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Berryz仮面(3)

2009-02-07 | Berryz仮面
地下倉庫へ通じる扉の前へとやってきたBerryz工房メンバー。

真剣な表情の千奈美を見て、思わず吹き出すキャプテン。
「音なんてしないじゃん。帰ろ帰ろ」
眉間にシワを寄せる千奈美。
「しっ」
「……しっ、じゃないよ。もう」

扉に耳を当てる梨沙子。
「……する。本当に音するよ」

茉麻も耳を近づける。
「また梨沙子、いつもそういう……」
ブーンという、聞き慣れない機械音がする。
「なにこれっ。気持ち悪い」
思わず飛び退く茉麻。

「でしょ」
腰に手を当て、自慢げな表情の千奈美。

ブーン。
今度はもっと大きな音で全員に聞こえる。

怯える友理奈。
「なんの音?」
おもしろがっている雅「入ってみない」

キャプテン、雅の腕を掴む。
「駄目だって。ほらもう、帰るよ」

千奈美、扉を開けようとするがびくともしない。
「鍵がかかってる」

「どれ?」
桃子が開けようとしても、駄目。
「全然動かない」

茉麻、扉に手をやる。
「ふんっ」
鍵が粉砕し、開く。
「なんだよ、開くじゃん」
引きつりながらも拍手するメンバー。

メンバー、こっそりと地下へ降りていこうとする。
ひとり残されたキャプテン。
「ちょっとみんな、戻ってきなよ」
振り返る雅。
「ちょっと様子見るだけ。キャップは来たくなかったら来なくていいよ」

キャプテン、しばらく考えて……
「私も行くってばぁ」

地下へ降りていくメンバー。
通ると自然に灯りがつく。
地下室に通じる扉が見える。

桃子、扉を開けようとするが鍵がかかっている。
「すーちゃん、お願い」
「ふんっ」
茉麻、扉を開ける。
「ありがと、すーちゃん」

おそるおそる室内を覗くメンバー。

「うわ、なにこれ……」思わず声をあげる友理奈。
中は軍事司令室のよう。
入口の反対側に、もうひとつ扉が見える。

「ねえ見て見て」
中央のテーブルに駆け寄る梨沙子。
テーブルの上に、先端が星型になっている色違いの棒が7本、置いてある。
「魔法使いのステッキっぽくない?」
青い棒を手に取り、アニメの魔法少女よろしく振り回す梨沙子。

「勝手にいじらないでよ」
キャプテン、梨沙子を止めようとして動きが止まる。
梨沙子、全身が青い光りに包まれている。

「梨沙子っ」泣きそうな声で叫ぶ桃子。
「だから駄目だって言ったのに」とキャプテン。

発光が治まり、梨沙子に駆け寄るメンバー。
「大丈夫だった?」

きょとんとした表情で、
「うん」と答える梨沙子。

「よかった」
涙目で梨沙子を見る桃子。
全身を見て、思わず腰を抜かす。

梨沙子、いつの間にか青いライダースーツのような格好をしている。頭にはゴーグル。

桃子、梨沙子に怯える。
「なななななにやったの、あんた」

梨沙子、自分の服装を見る。
少し照れた表情で……
「魔法、使えるようになっちゃった」

(つづく)


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