広島市の大災害に思う。

　８月２１日、ようやく、広島市の土砂災害の様子が伝わるようになってきました。無念にも犠牲になられた方々やそのご家族の方々に心から哀悼の意を表するとともに、行方不明の方々の一刻も早い救出を願います。おけがをされた方々にも心からお見舞いを申し上げます。

　私が問題視するのは、安倍首相の今回の災害に対する対応のまずさです。広島で土石流被害が拡大する中で、安倍晋三首相は、一時ゴルフをしたり別荘にとんぼ返りしたりしたそうですが、こんな時によくゴルフに興じることができますね。その神経が理解できません。わざわざ現地へ行って、視察をせよとは言いませんが、少なくともゴルフの興じるとはどのような感覚の人なのかなと私は疑問に思ってしまいます。

　朝、第一報を聞いて深刻さを感じたら、そこでゴルフはキャンセルにするのが当たり前でしょう。昔、同じように事件が起こったときにゴルフに興じていた首相は、結局そのことが大きな原因となって首相を辞めなければならないところまで追い込まれましたが、最近のマスコミは何を恐れているのか、「賛否両論」と弱気な報道姿勢になっています。これは非常に危険ですね。マスコミが首相官邸に牛耳られている何よりの証拠です。
　
　確かに、現場に行ってむやみに混乱を生じさせるようなことは厳に慎まなければなりませんし、行くにしても少し落ち着いてからというふうに地元の方に気配りをしてあげることは重要だと思いますが、報告を受けていたからゴルフをしていてもいいとはならないでしょう。そんな責任者でいいんでしょうか。私は本当に失望しています。

　唯一救いは、天皇陛下ご夫妻に対するこの報道です。

　『天皇陛下は、静養を全面的に取り止め』 これこそが、国民のことを心から心配される皇室のお心ですね。本当の日本人の精神を脈々と受け継いでおられるのは天皇陛下ご夫妻であり、そのご決断に私は胸をなでおろしています。安倍首相はこのご決断をどう感じたかは分かりませんが・・・。