっていて失敗して、全財産を失って自己破産をしたために、その後は建築現場で十数年働いていたんだけど、60歳をすぎたころに高血圧症で働けなくなり、今は、小額の年金と生活保護の両建てで生活しているというんだ。
建築現場で働いていたときはボランティアをしたり、少ない収入から寄付をしたりと、いい人だったんだけどねえ」
「そういう人はけっこういるんじゃない?」
「うん。それで、最近住んでいるところの環境が耐えられなくなって、住居を変わろうとしたらしいんだよ」
「引越し?生活保護もらっているのにゼイタクだとか生意気だとか、ネトウヨや片山さつきやムーニーちゃんの自民党からバッシングの対象になりそうな話だね」
「ムーニーちゃん?」
「いや・・・セコウさん(笑)」
「なるほど(笑)。
いや、ところが話を聞いてみると、たしかに体調の思わしくない年配者には厳しい環境なんだよな。
なんと、いま住んでいるところは幅が150~160cm、長さが200cmだというんだな」
「えー???それは狭過ぎでしょ。たしかにそれではオレもちょっと耐えられないな。手足を伸ばすどころか寝返りもままならないんじゃない?生活上でのプレッシャーもハンパない感じがする」←ここでも触れた話題じゃない」
「その人の部屋はさらに半分を仕切って荷物の置き場と区切っているらしいから、寝るところは75cmくらいらしい・・・寝返りをうつのもタイヘンだとか。
日本の大都市の貧困者の多くはそういうところに住んでいるんだよ。とくに年取った貧乏人は。
その人もそこに住んで何年かたつらしいんだけど、体調の関係でついに耐えられなくなったんだなァ。
それで、そことあまり家賃の変わらないアパートを捜して、お役所に相談した。
お役所ではオーケーに近い承諾を得られたらしいんだけど、なんと、保証会社からハネられて、引越しができなくなったというんだよなあ」
「うーん。賃貸での管理会社、保証会社かあ。そのプレッシャーはオレも感じる。
トシをとって親族がいなくなってくると苦しくなってくるよなあ。
で、ニッポンのそういう制度を利用して利権をむさぼっているのが保証会社とかなんだな」
「保証会社というのは近年の<親族親戚コミュ二ティ崩壊>を狙った新規参入勢力だけど、もともと金融でつながっていて、サラ金業者みたいなものなんだけどね。
だから保証人第一の日本のそういう制度利権に乗っかっているのは不動産業界全体だよ」
「ある意味、不動産業界がこの国を支配しているような面はあるね」
「てか、既得権益者一同ね(笑)」※
「都市の貧乏人はみんな住居では苦労しているよ。
そういえば、このあいだ読んだ『弾左門とその時代 - 賎民文化のドラマツルギー』という本の著者である塩見鮮一郎という人も、本のあとがきでこんなことを書いていたね。
ちょっと長いけど、引用するよ
⇒『~ 東京へ戻ることにした。
東京はいつでも
部屋を見つけられると高をくくっていた。
それが、すぐに、そうはいかないことに気づいた。住宅情報といったメディアを見れば、‘物件’はいくらでも掲載してある。予算がいかに乏しかろうと、それに見あう物件はなくはない。
~ 障害は「審査」という制度にあった。
わたしが不動産業者とコンタクトをとって、どうにか物件を見つけたとする。すると、不動産業者は、管理会社というところに連絡をするのである。
この管理会社は、物件の所有者から管理をまかされているのだが、審査はここで行われる。
不動産屋が提出したわたしに関する書類だけが審査され、わたしは管理会社の人に会うこともない。
~審査の結果は不動産屋から通達される。
わたしはこれで引っかかった。簡単にいえば、わたしがサラリーマンではないからだ。
帰属する企業を持っていないからだ。
わたしを撥(は)ねた物件は、チェーン店の酒場の店長も撥ねたし、大工も撥ねたそうである。
こうなるともう、江戸と変わらない。芸人も酒店も職人も差別され、まっとうに扱われるのは ~ だということになる。
定着民しか信用しないという風土はいまも死んでいない。
それなら<賎民>のわたしたちはどうすればよいのかというと、もっと高いカネを払って、もっと条件の悪い物件に入るよりほかはない、ということである。
