芸能人女子フットサル応援団!(つんくさん、ハロプロ関連)

つんくさん、ハロー!プロジェクト関連

Berryz仮面・contents

2009-11-15 | Berryz仮面
第1話「我ら!Berryz仮面」
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)

第2話「ピンチ! 小指のせいで変身できない!!」
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)

第3話「重大事件!? 危うしBerryz仮面」
(12)
(13)
(14)
(15)

第4話「Berryz仮面・ザ・ミュージカル」
(16)
(17)
(18)

第5話「Berryz仮面の一番長い日」
(19)
(20)
(21)
(22)
(23)

第6話「ザッツ・ノープラン」
(24)
(25)
(26)
(27)

第7話「出現、恐怖のだんパラガールズ」
(28)
(29)

第8話「渋谷に行くけど109ー2のB2には行かないもん」
(30)
(31)

第9話「Berryz農業」
(32)
(33)
(34)
(35)

第10話「菅谷梨沙子の空想」
(36)
(37)
(38)

第11話「愛と哀しみの牛タン」
(39)
(40)

第12話「魑魅魍魎」
(41)
(42)

第13話「シークレット」
(43)
(44)

最終話「青春JUMP!」
(45)
(46)
(47)
(48)
(49)

以上。

Berryz仮面(49)

2009-11-14 | Berryz仮面
-翌日。

-Sランク有事対策本部。救護室。

地下なので、なんとか破壊を逃れていた。

ベッドの上で目を覚ます、雅。

「おお、気が付いたか」
はたけ司令が近くに立っている。

雅、周りを見るとBerryzメンバーが眠っている。
「みんな大丈夫、ですよね。元に戻りますよね」

はたけ司令、何も言わない。

雅、泣きそうな声で呟く。
「どうなるんですかね、これから」

「どうなるんやろな」
はたけ司令が遠くを見ながら言う。


とそこへ、あさ美が入ってくる。
「目、覚ましたんですか!」
手にはペンダントのようなものと、オレンジのステッキ。

「なんですか、それ」
あさ美の持ってきたものを見て、雅が聞く。


「実は、頼みがあるんや」
静かに、はたけ司令が話し始める。
「今のこの状態どう思う。いい世界やと思うか。
東京グチャグチャやで。そのうち他の地域も……」

雅、首を振る。


はたけ司令、話を続ける。
「やろ、そこでや。この世界を変えられるのは、夏焼ちゃんしかいない。
君の必殺技の力を借りたいんや」

「だって、私の必殺技は」
雅を遮り、あさ美が話し始める。
「それが、あったの。すごく大事な力がね。
今までのBerryz仮面としてのデータを解析してみたんだけど……」


はたけ司令曰く
「オレンジ雅の必殺技、それは、時を越える力。過去へと戻る力や。
たぶん今までも発動してたけど、時を越えてるからか、本人の記憶に残っていなかったんやな。

もしかしたら、もっと早くBerryz仮面は怪人にやられていたのかもしれない。
オレンジの必殺技のお蔭で、最悪のパターンを回避できてたんとちゃうかな。

ま、それでも昨日、最悪の事態になってしもたけどな。

そうそう最近、デジャヴュを多く体感するってメンバーに相談してたやろ。
それは、必殺技が発動してなんとなく身体が覚えてるからやろな……って紺野が言ってた。
俺には、正直どういうことかよくわからん。

俺は昨日、みんなのことも救ってやりたいし、アルタカ星人も救ってやりたいと思った。
その為には、オレンジの必殺技が必要なんや。


作戦はこうや。
オレンジが今から一年半前に戻る。
生存してたアルタカ星人に聞いたところ、イマミコらが地球に来たのがその頃らしいんや。

そして、帰れなくなったアルタカ星人は外神田の上空をふらふら~っと飛んでいるらしい。
おトミさんと出会う前に、なんとかして過去の俺に会わせてやりたいんや。
どうなるかわからんが、おトミさんに会うよりマシやろ。
ま、母星へ返してやる自信はあるけど。

夏焼ちゃんにはこのペンダントをしてもらう。
紺野の説明によると、このペンダントの中には光のような粒子が入ってるらしい。
それは時間を逆に進むと物質化し、俺だけに分かる暗号文の書かれた紙になる。

そうなるように、紺野がプログラムしておいてくれた。
紙にはこれまでの経緯と、アルタカ星人を救う方法を書いておいた。

ペンダント自体は過去に戻るわけやから消えてしまうようやけど。

どういう仕組みかって?
俺にそういうこと聞く?

……。

機会があったら過去の紺野にでも聞いてみなさい。もし覚えてればの話。
今はその時間もったいないから、ごめんやけど。

過去に戻った夏焼ちゃんにはたぶん、半年前から今までの記憶はない。
だからおそらく、Berryz仮面になることは、2度とない。
成功すれば、エルダーメンバーもアルタカ星人の科学力で怪人化させられるっちゅーこともないわけやしな。

なに、紙にはちゃんと夏焼ちゃんにもわかる字で『事務所の先輩、はたけに渡してください』って書いてあるから。
徳永あたりのイタズラだと思って捨ててしまう可能性か……あるやろな。
あるやろうけど、なにもやらんわけにもいかんやろ。

過去の俺が信じるかどうか?
う~ん、それ、俺が若い頃自分で考え出した、自分にしかわからん暗号で書いてあるんや。
だから大丈夫かな、と思うんやけど。


まだなにかあるんか。ええよ、ゆうてみ。
今ここにいる俺らと、その未来はどうなるか?

そんなもん、いらんのとちゃうか……」


はたけ司令、ベッドで眠ったままのBerryzメンバーひとりひとりの顔を見て。
「俺はいらんわ。こいつらの笑顔がない世界なんてな」

雅、その言葉で大きく頷き、ステッキを受け取る。
そして、Berryz仮面オレンジへと変身。
「必殺、タイムスリップto過去! 一年半前の私へ!」


オレンジ雅の身体、光に包まれる。
いつのまにか手には宝塔のようなオブジェが。
「さよなら、今までのウチ!」

そして、その姿が消えていく。


残されたはたけ司令、あさ美に尋ねる。
「大丈夫やろか」
「大丈夫ですよ、きっと」
「せやな! 頼んだで、会うことのないBerryz!」

笑顔で頷く、はたけ司令と、あさ美。


遠くからは、地響きが聞こえてくる……



(終わり)

Berryz仮面(48)

2009-11-14 | Berryz仮面
イマミコ、怒りの表情でおトミさんへと向かっていく。

「どうしたのです」
おトミさん、冷静にイマミコへ話しかける。

「私の愛する部下をあんな目に合わせるなんて、女王として許せません」と、イマミコ。

「だったらどうだというのです。
そんな態度取って、母星へ帰れなくてもいいのですか」
イマミコを横目で見ながらおトミさんが言う。

イマミコ、悔しがりながらも引き下がる。

おトミさん、通信機を取り出し、何かを喋る。
と、Berryzロボが動き出し、イマミコの頭上に手をかざす。

「なにをするのです?」
動揺するイマミコ。

「あなた方のやることももうなくなりましたし、ここですべてを申し上げましょう。
あなた達をアルタカ星へ返すという約束でしたが、あれは嘘です。
そんな科学力、一個人である私が持っているはずないじゃないですか」
ニヤケ顔で話すおトミさん。

