春、寧日。
天気晴朗なれど、波の下には不穏があった。
本作品は、軍事マニアとかそういう人には分かりやすい話か?
米軍横須賀基地が桜祭りで開放され、その時に停泊中であった海上自衛隊潜水艦「きりしお」。
突如出航命令がだされ、あわただしく出航準備に取り掛かる。
しかし、出航しようとしたところ何かにスクリューが噛みこみ動けない状態に。
まだ接岸している状態なので、隊員が外へ逃げてみると・・・
一面が真っ赤になっている。
巨大なザリガニのようなものが一面を覆っていいるのである。
この謎な巨大生物がなんなのか、そしてこれを処置する方法は?
そして逃げ遅れた、桜祭りに来ていた人たちの運命は?はたまた、隊員たちの運命は?
しかし、塩の街、空の中となんかこうすごく非現実的な内容でしたけど、これもこれで非現実的だけどすごくありえそうな話で怖いですw
生き物の世界なんて人間がものさしで計れるような代物じゃないし、いつ生物が巨大化するなんて分からないし。
しかも、遠い昔には恐竜という巨大生物が地球を闊歩していたという事実があるということもさらにこの話の怖さにも繋がってくるんじゃないかなぁ。
こんな、巨大生物に襲われたとき人間の本質ってのが見えてきますね。
また、日本という国がどういう建前だけですごしてきてるのかをすごくよく見せ付けられます。
ちょっと今回の話は、グロテスクな内容があります。
あまりそういうのが苦手な方は避けられたほうがいいかもしれません。w
頭の隅っこに残って寝られなくなってもしりませんよ
今回紹介の本
タイトル : 海の底
著者 : 有川 浩
出版 : 角川書店
ISBN978-4-04-389802-2