すごい石炭部の活動

徒然なる ぶろぐ

塩の街

2011-09-08 21:28:32 | 小説



白い隕石が落下してきたのとほぼ同時刻に、突然人が塩になるという怪現象が起きる。
そしてそれは瞬く間に広まり、多くの人の命が奪われた。
ウィルス説、電磁波説などの仮説が立てられるがどれも決定打に欠ける。
そして、塩になりかける(塩化)症状がでるともう手の施しようがない。
ワクチンも予防接種もない。
塩化が進むとその先にあるのは死だけである。

まぁすごく突飛な話ですよねぇ。
いきなり人が塩になるなんて。
熱中症対策だなんだのでお馴染みですが塩(塩分)を補給しないと人は生きていけないし、そう考えるとありえない話でもないのかなかななんて思っちゃったりもしますが、ありえないですよねw
万が一にも現実の世界でそんなことが起きたら本の中にあるような慌てっぷりや荒廃ぶりなんてもんじゃないでしょうね。

しかし、そんな中で別のある仮説がでてきます。
これもまた突飛な内容です。
でも、状況判断その他を含めるとそれでしか説明が付かないようなことばかり。
その仮説の元に、とある計画が実行されようとします。
その計画が実行されるのか?それとも実行されずに他の原因を探るのか?

いやぁもうね、いろいろと面白いですよこれ。
人と人との付き合いや感情なんかが分かりやすい形で書かれていて読みやすいです。
まぁところどころアレな点はあるにせよ、面白さはバツグンだと思いますね。
まさか私もこんな突飛な話に夢中になって読むとは思ってもいませんでしたww
ちょっと気になった方は、最初だけでも目を通してみてはいかがでしょう?
次が気になって読み進めてしまうのではないでしょうか。


今回紹介の本
タイトル : 塩の街
著者 : 有川 浩
出版 : 角川書店
ISBN978-4-04-389803-9