不動産屋がそういうのである。
~ それにしても ~ 差別する側は、~ 規範に逃げこんでいて、わたしと会話をかわすこともない。
カフカの小説に出てくる裁判所のように、どこにあるかわからない管理会社こそ、(この国の)社会規範の正体をよく現している。』
・・・これは、少し前の状態だと思うんだけど、その後の非正規労働の拡大とか、信用会社の蔓延とか、状況は一層悪くなっているんじゃないかな?」
「そういえば、もう亡くなった小説家の木谷恭介さんも、高齢になって引っ越そうとしたら賃貸が借りられなくなっている、と、著書に書いていたね」
「社会的に名前の知れた人たちでさえそうなんだものね。
恐るべきはカネがすべての社会というか、金融支配国家だね。金融業と不動産業はイコールの関係と言ってもいいからなァ」
「ところで、その人はどうするんだい?」
「いや、福祉関係のNPOに当たって捜そうとしたり、いろいろやったみたいだけど、ダメみたいだね。
“NPO”とかも、経営が成り立っているのは政府、お役所とつながった貧困ビジネスであることを思い知った、と言っていた」
「そういうところの実態はわれわれもよくわかっているじゃない。へたすりゃ地獄の1丁目」
「とくに、ホームレス、生活保護、老人関係ね。人間扱いしていないところが多いよね。住居なんかも劣悪そのもの」
「悪質な生活環境で、薬漬け(笑)。儲けるのは貧困ビジネスと医者。それがニッポンの福祉」
「どうしようもないよね。日本政府、既得権益者、利権屋、みんながグルになって弱者を食い物にしたり抹殺したりしているんだから」
「その象徴ともいえるのが、安倍政権の打ち出した、クレジットカードで買い物をすれば消費税を3パーセント値引きする、というやつ。
非正規労働者や貧しい老人がカード会社の審査が通るかい?
昔商売とかで失敗して彼ら金融業者のブラックリストにのっている人たちも」
「本の引用にあった、どこにあるかわからない裁判所なんだけどさ、その人が断られた物件のうち、ひとつの信用会社は、彼が二十年ほど前に免許証を2~3回紛失していることも審査落ちの理由の一つにあげたらしいよ。
彼はそのころとんでもない不運続きで、立て続けに免許証を盗まれたり紛失したことがあるらしいんだけど、警察などの公もそうやって業者というか業界に情報がわかるようにしているんだね」
「知っている者が免許証を見ればわかるように、免許証にはいろんな情報が載せられているらしいからねェ。
しかし、年金というからには65歳を越えているんだろうけど、その人もドツボというか、悲惨な老後だねえ」
「うん。このまま劣悪な環境で体力を失って薬漬けで殺されるような地獄を味わうよりは、富士山の樹海にでも行くか、って言っていたよ。
樹海に行くのはもう少し先だとおもっていたんだけど、なんて」
「ううーん・・・
でもまあ、世の中はまだ少しは広いからね。その人には、まだあきらめずに頑張れといってあげてよ」
「そうだね。こんな世の中だけど、日本人の中にはまだまだ想像力を失わないで生きている人も多いからねえ。
捨てる神あれば拾う神あり、ということで。励ましておくよ。われわれには何もできないんだけど。
もし、アパートが決まったら連絡先にはなってあげる、というくらいは言ってあるよ。身寄りのない人だから」
「いやはや、しかし、これ他人事じゃないよ」
「本当に」
「では」
「うん、われわれに力があればなァ、とつくづく思うよ。悲しいね」
※ あれっ?不動産業界を担当する国土交通省の大臣って、ずっと公明党ではなかったかな?
うへっ。
公明党といえば、支持母体は創価学会。
ニッポンの場合、政府と業者がグルなだけではなくて、宗教界もお仲間???
そういや、日本会議にしろ統一教会にしろ、その他の大宗教にしろ、みんな政府自民党や金融、不動産などの業界と密接につながっているものなァ。
財界、政界、官僚、メディアの癒着というけれど、ニッポンの場合、そこに宗教団体を入れなくてはいけないわけか。
財・政・官・メディア・宗教界=癒着の構造 (笑 怖)
オウム真理教の処刑された13人、アワレ・・・笑 えない。
後付け御免 しかし救いのない国だなあ・・・