プライド という言葉を
自尊心 と訳す人が多いようですが、本来の意味は
ごう慢 。
「 人を蹴落としてでも、自分だけがいい思いをすればいい 」 という意味です。
企業を永く繁栄させるための鉄則は 2つあると思います。 勿論 ほかに、人とか技術が あるわけですが・・・。
・ 「 足るを知る 」
・ 「 共存 共栄 」
「 足るを知る 」 とは・・・ ある所に池があったとします。 その池には たくさんの魚が棲んでいました。 その池の魚を獲って生活する漁師がいました。 漁師は 1日に10匹の魚を獲れば、1日 生活する事ができました。 ある日、漁師は 20匹の魚を獲りました。 ふだんの二倍の利益を得ることができました。 次の日、漁師は 50匹の魚を獲りました。 ふだんの五倍の利益を得ることができました。 1年後、その池には 1匹の魚もいなくなりました。 漁師は仕事を失ってしまいました。 そして、その漁師が獲った魚を食べて生活していた人々は、困ってしまいました。 たった一人の欲張り者のために、多くの人が 迷惑を受けてしまったのです。
「 共存 共栄 」 とは・・・ かつて、「 餅は 餅屋 」 という言葉がありました。 同業他社の中でも、それぞれ得意分野が分かれていました。 「 この仕事はウチよりも A社の方が得意だから、A社に任せよう 」 と、同業者同士で仕事を回し合っていた時代があります。 ところが、「 我が社に任せてくれれば、どんな仕事でも出来ますよ! 」 と言い出す会社が一社でも出現すると、その業界は つぶし合いの、下等競争に陥っていくのです。
「 自由競争社会 」 と言えども、それなりの
「 節度 」 というものがありました。 それが失われたのは、20年ほど前と 私は判断しています。 パソコンが普及し出した頃です。
計算ソフトによって 経理の管理が容易に出来るようになりました。 A社とB社の仕入れ価格が 簡単に比較できる様になったのです。 そのパソコンの画面には、「 A社は価格は安いが 不良品が多い 」 とか、「 B社は仕事が丁寧で、納期を守る 」 とか、 「 C社は価格は高いが 急ぎの仕事を任せられる 」 といった項目までは 表示されません。 ただ単に、
「 どっちが安いか 」。 それだけの判断基準 で、1円でも安い金額を示した社会に、仕事が流れるようになっていったのです。
「 金もうけして 何が悪い? 」 「 よその会社がつぶれ、その家庭が崩壊してしまおうが、
そんなもん 知るか! 」
「 競争に負けるヤツが悪いんだ! 」。 以前、そんなセリフをテレビで言って、本まで出した人が 何人かいます。 金もうけして 有名になることが、その人の生きがいなのでしょう。 心の冷え切った人が 企業のトップに立つと、社会が不幸になります。
「 足るを知る 」 「 共存 共栄 」 といった言葉を忘れ、際限なく利益を追求したがる、やたらと プライド の高い人 が、企業のトップに立ってしまうと、その業界だけではなく、
社会全体に 大きな迷惑をかけてしまう ものなのです。
なーんてね。 ちょっと 偉そーな事を言ってみたい 年頃なのです。 ただ それだけです。。。
< 文中に 不適切な表現がありました事を お詫び致します >
ある ダンスパーティに 居合わせたときの写真です。 ふわふわたまごのような、ゆばのような、やわらかなドレスをまとった 優雅な舞に、300人ほどの観衆が魅了されていました。 世の中は 銭カネでは無いんですね。 心から感動できるもの。 そして、その心を 大切にしたいです。。。