新潮新書の「国家の品格」が昨年ベストセラーになった藤原氏。今年1月に敢行された本書は、「国家の根幹は、国語教育にかかっている」と藤原氏が「国語」の重要性について書いたエッセイが収録されています。表紙の帯に「あぁ、こういう人に文部科学大臣になってもらいたい」という齋藤孝氏の推薦文が書かれています。
また、本書には、ユーモラスな藤原家の知的な風景を軽快に描く「いじわるにも程がある」、出生地満州への老母との感動的な旅を描く「満州再訪記」も収録されています。
私は以前、藤原氏の「数学者の意地 父の威厳」(新潮文庫)というエッセイ集を読んで、彼のみずみずしい文章にひきこまれてしまいました。彼は国際的な数学者であると同時に、文学にも秀でていることに驚きました。
それはになぜか。藤原氏のエッセイによると、藤原家には昔から文学全集などが書棚に豊富に並んでいて、いつでも手にとって読める環境の中で育ったからだと書いています。母ていさんが不朽の名作「流れる星は生きている」(敗戦下の悲運に耐えて生き抜いた1人の女性の苦難と愛情を描いた長編小説)の作者であると知って、納得しました。
また、本書には、ユーモラスな藤原家の知的な風景を軽快に描く「いじわるにも程がある」、出生地満州への老母との感動的な旅を描く「満州再訪記」も収録されています。
私は以前、藤原氏の「数学者の意地 父の威厳」(新潮文庫)というエッセイ集を読んで、彼のみずみずしい文章にひきこまれてしまいました。彼は国際的な数学者であると同時に、文学にも秀でていることに驚きました。
それはになぜか。藤原氏のエッセイによると、藤原家には昔から文学全集などが書棚に豊富に並んでいて、いつでも手にとって読める環境の中で育ったからだと書いています。母ていさんが不朽の名作「流れる星は生きている」(敗戦下の悲運に耐えて生き抜いた1人の女性の苦難と愛情を描いた長編小説)の作者であると知って、納得しました。