芸能人女子フットサル応援団!(つんくさん、ハロプロ関連)

つんくさん、ハロー!プロジェクト関連

Berryz仮面(32)

2009-09-06 | Berryz仮面
第9話「Berryz農業」



--アバン--

ー信濃リバーサイドホテル。宴会場

ステージ上手隅に『作・演出、嗣永桃子「桃子姫物語」』と書かれた立て看板がある。

照明が落ち、観客の歓声。

上手からスポットライトを浴びながら、王冠にマントを付けた茉麻が登場。
観客から「まーさ!」の声。


茉麻「困った、困った」

ステージセンターを歩き回る茉麻。

下手より「王様、呼びましたか」と友理奈の声。

舞台、明るくなる。

王子の格好をした友理奈が登場。

茉麻「おお、これは隣国の熊井王子。別に呼んでないが」
友理奈「でも今、熊った、熊ったって」

客席より、苦笑。

茉麻「困ったと言ったのだよ」
友理奈「ほう。一体なにがそんなに困ったのです」
茉麻「わしももう年だ。しかし妻が死に、この王国を継ぐ者がおらん」
友理奈「再婚されてはどうです」
茉麻「どうも亡くなった妻以外の女と、結婚する気になれなくてな」


下手から、段ボールで作った大きな桃が登場。

茉麻「やや、これはなんだ。川上からなにか流れてきたぞ」
友理奈「桃ですよ、王様」
茉麻「それは知ってる」

客席より、苦笑。


茉麻「ちぇすと!」

茉麻、桃に向かってチョップ。
桃が割れ、中からドレスを着た桃子が現れる。

桃子「じゃん!」

友理奈「君は誰だ」
桃子「桃からうまれた桃子姫です。よろしく」

友理奈「ああ、なんて○×♯〒……」
桃子「ちょっと、くまいちょー。ちゃんと台詞言って」
友理奈「ああなんてかわいいらしい人なんだろう」
桃子「もっと感情込めて!」
友理奈「あーー、なんて、可愛らしい人なんだろーーー」

客席から数人の笑い声。

茉麻「ところで君、どこから来たの」
桃子「しくしく」
茉麻「それ、泣いてるの?」

桃子、うなずく。

茉麻「どうして泣いてるの」
桃子「どこから来たのか、わからないんですぅ」
茉麻「じゃあ、私の娘になるかい?」
桃子「はーい」

舞台裏から、千奈美の声。
「こうして桃子姫は、須藤王国のプリンセスとなりました」

桃子「わーい」
茉麻「わーいわーい」
桃子「すーちゃん、もっと笑顔で。わーい」
茉麻「わーい」

--オープニング--

--Aパート--

新潟県をバスが走る。

車内。桃子の寝顔。

桃子のナレーション。
『2010年ハッピーニューイヤー!

そして年明け恒例、中野でのハロー!コンサートも無事終了。
アルタカ星人もお正月休みなのか、全然出てきません。

そんなこんなでいつの間にか2月。
バレンタインの季節ですよ。ドキドキ。

そう、なんと私達Berryz工房はファンクラブバレンタインバスツアーってことで、新潟に来てます。

今回の目玉は、私が書いた劇をやっちゃうんです。

あー、ありがとうございます大きな拍手。
てことで私は今、体力を蓄えるためにお休み中でーす。
かわいい寝顔ですね。隣は梨沙子っちですかね』

寝ている桃子の隣で、梨沙子が音楽を聴いている。
梨沙子、ちらっと桃子の寝顔を見て、爆笑。
前の席にいる雅の肩を叩く。
振り返る雅。

「ちょっと、ヤバイ」と、桃子を指差す梨沙子。

雅、桃子を見る。
桃子、半分目を開けながら寝ている。

鞄からデジカメを取り出し、桃子の寝顔を撮る雅。
そして、梨沙子と共に声を殺して爆笑。

桃子の声。
『ちょっとやめてよ、みや。すいません、この顔、放送しないでください。お願いします』

桃子の顔にモザイクがかかる。

『今モザイクかけても遅いですよ~』

Berryzメンバーを乗せたバスの後ろ姿。段々小さくなっていく。



ー再び信濃リバーサイドホテル。宴会場。ステージ。

上手に桃子と茉麻。
下手に、桃子に向かって跪いている王子の格好をした佐紀、雅、友理奈。

桃子「えーどうしましょう。同時に三人からプロポーズだなんて」
茉麻「誰を夫として迎えるかね」
桃子「えー、選べません」

佐紀「ぜひ私を」
雅「いいえ、私を」
友理奈「いや、僕を」

桃子、考える仕草。

桃子「じゃーあ、桃のどんなところが好きなのか、それぞれ言ってみて」

佐紀「え?」
雅「特にありません。ね」
友理奈「ないです」

桃子「ないですじゃないよ。みんなしっかり。じゃあ、キャップから」
佐紀「私からですか」
桃子「ほらほら、遠慮しないで」
佐紀「そーですね……」
桃子「うんうん」
佐紀「……」
桃子「どうしたの。いっぱいありすぎて迷ってる感じ?」
佐紀「そういうなんか、自信いっぱいなところですかね」
桃子「顔は?」
佐紀「顔も可愛いんじゃないですか……」
桃子「やっぱりー!」

静まりかえる会場。

桃子「じゃあ、次。雅王子」
雅「そうですね。小指ですかね」
桃子「無難なところに逃げたね、みや」
雅「だって……」
桃子「他には」
雅「ありません」
桃子「小指オンリー?」
雅「はい」

桃子、いじけた仕草。

雅「あ、そういうところが可愛いと思います」
桃子「ありがと。じゃ、次くまいちょー」
友理奈「えー……えー……」
桃子「時間いっぱいあったでしょ。早く早く」
友理奈「……ちっちゃくて、かわいいと思います」
桃子「あとは」
友理奈「……声もかわいいと思うよ」
桃子「あとは」
友理奈「えー……えーっと……」
桃子「うんうん」

茉麻「もういいでしょ!」

客席から、大拍手。


(つづく)


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