THE BOOKハンター!

~〈本の虫〉の痛快読書日誌~

「懐かしい日々の想い」(多田富雄/朝日新聞社)

2006年06月30日 | Weblog
  医療と科学と文学。全人的な教養と愛に裏打ちされた知性が鳴らす現代文明への警鐘。脳梗塞に倒れた著者が死の淵から生還。生への激しい想いがほとばしる感動のエッセイ集。
私が多田氏のことを知ったきっかけは、昨年末に放送されたNHKスペシャル。脳神経学者で文学者でもある多田氏は数年前に脳梗塞で倒れ、生死をさまよった後、手足と言語に障害が残り、車椅子生活になりました……。
 本書は、多田氏が病に倒れてから、書き溜めていた原稿や雑文を最後の著書として1冊にまとめたもの。元気だった頃の海外訪問記や世の中やクローン技術など現代科学について意見をつづったエッセイなどで構成されています。


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