おれはここで生きている

■味乃家 魚野川■新潟県魚沼市下島70-1 定休日 水曜日
死ぬまで生きる のらりくらりのなんでもありのガクさん

朴の葉

2006-05-29 08:28:59 | Weblog
朴の花が白く目立って来た。
ハム屋のキンちゃんはフウの木と呼ぶ。
始めは奥只見に生活圏がある人達の方言だなと、
軽く聞き流してたけど、
去年、日課の山菜取りをしていて見晴らしの良い崖の先端で休憩していた時だった。
さわやかな緑の沢風が吹き上がってきて、
右横の大きな朴の大木が葉を揺らした。
裏の少し白い葉が風でかえり油絵の筆跡みたいになって、
眺めているとモネの睡蓮の絵に似てくる。
ああ、風の木だ。
キンちゃんのフウは風だと解った。

子供の頃、両親と山に畑仕事に行った。
目の届くところに遊ばせておいて、
休憩の時に今頃は朴の葉の風車を作ってくれた。
葉の付け根を鎌で細工して葉を5-6枚残し葉先を切って、
オランダの風車見たいの形に仕上げた。
五月の風に良く回った。
自分の子供にしてやらなかった様な気がする。
今でも遅くない、機会があったら作ってやりたい。
親父、いつに成っても子供みたいだなと言われると思うけど。

キンちゃんに根曲がり竹の子取りに連れてってと、
頼まれていたので今日行く事にしてた。
1時ごろの約束だったけど奥さんとお昼ごろ来てラーメンを食べて待ってた。
若いのが二人休みなので忙しく待たせてしまった。
田麦山から入って、和南津の方に戻った。
途中までで道が無くなっていた。
激震ゾーンはやはり凄かった。
山や沢がいたるところで切り取られたように無くなっていた。
帰りに泥炭を見つけた。
周りは炭化しているけど中心は未だ木の物も有った。
大昔大地震で埋もれた木の残骸が、この地震で地表に現れてきた物だ。
何万年前の木の香りを探したけど、もう何処にも残っていなかった。  

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