明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

「コソボ独立」に思う

2008-02-19 | 政治
コソボは独立宣言で沸き立っているようだ。

だが前に「戦争広告代理店」を読んでしまった私は
どうしてもセルビアに思いを馳せてしまう。

「戦争広告代理店」は2002年に出た本で、
ボスニア紛争の時のアメリカ国内での情報戦を
取り上げている。

ボスニアヘルツェゴビナ側がアメリカ国内での
PR会社を使った情報戦に成功していく中で、
セルビアは一方的に悪者にされ、
空爆にされされていく経緯が書かれている。

コソボが国連の暫定統治になったのも、
その空爆が端緒である。

そういう流れを考えると、セルビアの人達の
やり場の無い怒りはいかほどのものか、と
考えてしまうのだ。

もちろん、国際関係だけでなく、国内においても
結局はすべて情報戦をも含んだパワーゲームであり、
それをあれこれ言っても仕方がないのかも知れない。

しかし、あまりにも一方的な決着の付け方をして
大きな怨念を残すことだけは、なんとか避けることは
できなかったのかと思うと残念だ。


<推薦図書>
これはぜひ読んでおくべき。

戦争広告代理店/高木 徹

<バックナンバー>
>「選挙のための戦争」の時代
>民族紛争は「善玉」「悪玉」では割り切れない。
>1999/4/4
http://homepage3.nifty.com/~fwhh1899/page114.htm