怒りのイマミコ
「騙したのですか」

大きく頷く、おトミさん。
「はい。ですから、あなたはラ・フランス……いえ、用無しです」

おトミさん、通信機へ合図を送る。
Berryzロボ、イマミコに向かって拳を構える。

イマミコを守るように、アルタカ星人全員が集まってくる。

「無駄ですよ」と、おトミさん。


アルタカ星人の一人が、おトミさんへ向け叫ぶ。
「我々は、死ぬときは女王様と一緒です。
俺より先に、死んではいけない~。地球のさだまさしの歌から引用です」


Berrzロボ、拳を振り上げ、落とす。
衝撃音。

「なんてことを」
目をそらす、はたけ司令。

目を開けると、Berryzロボの拳をどうにか持ち上げている、レッド茉麻の姿が。

はたけ司令、叫ぶ。
「なにやってんのやレッド!」

「今、限界なんですからあまり話しかけないでください。
さっき、私の大切な人の命をアルタカ星人が守ってくれた。
今度は、私がそのお返しをする番です!」


自分がまだ生きてること、敵が命を助けてくれたことに驚いている女王イマミコ。
「地球にもこんな人が……有り難いな」

周りで泣き始めるアルタカ星人。

「いいから早く、逃げて。力が……」
レッド茉麻、力が持たなくなっている。

「まーさ、私も」
レッド茉麻を助けるように、ホワイト、オレンジ、イエロー、ブルー、ピンクもBerryzロボの拳を支える。

イマミコとアルタカ星人、ロボの拳から逃げていく。


「もっと力を入れろ」
おトミさんが通信機に話す。

「そこまでや!」
銃を持った、はたけ司令、よっすぃ~、梨華がおトミさんを囲む。

「おやおや。あとちょっとだったのに」
おトミさん、手を挙げる。しかし、拳は握ったまま。

「手を開きなさい」
梨華の声に、手を開くおトミさん。
と同時に、手に隠し持っていた玉が地面に落ち、白い煙が上がる。
その隙におトミさんは、逃げ、見失ってしまう。

「くそっ」
はたけ司令、自分の膝を悔しげに叩く。

その目線の先には、車に乗り込み逃げていく、おトミさんの姿。

『詰めが甘いですよ。
東京はほぼ怪人が破壊したようです。もう、なにをやっても手遅れなのです。
これからは私の時代なのですから』

おトミさんの声だけが響いている。


一方Berryzロボ対Berryz仮面。

力と力のぶつかり合いにより、Berryzロボの腕が壊れていく。
その反動で、Berryz仮面、女王イマミコ、アルタカ星人も意識を失い、倒れる。


「大丈夫か?!」
よっすぃ~、Berryz仮面に駆け寄る。
「これは、ひどいな」

中央で踏ん張っていたレッド、ホワイト、ブルーは特に衝撃が非道く、再び目を開ける気配もない。

はたけ司令、イマミコに寄っていく。
「あんたも被害者なんやな」

イマミコ、どうにか口を開く。
「我々は一年半前、観光で地球へやってきた。
アキバ名物、メイドカフェを見にお忍びでやってきたのだ。
しかしUFOのトラブルで宇宙を航行するまでのパワーを失い、帰れなくなってしまった。
私はどうしてもみんなを連れて帰りたかった。
そんなとき、清富様……いや、あの男に出会った。
協力すれば、UFOを直してやると。
……簡単に騙されてしまった。女王として情けない」

「その前に、俺らと出会ってたらどうにかしてやれたかもしれんのにな」
はたけ司令の言葉に
「そのようだな。失敗した」
と答え、そのまま動かなくなる女王イマミコ。

その周りには、荒野と化した東京が広がっている。


(つづく)

Berryz仮面(47)

2009-11-14 | Berryz仮面
「危ないって、まあさ!」
イエロー佐紀が言葉をかけるが、レッド茉麻、裏切られ悔しい思いを止められず、リュニアの前へ歩み寄っていく。

しばらく睨んだ後。
「いつから?」
真剣な目でレッド茉麻が問う。

しかしリュニア、何も言わない。


代わりにおトミさんが口を開く。
「Berryz仮面になりたての頃、須藤さんと熊井さんで原宿に行ったことがあるでしょう。
そこで二人のアルタカ星人を見かけ、それぞれ別れて尾行した。
須藤さんは見事アルタカ星人をやっつけたようですが、そのリュニアを追いかけた熊井さんは尾行がバレて眠らされ、我々の地下アジトまで連れてこられた、そういうわけです」

「じゃあ」と、レッド茉麻。

おトミさん、頷き
「そうです、本物はずっとここで眠ってました。
Berryz仮面として一緒に戦ったそのほとんどは、本人よりそのリュニアなのですよ。
元々変形変身が得意なアルタカ星人ですから、『必殺伸びる手足』もわけなくマネできましたし。

もちろん、その間コンサートやイベントに参加してたのも、リュニアです。
今までよくバレずに、私に情報を送ってくれました」


思わずリュニアを引っぱたく、レッド茉麻。
「今までずっと信じてたのに。友達だと思ってたのに!」

リュニア、無反応。


「あの、清富様……」
今まで黙っていた女王イマミコが口を挟む。

おトミさん、突然怖い表情になり
「あなたは黙っていなさい。今までの努力が無駄になってもいいのですか」

イマミコ、黙り込む。


沈黙の中、Berryzロボが現れる。

表情が明るくなるBerryzメンバー。

Berryzロボ、アルタカ星人から奪うように友理奈の眠るカプセルを持ち上げる。


「ナイス、Berryzロボ!」
ホワイト桃子、拍手する。
「どう、オッサン。降参しなさい!」

そこへ、はたけ司令、よっすぃ~、梨華、あさ美が到着。

「すまん。えらい迷惑かけたな」
と、Berryzメンバーに話しかける、はたけ司令。

Berryzメンバーの安心した顔。


「遅いですよ~」
と、力の抜けた声を出す雅。
「ところで、ロボを操縦してるのは誰ですか」

「ロボ、なんのことや!」
はたけ司令、上を見てBerryzロボを発見する。
「あ、あんなとこに……俺、知らんぞ」

不安な顔に戻るBerryzメンバー。

ピンク千奈美、泣きそうな声で
「どういうことですか?」


おトミさん、再び得意の高笑い。
「あれを操縦してるのは、私の部下です。防衛関係にも私の味方は潜入してますから」

Berryzロボ、友理奈のカプセルを握るように持つ。
ちょっとでも指を動かせば、カプセルは潰れてしまう。


「一通り怪人の破壊も終わったようですし、あなた達にも消えてもらいましょうかね。皆さんお揃いのようですしね。
その役目はあのBerryzロボにお願いしましょう。
なに、あっという間です。怖がることはありません」
おトミさん、ニヤケ顔で語る。

「ふざけるな」
よっすぃ~、おトミさんへ向かっていく。


「ストップ!」
おトミさん、余裕の表情。
「これ以上動くと、Berryzロボが熊井さんのカプセルを握り潰すことになってます。
つまりこれ以上、あなた方にできることはないのです」


落胆するBerryzメンバーら。


と、今まで黙っていたリュニアがレッド茉麻に顔を向ける。
「茉麻ちゃん、傷付いてるでしょうね。
私は女王様の為に生かされてる身だから、ああするより仕方なかったし、後悔はしていません」

