民主党は逃げ切れるか

最近、ゾクゾクしながら注目しているのが
３月に任期の切れる日銀総裁の後任選びである。

誰が見ても圧倒的な能力、見識を持つ武藤氏を前に
民主党は完全に立ちすくんでいる。

もし、これで民主党がＮＯと言うなら、
じゃあ民主党は誰がいいのか？ということになるだろう。

しかし、どう逆立ちしても民主党が、
武藤氏に見劣りしない候補を探してくるのは不可能だ。

あんまり、ショボい候補しか連れてこれなければ、
それがそのまま民主党のイメージになってしまう。

一方で、もし武藤氏を認めてしまえば、
これまで反官僚、反財務省と言って、一部の国民の
ルサンチマンを刺激することだけで議席を伸ばしてきた
自らの存在意義の否定にも繋がりかねない。

どちらに進んでも民主党には茨の道だ。

幸か不幸か、サブプライム問題で市場が荒れているので、
市場の混乱回避を「口実」に武藤氏に逃げ込むのが、
民主党にとって唯一、致命傷を負わずに逃げ切れる道だろう。

さすがに小沢はその程度は解っているようだが、
党内にはそれすらも解らない連中も少なくないみたいで。

つくづく仕方のない人達だと思うね。