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ふせちゃんのブログ

布施隆宏 公式ブログ。 鉄道写真 風景写真 ジオラマ制作など 趣味の世界を紹介します。

国鉄時代 足尾線 県境付近 1

2025-03-15 08:00:01 | 国鉄 足尾線
 No.160-26 1986.11.16 13:21 5792レ 135mm、F5.6-8、1/125sec

 栃木県と群馬県の県境にある 笠松トンネル を抜ける上り貨物。 日に3往復する貨物列車の内の2往復目。 その日の輸送量によって、運休にも重連運転にもなる 気の置けない列車です。
 今日は身軽に山を下って行きました。



 No.160-1 1986.11.10 13:23 5792レ 135mm、F11-16、1/125sec

 笠松トンネルから1km程の所にある 吉ノ沢架樋(かけひ)。 枯れ沢に架けられた雨樋(あまどい)の様なもので、まとまった雨が降った時に、雨水や土砂が流れていきます。
 足尾線にとって とても重要な建造物なのです。




 No.100-7 1985.5.3 13:52 728D 210mm、F4、1/500sec

 国鉄足尾線の時代、吉ノ沢架樋の少し足尾寄りの所に、写真の様な建造物がありました。
 上空からの落下物から列車を守るような形状をしていますが、用途は分かりません。 いつの間にか撤去されています。



 No.100-8 1985.5.3 14:11 1795レ 135mm、F3.8、1/500sec

 カーブの外側の安全な場所から撮影しています。 少し盛り上がった場所に三脚を立てているので、旅客列車の乗客と同じ目の高さになってしまい、目が合うと ちょっと気恥ずかしい撮影ポイントです。



 No.160-4 1986.11.10 13:54 726D 70mm、F11-16、1/125sec

 渡良瀬川の谷間を縫うように、くねくねと伸びる線路。 崖を切り開き、見通しの悪い急カーブが続きます。
 ひとたび大雨が降れば、土砂流出、がけ崩れ、倒木、軌道狂いなどの災害が懸念されます。



 No.100-10 1985.5.3 725D 35mm、F4、1/250sec、ストロボFP発光

 私が足尾線の撮影を始めた昭和59年頃、災害で流失した鉄橋が この辺の河原に転がっていたのを見ています。 デッキタイプのもので、サビだらけでした。
 撤去しようにも作業車が入れるような場所では無く、しばらく放置されていました。



 No.78-5 1984.11.11 待避禁止 70mm、F8-11、1/60sec

 橋梁や軌道の狭くなっている場所には、待避禁止の表示が随所にありました。 列車のダイヤを確認し、足早に通り過ぎます。
 線路内立ち入りは禁止なので、撮影は安全が充分確保された場所から行いますが、移動には線路脇を歩かなければならない時もありました。



 No.78-4 1984.11.11 水のみ所 70mm、F8-11、1/60sec

 小さな沢すじが線路脇の所々にありました。 中には 塩ビ管で水が飲めるようになっている所もあり、湯吞み茶碗が置いてあったりしました。
 保線区員の仕事は大変ですから、一息つく場所も必要なのです。



 No.102-20 1985.5.17 サル 210mm、2倍テレコンバーター、F8、1/250sec

 ときどき出会います。 エサを物色しながら移動するサルの群れ。 少し離れた所からじっと見つめているのがボスザル。
 並行する道路がなく、山と谷に挟まれた線路ですれ違うしかありません。
 中には注意力散漫で 人間のすぐ近くまで来ても気付かない者もいて、びっくりしてギャアギャア鳴きわめいたりします。
 ボスザルとの信頼関係を保つため、急な動きはせず、威嚇もしません。 サルたちは遠巻きにして山の斜面を登り、通り過ぎて行きました。



 No.119-34a 1985.11.9 13:53 728D 110mm、F5.6-8、1/250sec

 線路の吹き溜まりに積もった落ち葉は、列車の風圧程度では舞い上がらないです。 足で蹴散らしてフワフワに盛り上げて、列車の通過を待ちます。
 テールランプは点いていませんが、後追い写真です。 動画でないと伝わらないのが残念ですが、舞い上がった落ち葉たちは列車の後を追って、彗星の尾のように流れていきました。



 No.139-16 1986.5.18 14:07 1795レ 135mm、F5.6、1/250sec

 この区間を歩く時、好きな季節は夏でした。 気温の上昇でレールが伸び、レールの移動する音が キーン、キーン、キーン、キーンと、遠くまで連鎖していくのです。
 かげろうの立つ 夏草の線路に、マクラギに撒かれた防腐剤の独特なニオイ。 撮影の合い間に駆け込む 沢すじの木陰。
 冷房が無く、大きく開け放った窓の気動車の様。 そんな一つひとつが足尾線の記憶です。



 No.102-16 1985.5.17 1795レ 135mm、F5.6-8、1/250sec

 振り向いて、ちょっと見下ろしぎみに お見送りです。 鉱石運搬貨車のほか、硫酸タンク車も1両連結しています。 この子も 浜川崎操車場 から連結されていると言う事なのでしょうか?



 No.78-3 1984.11.11 12:36 723D 80mm、F5.6、1/250sec

 40年前、列車は日中はヘッドライトを点灯させて走る習慣はありませんでした。 笠松トンネル脇のスペースに三脚を立て、ヘッドライトを点けてトンネルに進入するタイミングで撮影。



 No.162-20 1986.12.13 12:34 723D 80mm、F5.6-8、1/250sec

 1つ上の写真の場所を 国道沿いから写しています。 午後になると日差しが回ってきて、光線状態は良くなります。
 渡良瀬川の水量が少ない時は、飛び石越えに渡渉できますが、おススメはしません。



 No.183-10 1987.4.29 11:55 マヤ検 下り 300mm、F8、1/250sec

 年に一度は珍客が訪れます。 9793貨物列車のスジで運転されました。。。



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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (あみん (hgn))
2025-03-15 08:25:36
 貴重なシーンの連続に、息を呑みました。一気に最後まで読んでしまいました^^
 水のみ所の記事には胸をつかれました。きつかったけれど、そうやって線路を守っていた保線夫たち。今では外注になってしまい、矜持も何も残っていないでしょう。草の1本も生えていない線路を見ると、当時の保線魂の一端が見えるようです。
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あみんさま (fusechan)
2025-03-15 10:29:48
建設や土木工事に比べ、線路工事は機械化されにくい分野です。
私もそれに関係する仕事をしていました。
線路作業に使う器具は鉄のかたまりの様に重く、重労働です。
昼間は列車が走るので、ほとんどは夜間作業になります。
昼夜逆転生活、想像するだけで大変そうですね。
コメントを戴きまして、ありがとうございます。
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