「今更、なにも聞きたくない」
レッド茉麻、顔をそむける。


リュニア、話を続ける。
「あなた達は敵だと聞かされていたから、最初はなんの罪悪感もなかった。

でも一緒にバスで移動したり、レッスンをしたり、ゲームで遊んだり、コンサートで歌ったり踊ったり。
なにより、たわいもないお喋りをしたりすることが、とっても楽しくなっていったの。

茉麻ちゃんとは、買い物にもよく行ったよね。
お洋服選んで、おいしいスイーツ食べて。
渋谷、原宿、ちょっと背伸びして代官山に、高円寺なんかにも」

「知らない……」
レッド茉麻、ぶっきらぼうに返事する。


リュニア、笑顔で話す。
「本当に楽しかったの。
私、戦闘員として作られた人間だから、オシャレとか、女の子らしいこと全然してこなかったし。

あのね、私、気が付いたらいつのまにか敵であるはずのBerryzのみんなが大好きになってた。
千奈美ちゃんに差し入れのケーキ食べられちゃったのも、今となってはすごくいい思い出。

レッスンは大変だったけど、コンサートで歌うことも気持ちよかったしメンバーのみんなと目が合った瞬間なんて、こんな幸せなことってあるんだなと思えるくらい楽しかった。

ありがとう、みんな。
私、ちょっとでもBerryzでいられて、よかった。
生まれてきてよかったって、実感した。
みんなで一緒に楽しんだり悔しがったり、すごく充実してた。
でもこんな造られた幸せ、いつまでも続くわけないんだよね。
本当の私は、熊井さんじゃないんだから。

私は、女王様の為に生まれてきた。
でも、みんなが不幸になるの嫌だし、みんなの友達が傷つけられるのも許せない。

あのね、戦闘員って戦うために作られた人間だから、生まれつき自爆装置が付いてるの。
敵に捕まったときの為に、ね。


茉麻ちゃん、あなたの大切な友達のこと、受け止めてあげて! 頼んだからね!

バイバイ、ありがとう。
Berryz工房、大好きよ」


と、突然Berryzロボの足下へと駆け込んでいくリュニア。

リュニア、Berryzメンバーに笑顔を見せながら、自爆。

Berryzロボ、爆発による振動により足がぐらつく。
体勢を整えようとして、握っていた友理奈のカプセルを落としてしまう。


あ然とし、ショックで動けないBerryzメンバー。


『茉麻ちゃん、大切な友達のこと、受け止めてあげて! 頼んだからね!』

リュニアの声が耳に響き、我に返ったレッド茉麻、落ちてくる友理奈のカプセルをキャッチする。


「リュニアさん。いやグリーン! ウチ、しっかり受け取ったから!」
友理奈入ったカプセルを、強く抱きしめるレッド茉麻。
「今までの思い出をありがとう。楽しかったよね!」

友理奈、カプセルの中でスヤスヤと平和な笑顔で眠っている。


(つづく)

Berryz仮面(46)

2009-11-14 | Berryz仮面
(イマミコに指示を出していた小太りシルエットの正体は、おトミさんと呼ばれる人間であった)


簡単にやられてしまうアルタカ戦闘員に、あきれ顔のおトミさん。
「しかしこれも想定内です。行きましょう」

おトミさん、女王イマミコに怪人2人、残りのアルタカ星人を連れ階段から表へと逃げていく。

「待ちなさい!」
追いかけるBerryz仮面。



-UFOビル前。

イマミコの杖により、巨大化する怪人。

「行け!」
おトミさんのかけ声とともに、周りの建物を破壊しながら移動する怪人。
街はパニック状態になる。


おトミさんを追ってBerryz仮面も到着。

「なんてことを。Berryzロボ、来て」
レッド茉麻が腕に巻いた通信機を作動する。
しかし、反応がなく焦る。
「どういうこと?」

おトミさん、高笑い。
「どうしましたか。機械の故障ですかね」

「そんなわけは……」
悔しそうな表情で呟くレッド茉麻。

街を次々と破壊しながら、巨大化怪人2体は見えないほど遠くまで進んでしまっている。


「あなた、こんなことして何になるの?」
涙目でブルー梨沙子が問う。

「理由ですか、そうですね……」
おトミさん、笑いながらこたえる。
「この国がもっと私の言うことを聞くようになると思いますよ。
こういう力を見せつけてやることで、あなたたちみたいな反抗的な態度を取る者もいなくなるでしょう。
しかも国民は、これをあなた方の仕業だと思い込んでいる。
すべては計画通りです」
いやらしい笑い方をするおトミさん。


Berryzロボを呼べず、おトミさんを睨むしかできないレッド茉麻。

「こうなったら、あのオッサンを止めよう!」
ホワイト桃子が機転を利かす。
「必殺、小指マシンガン」

「変な行動は慎んだほうがいいですよ、嗣永さん」
おトミさんが厳しい目で言う。

「えっ」
ホワイト桃子、怯む。


「あれを持ってきなさい!」
おトミさんが指を鳴らすと、2メートル程の棺型カプセルを担いだアルタカ星人がやってくる。
「この人がどうなってもいいんですか」


ピンク千奈美、首をかしげながら「この人って、誰それ」

アルタカ星人、カプセルをBerryz仮面から見えるように立てかける。

顔が見えるようにカプセルには窓が付いている。
窓から見えるその顔は……Berryz工房メンバーの熊井友理奈であった。

「なにそれ、マネキン? 熊井ちゃんならここにいるんだけど」
笑いながら、グリーン友理奈を見るレッド茉麻。

しかし、グリーン友理奈の顔は真剣なまま。

「どうしたの、熊井ちゃん」
レッド茉麻、不安げに話しかける。

ただ黙ってレッド茉麻の顔を見返すだけのグリーン友理奈。


おトミさん、笑いながら叫ぶ。
「まだ気が付かないのですか、須藤さん」

レッド茉麻、眉をひそめる。

「それは、アルタカ戦闘員です。アルタカ戦闘員が変身した姿ですよ。こっちが本物の熊井さんです」

「嘘だ!」レッド茉麻、叫ぶ。

「よろしい。リュニア、変身を解いて見せてあげなさい」
おトミさんの言葉を受け、一歩前に出るグリーン友理奈。

と、グリーン友理奈の身体が光り、アルタカ女性戦闘員「リュニア」へと姿を変える。


驚き、リュニアから距離を取るBerryz仮面。

「そんな……」
ショックを隠せない、レッド茉麻。
「信じられない!」


(つづく)

Berryz仮面(45)

2009-11-13 | Berryz仮面
最終話「青春JUMP!」


UFOビル内に潜入していくBerryz仮面。
しかし地下への入口が見当たらない。

「地下ってどこよ。1階しかないじゃない!」
イエロー佐紀が嘆く。

いつのまにか、1階にあるパチンコ店内へ。
Berryz仮面を見つけた客からパチンコ玉を投げつけられる。
報道を見たのか、だいぶ怒っている様子。

「このインチキが。税金返せ」
おまえちゃんと税金払ってるのか、という人相の客からも投げつけられてしまう。


心傷付きながら、店の廊下へと逃げていくBerryz仮面。

と、レッド茉麻が何者かに手を引っ張られる。

「こっちよ」
見ると、ボディスーツ姿の梨華である。
「なんだ石川さん、びっくりしましたよ」
安心した表情のレッド茉麻。
「私が地下への秘密の入口を探しておいた。あとは任せたわよ」

