明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

「福島大野病院事件」のこと

2008-02-18 | 社会
ときどき読んでいるブログでこんな呼びかけをしているのが
気になっている。

>我々は福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医の無罪を信じ支援します。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080218

初公判の時の記事があったのでリンクしておこう。

>福島県立大野病院(同県大熊町)で04年、帝王切開手術中に
>女性(当時29歳)が死亡した医療事故で、業務上過失致死と
>医師法違反の罪に問われた同病院の産婦人科医、加藤克彦被告
>(39)の初公判が26日、福島地裁(大沢広裁判長)であった。

>加藤被告は「死亡や執刀は認めますが、それ以外は否認します。
>切迫した状況の中で精いっぱいやった」と起訴事実を否認した。
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2007/01/post_f138.html

要するに、精一杯治療したが、患者が亡くなってしまった
ことをもって、ある医師が刑事責任を問われていると
いうものだ。

私には医学の知識は無いので、この件が刑事責任を
問われるべき事例がどうかの最終的な判断はできない。

しかし、私の理解できる世界でも、最近、結果論だけで
一方的に罪を問われるケースを実際たくさん見てきたこと、
また、多くの医師が危機感をもってこの医師の支援に
動いていることを見ると、かなりの確信をもって、
無理筋の起訴なのではないかという気がする。

この事件が起こったのが2年前の2月18日である。

そして、その後訴訟リスクを恐れた産婦人科医の減少に
拍車がかかっているという。

そりゃ、できるだけのことをやっても
結果論で刑事責任を問われるのならば、
危なっかしくてやっていられないだろう。

同様のことは産婦人科だけでなく、救急医療の現場でも
起きているらしい。

これまで当ブログでは主に経済関係の事例について、
「後からならなんとでも言える」ようなことで
経営者や会計士や官僚が刑事責任を問われるようなケースを
「魔女狩り」だと散々批判してきた。

しかし、それは今や日本のあらゆる分野で起こっている
問題であるようだ。

もはや、この流れは止める方法は無いのだろうか?