地下倉庫へ通じる扉の前へとやってきたBerryz工房メンバー。
真剣な表情の千奈美を見て、思わず吹き出すキャプテン。
「音なんてしないじゃん。帰ろ帰ろ」
眉間にシワを寄せる千奈美。
「しっ」
「……しっ、じゃないよ。もう」
扉に耳を当てる梨沙子。
「……する。本当に音するよ」
茉麻も耳を近づける。
「また梨沙子、いつもそういう……」
ブーンという、聞き慣れない機械音がする。
「なにこれっ。気持ち悪い」
思わず飛び退く茉麻。
「でしょ」
腰に手を当て、自慢げな表情の千奈美。
ブーン。
今度はもっと大きな音で全員に聞こえる。
怯える友理奈。
「なんの音?」
おもしろがっている雅「入ってみない」
キャプテン、雅の腕を掴む。
「駄目だって。ほらもう、帰るよ」
千奈美、扉を開けようとするがびくともしない。
「鍵がかかってる」
「どれ?」
桃子が開けようとしても、駄目。
「全然動かない」
茉麻、扉に手をやる。
「ふんっ」
鍵が粉砕し、開く。
「なんだよ、開くじゃん」
引きつりながらも拍手するメンバー。
メンバー、こっそりと地下へ降りていこうとする。
ひとり残されたキャプテン。
「ちょっとみんな、戻ってきなよ」
振り返る雅。
「ちょっと様子見るだけ。キャップは来たくなかったら来なくていいよ」
キャプテン、しばらく考えて……
「私も行くってばぁ」
地下へ降りていくメンバー。
通ると自然に灯りがつく。
地下室に通じる扉が見える。
桃子、扉を開けようとするが鍵がかかっている。
「すーちゃん、お願い」
「ふんっ」
茉麻、扉を開ける。
「ありがと、すーちゃん」
おそるおそる室内を覗くメンバー。
「うわ、なにこれ……」思わず声をあげる友理奈。
中は軍事司令室のよう。
入口の反対側に、もうひとつ扉が見える。
「ねえ見て見て」
中央のテーブルに駆け寄る梨沙子。
テーブルの上に、先端が星型になっている色違いの棒が7本、置いてある。
「魔法使いのステッキっぽくない?」
青い棒を手に取り、アニメの魔法少女よろしく振り回す梨沙子。
「勝手にいじらないでよ」
キャプテン、梨沙子を止めようとして動きが止まる。
梨沙子、全身が青い光りに包まれている。
「梨沙子っ」泣きそうな声で叫ぶ桃子。
「だから駄目だって言ったのに」とキャプテン。
発光が治まり、梨沙子に駆け寄るメンバー。
「大丈夫だった?」
きょとんとした表情で、
「うん」と答える梨沙子。
「よかった」
涙目で梨沙子を見る桃子。
全身を見て、思わず腰を抜かす。
梨沙子、いつの間にか青いライダースーツのような格好をしている。頭にはゴーグル。
桃子、梨沙子に怯える。
「なななななにやったの、あんた」
梨沙子、自分の服装を見る。
少し照れた表情で……
「魔法、使えるようになっちゃった」
(つづく)
真剣な表情の千奈美を見て、思わず吹き出すキャプテン。
「音なんてしないじゃん。帰ろ帰ろ」
眉間にシワを寄せる千奈美。
「しっ」
「……しっ、じゃないよ。もう」
扉に耳を当てる梨沙子。
「……する。本当に音するよ」
茉麻も耳を近づける。
「また梨沙子、いつもそういう……」
ブーンという、聞き慣れない機械音がする。
「なにこれっ。気持ち悪い」
思わず飛び退く茉麻。
「でしょ」
腰に手を当て、自慢げな表情の千奈美。
ブーン。
今度はもっと大きな音で全員に聞こえる。
怯える友理奈。
「なんの音?」
おもしろがっている雅「入ってみない」
キャプテン、雅の腕を掴む。
「駄目だって。ほらもう、帰るよ」
千奈美、扉を開けようとするがびくともしない。
「鍵がかかってる」
「どれ?」
桃子が開けようとしても、駄目。
「全然動かない」
茉麻、扉に手をやる。
「ふんっ」
鍵が粉砕し、開く。
「なんだよ、開くじゃん」
引きつりながらも拍手するメンバー。
メンバー、こっそりと地下へ降りていこうとする。
ひとり残されたキャプテン。
「ちょっとみんな、戻ってきなよ」
振り返る雅。
「ちょっと様子見るだけ。キャップは来たくなかったら来なくていいよ」
キャプテン、しばらく考えて……
「私も行くってばぁ」
地下へ降りていくメンバー。
通ると自然に灯りがつく。
地下室に通じる扉が見える。
桃子、扉を開けようとするが鍵がかかっている。
「すーちゃん、お願い」
「ふんっ」
茉麻、扉を開ける。
「ありがと、すーちゃん」
おそるおそる室内を覗くメンバー。
「うわ、なにこれ……」思わず声をあげる友理奈。
中は軍事司令室のよう。
入口の反対側に、もうひとつ扉が見える。
「ねえ見て見て」
中央のテーブルに駆け寄る梨沙子。
テーブルの上に、先端が星型になっている色違いの棒が7本、置いてある。
「魔法使いのステッキっぽくない?」
青い棒を手に取り、アニメの魔法少女よろしく振り回す梨沙子。
「勝手にいじらないでよ」
キャプテン、梨沙子を止めようとして動きが止まる。
梨沙子、全身が青い光りに包まれている。
「梨沙子っ」泣きそうな声で叫ぶ桃子。
「だから駄目だって言ったのに」とキャプテン。
発光が治まり、梨沙子に駆け寄るメンバー。
「大丈夫だった?」
きょとんとした表情で、
「うん」と答える梨沙子。
「よかった」
涙目で梨沙子を見る桃子。
全身を見て、思わず腰を抜かす。
梨沙子、いつの間にか青いライダースーツのような格好をしている。頭にはゴーグル。
桃子、梨沙子に怯える。
「なななななにやったの、あんた」
梨沙子、自分の服装を見る。
少し照れた表情で……
「魔法、使えるようになっちゃった」
(つづく)