「あれー、石川さんは」ホワイト桃子が尋ねる。
「私は司令たちを助けに行かなきゃ。じゃね」言いながら去る、梨華。


Berryz仮面、梨華に案内された扉の前へとやってくる。
しかし鍵も見当たらず、頑丈で開きそうもない。

「私に任せて」レッド茉麻、一歩前へ出る。
「必殺、パワーパンチ!」

扉に穴が開く。中を覗くと、地下へと続く階段が見える。

「やった」喜ぶブルー梨沙子。
「喜ぶのはいいけどここからは、しーっ、だよ」と、ブルー梨沙子を注意するイエロー佐紀。

扉の穴を潜り、地下へと向かうBerryz仮面。



-UFOビル。屋上。

梨華、エレベーターの扉を開け、眠っている司令、よっすぃ~、あさ美を外に出す。

目を覚ます、はたけ司令。
「いやあ助かったわ、石川。ありがとう」
「私のところにも通信が入ったので。ラッキーでしたわっ」と、笑顔の梨華。



-UFOビル。地下。

「さあこれが最後の仕事だ」
イマミコ、声をかけながら最後の怪人2人の入った水槽を割る。
2人の怪人、出てくる。

「女王様、大変です」アルタカ戦闘員が駆けつけてくる。
「どうしたのだ」イマミコ、振り返る。
「なにやら侵入者反応が」

背後からBerryz仮面が登場。
「そこまでよ、アルタカ星人」レッド茉麻が叫ぶ。

「なに、どうやってここへ?」慌てる女王イマミコ。

と、小太り男が拍手とともに登場。
「さすがハロー!プロジェクトのみなさんだ」

声のするほうを見るBerryz仮面と、アルタカ星人。

「あなたが、おトミさん?」オレンジ雅が尋ねる。

うなずく、おトミさん。

ひれ伏す女王イマミコと、アルタカ星人。

「あなたたち、もう観念しなさい」ピンク千奈美が、格好良く言う。

「それはこっちの台詞です。今まで楽しませてもらいましたが、さすがにもう飽きました」余裕のおトミさん。
「これで終わりにしましょう。行きなさい、アルタカ星人」

アルタカ戦闘員、Berryz仮面へ向かっていく。
「必殺、フラワーマジック」
「小指マシンガン」
「凶器乱舞」
次々とBerryz仮面に倒されていくアルタカ戦闘員。

「相変わらず弱いですね」おトミさんが呟く。


(つづく)

Berryz仮面(44)

2009-11-13 | Berryz仮面
--Bパート--

翌日よりハロー!プロジェクトは全ての仕事がキャンセル、所謂「干された」状態となった。



-Sランク有事対策本部。

はたけ司令を囲み、よっすぃ~、あさ美、Berryzメンバーが暗い表情で座っている。

しばらく沈黙の後、はたけ司令が口を開く。
「クラムチャウダーダイエット、毛玉ダイエット、エクササイズDVD『マッスルハッスル』、漫画『トビウオ先生』に『のり巻プリンセス』、ミニ黒豚、ミニチャウチャウ犬、女性アイドルグループ『ブラジル69』、韓流イケメンユニット『サランヘヨ』、カリスマ歌姫『伊風間翔』……」


「どうしたんだろう、司令。ブツブツと」
「とうとうショックで……」
桃子と梨沙子が小声で会話する。


「嗣永ちゃん、知らんのか」と、はたけ司令。
「知ってますよ。全部、ここ十年間に流行ったものじゃないですか」得意げにこたえる桃子。
「そうやな。これらのブームが、ある一人のおっさんによって創られたものであるというのは?」
「え? 知りません」
「株式会社『ヌーデッツ』代表、清富鶩男。通称、おトミさん。各メディア・政界にも影響力を持つ、とんでもない人や。別名、ブームの捏造師」


「それと、今回のこととなんの関係が?」よっすぃ~がイライラした表情で問う。
「2年前、ハロー!プロジェクトも彼から協力を求められた。しかし、拒否したらしい。それでヌーデッツに多大な損害が出てやな、おトミさん、おかんむりっちゅう話や」と、はたけ司令。
「それでエルダークラブ誘拐を?」
「ま、政界にも顔のきく人やから、どっかからウチらの話をききつけたんやろな」
「アルタカ星人との繋がりは?」
「そこやな、わからんのは」

よっすぃ~、考え込む。

「あ!」あさ美、声を上げる。
「石川さんがいません」

はたけ司令、コケながら「今頃気付いたんか。石川にはジェットに乗ってもらってる」

同時に、Berryzジェットより入電。
梨華の声。
『司令、見つけました。今から画像を送ります』

「おお、やったか!」
はたけ司令、机のスイッチを押す。
モニターにBerryzジェットから送られた画像が映し出される。

はたけ司令、悔しそうに
「外神田の通称UFOビルか、何で今まで気が付かなかったんやろ」

画像は、航空写真であった。屋上にアルタカ星人のUFOが停泊している、UFOビルの画像。

「UFOビルのオーナーこそ、そのおトミさんや。これで疑う余地なしやな。Berryz仮面、出動!」
はたけ司令のかけ声にこたえBerryzメンバー、敬礼する。
「ラジャー」



-外神田。UFOビル。1F。

変装したはたけ司令、よっすぃ~、あさ美がエレベーターに乗り込む。

はたけ司令、腕時計型通信機で近くの地下秘密通路に待機中のBerryz仮面へ連絡。
「合図があるまで動くなよ」

1、2Fはパチンコ店。3~6Fがおトミさんプロデュースの100円均一ショップ。7Fが事務所でRが屋上。
しかし、7FとRのボタンが反応しない。

「くそっ」と、よっすぃ~ボタンを連打。

はたけ司令、制止して「落ち着け、怪しまれるぞ。階段で行こう」
エレベーターを降り、非常口から出て表の階段を駆け上がっていく3人。



-UFOビル。屋上。

息を切らしながら、3人が到着、停泊中のアルタカ星人のUFOを見つめる。
「ほんまにあった……」はたけ司令が呟く。

と、UFOの扉が開く。慌てて物陰に隠れる3人。

UFOから女王イマミコが登場。杖をかざし、自らを人間と同じ大きさへと変化させる。
そして、エレベーターに乗り移動する。

イマミコがいなくなったのを確認し、ゆっくりエレベーター前へと歩き出す3人。

「どこいったんやろ、あいつ」焦る、はたけ司令。
「下ですよ、下」あさ美、扉横のボタンを押す。
「こら、勝手なことを……」

エレベーターが上昇する音がし、扉が開く。中には誰もいない。
おそるおそる乗り込む3人。
しかし、ボタンがどこにも見当たらない。

突然、扉が閉まり中からガスが噴出する。
はたけ司令、慌てて腕時計型通信機に話しかける。
「Berryz仮面、出動や。地下が怪しい、調べてく……」

ガスにより眠ってしまう、3人。


--エンディング--

--次回予告--

「須藤茉麻です。
Berryz仮面の活動も、もうこれでおしまいみたいです。

まあはリーダーを任されたのもあって、ちょっと寂しい気持ちです。

いよいよ次回、最終話『青春JUMP!』
お楽しみに」


(第13話・終わり)

