(イマミコに指示を出していた小太りシルエットの正体は、おトミさんと呼ばれる人間であった)
簡単にやられてしまうアルタカ戦闘員に、あきれ顔のおトミさん。
「しかしこれも想定内です。行きましょう」
おトミさん、女王イマミコに怪人2人、残りのアルタカ星人を連れ階段から表へと逃げていく。
「待ちなさい!」
追いかけるBerryz仮面。
-UFOビル前。
イマミコの杖により、巨大化する怪人。
「行け!」
おトミさんのかけ声とともに、周りの建物を破壊しながら移動する怪人。
街はパニック状態になる。
おトミさんを追ってBerryz仮面も到着。
「なんてことを。Berryzロボ、来て」
レッド茉麻が腕に巻いた通信機を作動する。
しかし、反応がなく焦る。
「どういうこと?」
おトミさん、高笑い。
「どうしましたか。機械の故障ですかね」
「そんなわけは……」
悔しそうな表情で呟くレッド茉麻。
街を次々と破壊しながら、巨大化怪人2体は見えないほど遠くまで進んでしまっている。
「あなた、こんなことして何になるの?」
涙目でブルー梨沙子が問う。
「理由ですか、そうですね……」
おトミさん、笑いながらこたえる。
「この国がもっと私の言うことを聞くようになると思いますよ。
こういう力を見せつけてやることで、あなたたちみたいな反抗的な態度を取る者もいなくなるでしょう。
しかも国民は、これをあなた方の仕業だと思い込んでいる。
すべては計画通りです」
いやらしい笑い方をするおトミさん。
Berryzロボを呼べず、おトミさんを睨むしかできないレッド茉麻。
「こうなったら、あのオッサンを止めよう!」
ホワイト桃子が機転を利かす。
「必殺、小指マシンガン」
「変な行動は慎んだほうがいいですよ、嗣永さん」
おトミさんが厳しい目で言う。
「えっ」
ホワイト桃子、怯む。
「あれを持ってきなさい!」
おトミさんが指を鳴らすと、2メートル程の棺型カプセルを担いだアルタカ星人がやってくる。
「この人がどうなってもいいんですか」
ピンク千奈美、首をかしげながら「この人って、誰それ」
アルタカ星人、カプセルをBerryz仮面から見えるように立てかける。
顔が見えるようにカプセルには窓が付いている。
窓から見えるその顔は……Berryz工房メンバーの熊井友理奈であった。
「なにそれ、マネキン? 熊井ちゃんならここにいるんだけど」
笑いながら、グリーン友理奈を見るレッド茉麻。
しかし、グリーン友理奈の顔は真剣なまま。
「どうしたの、熊井ちゃん」
レッド茉麻、不安げに話しかける。
ただ黙ってレッド茉麻の顔を見返すだけのグリーン友理奈。
おトミさん、笑いながら叫ぶ。
「まだ気が付かないのですか、須藤さん」
レッド茉麻、眉をひそめる。
「それは、アルタカ戦闘員です。アルタカ戦闘員が変身した姿ですよ。こっちが本物の熊井さんです」
「嘘だ!」レッド茉麻、叫ぶ。
「よろしい。リュニア、変身を解いて見せてあげなさい」
おトミさんの言葉を受け、一歩前に出るグリーン友理奈。
と、グリーン友理奈の身体が光り、アルタカ女性戦闘員「リュニア」へと姿を変える。
驚き、リュニアから距離を取るBerryz仮面。
「そんな……」
ショックを隠せない、レッド茉麻。
「信じられない!」
(つづく)
簡単にやられてしまうアルタカ戦闘員に、あきれ顔のおトミさん。
「しかしこれも想定内です。行きましょう」
おトミさん、女王イマミコに怪人2人、残りのアルタカ星人を連れ階段から表へと逃げていく。
「待ちなさい!」
追いかけるBerryz仮面。
-UFOビル前。
イマミコの杖により、巨大化する怪人。
「行け!」
おトミさんのかけ声とともに、周りの建物を破壊しながら移動する怪人。
街はパニック状態になる。
おトミさんを追ってBerryz仮面も到着。
「なんてことを。Berryzロボ、来て」
レッド茉麻が腕に巻いた通信機を作動する。
しかし、反応がなく焦る。
「どういうこと?」
おトミさん、高笑い。
「どうしましたか。機械の故障ですかね」
「そんなわけは……」
悔しそうな表情で呟くレッド茉麻。
街を次々と破壊しながら、巨大化怪人2体は見えないほど遠くまで進んでしまっている。
「あなた、こんなことして何になるの?」
涙目でブルー梨沙子が問う。
「理由ですか、そうですね……」
おトミさん、笑いながらこたえる。
「この国がもっと私の言うことを聞くようになると思いますよ。
こういう力を見せつけてやることで、あなたたちみたいな反抗的な態度を取る者もいなくなるでしょう。
しかも国民は、これをあなた方の仕業だと思い込んでいる。
すべては計画通りです」
いやらしい笑い方をするおトミさん。
Berryzロボを呼べず、おトミさんを睨むしかできないレッド茉麻。
「こうなったら、あのオッサンを止めよう!」
ホワイト桃子が機転を利かす。
「必殺、小指マシンガン」
「変な行動は慎んだほうがいいですよ、嗣永さん」
おトミさんが厳しい目で言う。
「えっ」
ホワイト桃子、怯む。
「あれを持ってきなさい!」
おトミさんが指を鳴らすと、2メートル程の棺型カプセルを担いだアルタカ星人がやってくる。
「この人がどうなってもいいんですか」
ピンク千奈美、首をかしげながら「この人って、誰それ」
アルタカ星人、カプセルをBerryz仮面から見えるように立てかける。
顔が見えるようにカプセルには窓が付いている。
窓から見えるその顔は……Berryz工房メンバーの熊井友理奈であった。
「なにそれ、マネキン? 熊井ちゃんならここにいるんだけど」
笑いながら、グリーン友理奈を見るレッド茉麻。
しかし、グリーン友理奈の顔は真剣なまま。
「どうしたの、熊井ちゃん」
レッド茉麻、不安げに話しかける。
ただ黙ってレッド茉麻の顔を見返すだけのグリーン友理奈。
おトミさん、笑いながら叫ぶ。
「まだ気が付かないのですか、須藤さん」
レッド茉麻、眉をひそめる。
「それは、アルタカ戦闘員です。アルタカ戦闘員が変身した姿ですよ。こっちが本物の熊井さんです」
「嘘だ!」レッド茉麻、叫ぶ。
「よろしい。リュニア、変身を解いて見せてあげなさい」
おトミさんの言葉を受け、一歩前に出るグリーン友理奈。
と、グリーン友理奈の身体が光り、アルタカ女性戦闘員「リュニア」へと姿を変える。
驚き、リュニアから距離を取るBerryz仮面。
「そんな……」
ショックを隠せない、レッド茉麻。
「信じられない!」
(つづく)