Berryz仮面(43)

2009-11-12 | Berryz仮面
第13話「シークレット」

--アバン--

-アルタカ星人UFO内。女王イマミコの部屋。

イマミコの前で、女性戦闘員の一人「リュニア」が跪いている。

「例の作戦を実行する時が来た」と、リュニアに話すイマミコ。
「はっ」
「なんだ、声が小さいな。不服か」
「いえ。とんでもございません」
「よろしい、下がれ」

リュニア、部屋を出ていく。



-お台場海浜公園。

暴れる怪人。

Berryz仮面が登場する。
ピンク千奈美が必殺「不思議ぼくろ」で網を出し、怪人の身体を押さえつける。

「今だ、Berryzフラッシュ」レッド茉麻が叫ぶ。
怪人へDSE光線を発射する、Berryz仮面。

元の姿に戻っていく怪人。
それは、保田圭であった。

「ようやった。今回は簡単やったな、拍子抜けするくらいや」
Berryzタンクで見守っていた、はたけ司令がメンバーに声をかける。
「救出すべきメンバーは、これであと2人やな」

「早い! あとちょっとじゃん」とピンク千奈美。
「ああ。もうすぐで任務完了や」
「終わったら、どうなるんですかね。Berryz仮面」
「そうやな。そろそろそのことについても話しておくか」


--miyabi's monologue--

はたけ司令によるとエルダーさん全員救出したら、やっぱりウチらの記憶は消されてしまうらしい。
その時ウチはなんにも言わなかったけど、ちょっと嫌だなと思った。
だってBerryz仮面としてもいろんな思い出ができたし。
大変なこともあったけど、ウチらにとっては宝物だし。
みーくんのことも忘れちゃうのは、本当に嫌だ。
でも、仕方ないのかな……


--Aパート--

-赤羽橋芸能事務所。玄関前。

報道陣が詰めかけている。
それを横目で見ながら、事務所内へと入っていくBerryzメンバー。


-地下。Sランク有事対策本部。

はたけ司令、よっすぃ~が座っている。
Berryzメンバー、入ってくる。

「いったい何事ですか」佐紀が話しかける。

「これや」
はたけ司令、机の上に各紙朝刊を並べる。

およそすべての新聞一面で報じられているのは
「これまでの怪人騒動はハロー!プロジェクトの自作自演か」
という記事。

「狙いは軍事予算」
「行きすぎたアピール」
「本紙担当者が前から気付いていた、Berryz仮面とBerryz工房の名前が似ているという事実!」
といった文字の他

「Berryz工房がBerryz仮面に変身する瞬間」
「怪人にBerryzフラッシュを浴びせる瞬間」
「元に戻った怪人をBerryzタンク内のベッドに寝かせているところ」
などの写真が載っている。

「今朝のニュースでも流れてた。みんな観なかったの?」ため息をつきながら、よっすぃ~。

「どうして……」呆然とする桃子。
「私達の中に、やっぱりスパイが?」

「仲間を疑うのは禁止言うたろ」桃子を制止する、はたけ司令。
「こんなもん、今の技術でいくらでも作れるしな」

「でも、これ本物ですよ。ウチら現場にいたし」とレッド茉麻が口を挟む。

はたけ司令、笑い出す。

「どうしよう。司令がおかしくなった」慌てるレッド茉麻。

はたけ司令、口を開く。
「こうなってしまったもんは仕方ない。君ら、これからは堂々とBerryz仮面として活動してもらおうか」

メンバー、真剣な表情。
だが一瞬嬉しそうな顔をしたメンバーも2、3名いる。

はたけ司令、再び笑い
「それより今の技術でいくらでも作れるようなこんな写真をやな、マスコミ各社がこぞって取り上げたってことが問題や。
なんとなく、敵の尻尾を掴めたで!」

笑う司令を見ながら
(最大のピンチなのに、なんでこの人喜んでるんだろう)
そう思う、梨沙子であった。



(つづく)

Berryz仮面(42)

2009-11-09 | Berryz仮面
--Bパート--

-特徴的な建物が並ぶ美馬市内。

建物を破壊しようとしている怪人(巨大化はしてない)を、棒を持ち必死に遠ざけようとしている安倍なつみとメロン記念日・大谷。
「ダメだって。これ貴重な建物なんだからね」

怪人、舌打ちし、なっちと大谷を攻撃しようとする。

二人の悲鳴!
危機一髪!

と、Berryzロボが到着。
中からBerryz仮面が登場。
復帰したオレンジ雅もいる。

「そこまでだ、怪人」
格好良くポーズを決め、レッド茉麻が叫ぶ。

「それはこっちの台詞だ」
声とともに、どこからかアルタカ戦闘員が登場。

「のぞむところだ!」と、レッド茉麻。

ホワイト桃子「小指マシンガン!」
イエロー佐紀「凶器乱舞!」
レッド茉麻「パワーパンチアンドキック!」
グリーン友理奈「伸びるキックアンドパンチ!」
ピンク千奈美「不思議ぼくろ!」
ブルー梨沙子「フラワーマジック!」
次々とアルタカ戦闘員に対し、必殺技を繰り出すBerryz仮面。
泣きながら逃げていくアルタカ戦闘員。

雅、心の中で呟く。
(私だって、負けない。見ててね、みーくん……)

「オレンジキーック」
雅、怪人へ跳び蹴り。

怪人、簡単に避ける。
しかし足下に置かれていた竹箒にひっかかり、倒れる。

「今だ!」と、レッド茉麻。
「Berryzフラッシュ!」

怪人、DSE光線を浴び元の姿へ。ロボ内の救護室へ。
その正体とは、松浦亜弥であった。

本部より入電。
『ご苦労さん、パーフェクトやったで。オレンジもナイスキックや!』
笑顔で顔を見合わせるメンバー。



-Sランク有事対策本部。司令室。

Berryz仮面の働きぶりを喜ぶはたけ司令、梨華、よっすぃ~。

と、防衛省より入電。大臣の声。
『どうだい、はたけ君。君は疑っていたが徳島に現れたではないか、アルタカ星人』
「はあ、そうですね」
『引き続き、みんなには徳島で狸の調査を続けてもらうよ。いいね』
「まじっすか……」




-アルタカ星人UFO内。

イマミコ、モニターに映し出された小太り男のシルエットと話している。
「すみません。負けてしまいました」
『いや。これで相手も腰が退けたんじゃないでしょうか。一応、作戦成功ということで』
「そう、なんですか?」

高笑いする小太り男。
一方、納得いかない表情のイマミコ。



--次回予告--

「熊井友理奈です。

いよいよ話はクライマックスへと突入していくみたいです。
その前が今回みたいな内容で、いいんでしょうか。

次回、第13話『シークレット』

エンジョイ!」


(第12話・終わり)

Berryz仮面(41)

2009-11-09 | Berryz仮面
第12話「魑魅魍魎」


--アバン--

-Sランク有事対策本部。詰所。

毎朝恒例のトレーニングから戻ってきた、よっすぃ~。
「あれ?」

梨華、あさ美は眠っているものの、他の救出済みエルダーメンバーの姿がない。


-司令室。

「おはようございます」
よっすぃ~が入ってきて、はたけ司令に挨拶する。
「おう、おはようさん」
「あの、みんなはどこへ?」
「昨日、防衛省で会議があってな。アルタカ星人の正体について大臣が大胆な推理をされた」
「大胆な推理、というと?」
「アルタカ星人の特徴というか、特技といえばなんだ?」
「さあ……」
「まず第一に、変身。どうやら大きさを変えられるらしいし、以前参加したフットサル大会では見事、人間に化けていたやろ」
「はあ、そうですね」
「次に、人間を怪人化して操ること。この2点から、大臣はアルタカ星人が実は狸ではないかと……な、大胆な推理やろ」
「アホくさっ」
「一応、根拠はあるらしいで。狸は他の物や人間に化けるのが得意やし、狸憑きゆうて人間を操るなんてこともできるそうや」
「それで、本気で賛同したんですか司令」
はたけ司令、首を横に振る。
「でもしゃーないやろ、上からの命令や。全員秘密調査の為、徳島へ行ってもらった」
「徳島?」
「大臣が言うには、狸といえば徳島だそうだ。阿波の狸合戦、知らんか」
「いや、全然」
よっすぃ~、あきれ顔。




-外神田。アルタカ星人UFO内。女王イマミコの部屋。

モニターに映し出された小太り男のシルエットと会話している、イマミコ。

『徳島へ?』
「はい。仲間からの報告に寄りますと、どういうわけだかメンバーが大量に徳島へ送られているそうです」
『徳島になにがあると?』
「そこまではわからないそうです」
『基地でも建設する気か?』
「私にもさっぱり」
『よし、では怪人を徳島へ。奴らに揺さぶりをかけてみましょう』
「はっ!」
イマミコ、敬礼する。



--Aパート--

-徳島。中心地。地鶏専門店。

サングラスで変装し食事する、里田まいとミキティ。

「ずるい。私よりひとつ多く食べてる、阿波尾鶏」と、まい。
「注文すりゃいいじゃん!」冷静に返すミキティ。
「言われなくてもしますよ!」

すると、本部より入電。
まい、小声で腕時計型連絡機に話しかける。
「はい」
『眉山周辺と美馬市内、2カ所に怪人反応!』と、梨華の声。
「どうすればいい?」
『今、美貴ちゃんと一緒でしょ。二人は眉山へ向かって』
「そこでBerryz仮面の到着を待てばいいわけね」
『そゆこと』
「了解」

その間、ミキティが会計を済まし、二人は外へ。

「結局追加注文できなかった」
落ち込む、まい。




-Sランク有事対策本部。司令室。

はたけ司令、よっすぃ~、梨華がいる。

「徳島に怪人、現れおったで」
「まさか、本当にアルタカ星人って……」
「狸、だったりしてな」

はたけ司令とよっすぃ~、顔を見合わせて苦笑いする。




-眉山。

巨大化怪人がロープウェイを攻撃している。
陰で見ている、まいとミキティ。

阿波おどり会館地下に建設されていた秘密通路よりBerryzロボが登場、怪人へタックル!
怪人、倒れる。

レッド茉麻の声で「Berryzフラッシュ!」

怪人、DSE光線を浴び、元の姿へと戻っていく。
ロボ内の救護室に寝かされたその姿は、前田有紀であった。


本部より入電。はたけ司令の声
『よしBerryzロボ、今度は美馬市へ急行。なに、そっからすぐ近くや!』


(つづく)

Berryz仮面(40)

2009-11-08 | Berryz仮面
--Bパート--

再び、避難場の公園内が騒がしくなる。

Berryzロボが、巨大化怪人から攻撃を受けているのが見える。

みーくん「頑張れ、べりーずかめん!」と叫びながら応援している。

「みーくん……」雅が呟く。

Berryzロボ、声援に応えるように形勢逆転。
巨大化怪人の動きを封じ、Berryzフラッシュを発射。

元の姿へと戻っていく、怪人。

「やった!」
嬉しそうな、みーくん。
「ねえねえ、みーちゃん、勝ったよ。べりーずかめん」


雅、小さな声で「そう……だね」

小躍りしながら、みーくんが話す。
「オレンジも頑張ったよね、きっと」

雅、なにも言う事ができない。

「あ、ママ」
突然、みーくんが声をあげる。

「え、どこ?」
雅、みーくんが指差す方向に目をやる。

と、写真と同じ顔をした女の人と、その横に夫らしき男の人が。
みーくんの手を取り、駆け寄る雅。

「あの、みーくんのママですか?!」
雅、女の人に話しかける。


不思議そうな表情の、みーくんママ。
「知ってるんですか、うちの子のこと」

「どこで知り合ったんだろうね」と、みーくんパパ。

「え、だってここに……あれ?」
雅、今の今まで手を繋いでいた、みーくんの姿がなくなっており、驚く。
「嘘……」
かわりに手に握られていたのは、小さな折り鶴。
「なにこれ」


みーくんママ、雅に語り始める。
「みーくんとは、病院で?」
「え、いえ……」
みーくんママ市街地を見ると、戦闘を終えたBerryzロボが東京へと戻っていくところ。
「あの子、Berryz仮面が大好きで。いつもニュースでBerryz仮面の活躍が報じられるたびに、一生懸命応援してました」
「はあ……」
「特にオレンジの人が好きだったらしくて。大きくなったらオレンジと結婚するんだって」
みーくんママ、涙ぐむ。

みーくんママの肩を撫でる、みーくんパパ。
「残念ながら、先月亡くなってしまったんです」

驚く雅。
「え、だって……」
雅、神社で見た、消えた男の子を思い出す。
「まさか……そんな」

呆然とし、動けない雅。
そんな雅に会釈し、去っていくみーくんママと、みーくんパパ。


「お姉ちゃん」「雅」
雅、後ろからの声に振り返る。

「あ!」
やっとのことで、家族と再会……



『その夜、ウチは家族と一緒に有名な某牛タン屋さんへ。

食べ終わって一息ついてるところで、無意識にポケットに手を入れた。

そしたら、一枚の折り紙が。

なんだろうと思って、紙の柄を見てたら思いだした。

これ、公園で握ってた折り鶴だったやつだ。
なんか文字が書いてある。

子供の字っぽいけど……』


(オレンジ、がんばれ。だいすき)


雅、涙がとめどなく流れる。

「どうしたの?」
心配し、背中を抱く家族。


『泣きながら、その時ウチは今まで溜まっていた、いろんなものを流していった……』




-Sランク有事対策本部。救護室。

ベッドには、先日の仙台戦で元に戻ったメロン記念日・村田めぐみの姿が。


-司令室。

はたけ司令、よっすぃ~、梨華、あさ美が会議している。
ドアのノック音。

「誰や」と、はたけ司令。
「まさか……」

はたけ司令、にやけ顔でポケットからオレンジ色のステッキを取り出す。
「どうぞどうぞ。入ってきなさい」

ドア、開く。

そして、一斉に。
「おかえり!」


--次回予告--

「はいはいはい、徳永千奈美です。

みやの出番がなくなるのかな、と思ってたら、今回ウチらの出番がなかった!

ショック大!

でも、ウチのシャレが出てきたので、ちょっと嬉しかったかも。

さてさて、次回は、おにおにおにおに?

なにこれ。
なんて書いてあるのか読めません。

紙に書いておきます。

『次回、第12話『魑魅魍魎』

もう。こんなの、読める人いないでしょ!」


(第11話・終わり)

Berryz仮面(39)

2009-11-08 | Berryz仮面
第11話「愛と哀しみの牛タン」


--アバン--

-仙台。愛宕神社。

『ここから街並みを眺めていると、いろいろなことを忘れられる気がする。
家族そろって旅行なんて久しぶり。

でもどうして仙台なんだろう。
そっか、たぶん前にウチが「仙台の差し入れっておいしいんだよ」って言ったのを覚えててくれたのかな。

ウチが元気ないことに気が付いて「お仕事、ちょっと休んでみたら」って言ってくれたのも家族だし。
こういう時に、すっごくありがたみを感じる。
いっつもさりげなく心配してくれてるんだよね。


あれ。
今、目の前をちっちゃい男の子が通った気が……疲れてるのかな。
消えちゃったし。
もしかして、座敷童?
まさかね。

あーあ。
これから、どうなるのかな。
Berryzに戻れる日、来るのかな。

メンバーには迷惑かけてるけど、今はちょっと身動き取れない状態なんだよね。
Berryz休んで、もう半月か。
早いな。

ごめんね、まあ、桃、キャプテン、りさこ、熊井ちゃん、ちい……

……

あれ。
また幻、かな。

今度は街の中に、巨大化怪人みたいなのが見える気がする。
なんだかんだ言って、Berryzのこと考えちゃってるな』


と、騒音と共に自衛隊車両が集まってくる。
仙台市街に、避難命令。


『嘘、本物の怪人?!
よりによってなんでこんなとこまで。
こういうの、忘れるために来たようなものなのに……』


--オープニング--
--Aパート--

街は一瞬にしてパニックに。

主要な道路は逃げまどう人で溢れ、雅も家族とはぐれてしまった。
とりあえず、避難指示された大きな公園へと向かう。

怪人から公園を守るようにして停車している自衛隊車両。
公園内は人で溢れかえっており、この中から家族を捜し出すのは不可能に思える。


迷子になったのか、泣いている子供もちらほら。

雅の前に、男の子がひとりで立っている。

「君、どうしたの」
話しかける雅。
「パパママとはぐれちゃった?」

『この男の子、さっき愛宕神社で現れてぱっと消えちゃった子に似てる気がする。気のせいかな』

「名前は?」
しゃがんで目線を合わせ、男の子に質問する雅。

「みーくん」男の子がこたえる。
「みーくんっていうんだ、ウチといっしょじゃん。ウチは女の子だからみーちゃんだけど」
「みーちゃん?」
「そう、みーちゃん」

雅、みーくんの手を取り歩き出す。
「みーくんのママ、捜してあげるね」
みーくん、笑顔になる。

「ありがとうは?」
「ありがとう、みーちゃん」
雅、笑顔でみーくんの頭を撫でる。
「どう板橋区。これ、ちいから教えてもらったダジャレだよ」
「どういたばしく」
「そう、よくできました~」

街が騒がしくなる。
そして街を見守っていた避難中の市民も騒ぎだす。

雅、なんだろうと街を見る。
丁度、Berryzロボが到着したところだった。

興奮する、みーくん。
「べりーずかめんだ!」
「Berryz仮面、知ってるの?」
「べりーずかめん、べりーずかめん」
「へー、知ってるんだ……」

雅、公園を出てBerryzロボに向かって街へ走ろうとするみーくんを、必死で押さえつける。
「危ないからここにいなきゃだめ」
「べりーずかめん、見たいの!」
「だめ」
「見たい!」
「そんなに好きなの? Berryz仮面」

大きく頷く、みーくん。
複雑な表情の雅。

雅、みーくんの気をそらそうと話しかける。
「それよりママ捜さないと。ママってどんな格好?」
みーくん、腰に下げたポシェットから一枚の写真を取り出し、雅に差し出す。
雅、写真を見る。女の人が写っている。

「これ、みーくんのママ?」
「そうだよ」
「なんだ、だったら捜せるよ。みーちゃんに任せておいて」
「ありがとう、みーちゃん」

手を繋ぎ、歩き出す雅とみーくん。
しかし、そう簡単に見つかるわけもなく……

退屈させないために、いろいろとみーくんに話しかける雅。
「ねえねえ、Berryz仮面だと誰が一番好き?」
「んと、オレンジ」
「オレンジ……どうして。必殺技ないじゃん、オレンジ」
「そこが好き」
「え?」
「必殺技ないけど、一生懸命戦ってるから……だから好き」

雅、言葉が出ない。

(つづく)

Berryz仮面(38)

2009-11-04 | Berryz仮面
--Bパート--

『2010年3月6日。

今日は桃の誕生日。おめでとう。
でもプレゼント持ってくの忘れた。
ちいとみやも忘れたって。

会社で会ったとき「りさこっち、プレゼントは?」
と、笑顔でさいそくされた。

笑ってごまかした。

打ち合わせが終わって、みやにカフェへ誘われた。
なにか特別な話でもあるのかと思ったけど、いつもと同じような話しか、しなかった。

でも帰りに駅で別れるとき、みやが真面目な顔でつぶやいた。
「あのさ、スパイがどうのこうの言ってたじゃん。

メンバーで疑われるとしたらウチだよね。
だってウチだけ必殺技使えてないし」

「えっ」って聞き返したけど、みやの乗った電車のドアがちょうど閉まるところだった。
みやは、変顔をしながら手をふっていた』


須藤茉麻の日記。
『その日以来、みやは姿を見せなくなった。

っていっても普通の生活は送っているらしい。
ただ、Berryz工房やBerryz仮面としての活動はしばらくお休みしたいとのこと。

みやが自分だけ必殺技が覚せいしてないことを気にしているってことは、私や佐紀c、ちいは聞いててなんとなく知ってた。
あと、最近よく見るっていうデジャビュ? のこと。

「このところいろいろあったからな。他の子も、休みたくなったら休んでいいんやで」
と、はたけ司令がみんなに言ってくれた。

でもそんなこと考えるヒマもなく、次の日怪人があらわれた。
吉澤さんと石川さんがワナをはってくれてたらしい。

あとで「どんなワナですか」ってきいたら
「これは4期だけがわかることだからな、秘密」
って言われた』


東京タワーに仕掛けられた罠に、巨大化怪人がかかっている。

招集されたBerryz仮面は、すぐに新Berryzロボへと乗り込む。
しかし当然ながら、オレンジ雅の姿はない。

「動けないから襲われる心配もないで。落ち着いてBerryzフラッシュや」と、はたけ司令。

Berryzフラッシュを浴びた怪人は、みるみる元の姿へと戻っていく。

よっすぃ~、それを見て「やっぱり、こいつだったか」と呟く。



-Sランク有事対策本部。救護室。

ベッドで眠るのは、元の姿に戻った辻希美。


-その隣、司令室。

はたけ司令と、あさ美、イエロー佐紀が会話している。

「夏焼ちゃん、そんなこと言ってたのか」と、ため息まじりに、はたけ司令。
「今思えばたぶん、本気で悩んでたんですね」とイエロー佐紀。

あさ美、はたけ司令に。
「オレンジのステッキってありますか」
「おう、預かっとるけど」

はたけ司令、ポケットからオレンジ雅の変身道具を取り出し、あさ美に渡す。
「どうするんや」
「この中に戦闘中のデータが記録されてますから。解析してみます」
あさ美、受け取り、研究室へと移動する。




-アルタカ星人UFO内。女王イマミコの部屋。

モニターに映し出された謎の小太り男シルエットと会話する、イマミコ。

『むこうさんは、どうやらメンバーの一人が辞めたとか』
イマミコ、頭を下げながら
「そうらしいですね」
『いい傾向です』

小太り男の高笑い。



--次回予告--

「夏焼雅です。
これから私、どうなっちゃうんでしょうか。
心配です。とても心配です。

さて次回『愛と哀しみの牛タン』
を、お楽しみに。

まさかこれが私の最後の出番、なんてことないですよね?!」


(第10話・終わり)

Berryz仮面(37)

2009-11-02 | Berryz仮面
菅谷梨沙子の日記。
『2010年3月5日。

昨日、怪人のしゅうげきないって言ってたのに、あった。
東京で仕事だったけど、きゅうきょ新・Berryzタンクで現場の大阪まで行くことになった。

到着すると2人の怪人が、HEP FIVEっていうビルのかんらんしゃを破壊して、フラフープみたく回そうとしていた。

はたけ司令は「さすが大阪に出現した怪人やな。ノリが違うわ」と言っていた。
その後、桃が手をあげて「私、フラフープ得意なんです」って言った。
私は(そんなこと言ってる場合?)って思ったけど、口には出さなかった。

私達はさっそくBerryz仮面に変身して、階段をのぼって怪人2人にBerryzフラッシュを浴びせた。

怪人2体は元に戻っていった。
その正体は元美勇伝の岡田さんと、昔からいろいろお世話になった稲葉さんだった。

タンクへ戻ると、はたけ司令が……』


任務を終えタンクへと戻るBerryz仮面。

「ご苦労さん。今回は簡単やったな」と、はたけ司令。
と、同時に本部から入電。

梨華の声で
『大変です。赤羽橋の三田国際ビル周辺がなにものかによって破壊されています。おそらく怪人だと……至急戻ってきてください』

「赤羽橋が……」はたけ司令が驚きながら呟く。

「どうかしました」レッド茉麻が話しかける。
「いや。赤羽橋っつったら事務所もそうやし、俺らの本部がある場所やろ」
「怪人がなんとなく覚えてたんじゃないですか、事務所のこと」
「いや紺野によるとだな、怪人は操られている状態で地理的な記憶は全くと言っていいほど機能してないそうや。詳しくはよくわからんが……」
「じゃあ」
「ああ。もしかしたら俺らの中にスパイがいるっちゅうことかもな。敵が、俺らの基地の場所を知ってるぞというサインを送ってるのかもしれん」

顔を見合わせるBerryz仮面。

「まさかあ、それはないですよ」
イエロー佐紀が笑いながら言う。が、真剣な顔になり「あ、でも!」
はたけ司令、振り返りながら「なんや、しみちゃん」
「こういうのはないですかね。救出した怪人が実はまだ操られてて、情報を敵に送っているとか」
「救出した元怪人は充分に検査を行って、前と変わらない状態になるまでケアしてあるからな。そういうことはないと思うで」
「なら、やっぱり私達の中にスパイが?!」

再び、顔を見合わせるBerryz仮面。

はたけ司令、慌てて。
「こらこら、仲間割れはやめい。それこそ敵の思うつぼやで。どうもこのところのアルタカ星人の攻め方見てると、君らの結束を邪魔して力を発揮させんようにしてるとしか思えんしな……」
「でも」ホワイト桃子が口を挟む。
「でも、やないで。スパイの話はこれでお終いや。ええか、今後いっさい仲間を疑うことを禁止する。わかったな」

「はい……」
力なく返事するBerryz仮面。

メンバーの心の呟きは(スパイの話を持ち出したのは、はたけ司令なのに……)
モヤモヤした気持ちのまま、赤羽橋に到着。


事務所や本部は無事だったものの、消防署から三田国際ビルにかけて巨大化怪人が足で踏みにじったと思われる破壊痕が見られる。

「こりゃひどいもんやな」と、はたけ司令。

Berryz仮面、タンクを降りるとそこに、現場を調査しているよっすぃ~の姿を発見する。

「怪人はどこですか?」レッド茉麻が話しかける。
「よう、レッド。それが姿を消しちまって……ただ誰の仕業か、だいたい見当が付いてるけどな」
「誰ですか」
「推理してみ。ビル周辺は、ほぼぶっ壊されてる状態だけど、壊されてない店舗が3つ」
「どこですか?」
「権米衛、やよい軒、そして、ほっかほか亭……」
「食べ物を扱ってるお店、ですか」
うなづく、よっすぃ~「たぶん、あいつだ」。

(つづく)

Berryz仮面(36)

2009-10-17 | Berryz仮面
第10話「菅谷梨沙子の空想」


--アバン--

-東京都外神田。UFOビル。

屋上にアルタカ星人のUFOが停泊している。
人間の大きさに化けた女王イマミコ、UFOから出てきて秘密のエレベーターに乗り、地下へと移動する。

-地下。
怪人へと変えられた元エルダークラブメンバーが、水槽型の檻の中で眠っている。
イマミコ、杖で水槽の一つを割る。

怪人、出てきて暴れる。


「こら、落ち着け」
慌てるイマミコ。
「怪人化して長いからな。人間だった頃の理性を失いかけているのか」

怪人、横にあった水槽を壊す。もう一体、怪人が出てくる。

「仕方ない。今回も2体出動させるとするか」



--オープニング--
--Aパート--

『2010年3月2日。

今日は早起きしたので公園まで走りに行った。

誰もいない公園を一人で走っていると、だんだんと不安な気持ちになる。
もしかして今、この世に存在するのは私だけなんじゃないかって。

怖くなって家に帰ったら、家族が笑顔で『今日は早いね』って声をかけてくれた。
安心するんだけど、胸のドキドキが消えない。どうしてだろう。

中学を卒業して、4月からは新しい生活が始まる。
Berryz仮面としての戦いは、いつまで続くのだろう。終わり』


『2010年3月3日。

今日はBerryz工房のデビュー日だ。
スタッフさんとみんなで、打ち合わせ終わりにお祝いのパーティーをやった。

その後司令に呼ばれて、本部まで新しいBerryzロボの説明を受けに行った。

紺野さん説明してくれるのはいいんだけど、タピオカジュースを飲みながらなのですごく時間がかかった。
気を使って、今までと操作方法を同じにしてくれたらしい。よかった。
終わり』

『2010年3月4日。

家族で食事とお買い物に行った。

そしたら変装したアルタカ星人が普通に買い物しててびっくりした。
家族の前だったからなにもできなかった。

いちおう、はたけ司令に連絡を入れておいた。
「呑気なもんやな。そんな呑気やったらしばらく怪人のしゅうげきも、ないんとちゃうか」って言ってた。
よかった。終わり』

『2010年3月5日。

昨日、怪人のしゅうげきないって言ってたのに、あった。
東京で仕事だったけど、きゅうきょ新・Berryzタンクで現場の大阪まで行くことになった
……』

(つづく)